ホーム > 価格.comリサーチ > 結果レポートバックナンバー > No.080 スマートフォン利用状況調査
価格.comリサーチ

結果レポート

リサーチの新着お知らせをRSSで受け取る

No.080 2014年 スマートフォン利用状況調査

使用しているスマートフォン端末:「iPhoneシリーズ」(34.6%)が依然トップ。「Xperiaシリーズ」(18.0%)、「AQUOS PHONEシリーズ」(10.8%)が続く

スマートフォンを現在所有している人に、今メインで使っているスマートフォン端末の種類を聞いた。

結果グラフを見ると、やはりアップルの「iPhoneシリーズ」の所有率が高く、なかでももっとも早くから発売していた、ソフトバンク版の「iPhoneシリーズ」が15.9%ともっとも多い数となった。また、au版の「iPhoneシリーズ」も合計では12.8%と多い。NTTドコモの「iPhoneシリーズ」は、まだ発売から1年しか経っていないこともあって、5.9%にとどまっている。これら3キャリアの数を足し上げると、アップルの「iPhoneシリーズ」は34.6%のシェアということになった。3年前の調査時における「iPhoneシリーズ」のシェアは38.4%だったので、シェアとしては3.8ポイントのマイナスとなるが、それでも、依然として3分の1程度の人が「iPhone」を使っていることになる。

これに対して、伸長著しいのがAndroid端末だが、なかでも、ソニーの「Xperiaシリーズ」がもっとも多く、NTTドコモとauの2キャリア合計で18.0%、次いでシャープの「AQUOS PHONEシリーズ」が3キャリア合計で10.8%という結果になっている。「iPhone」の優位性は今でも変わらないが、この3年でじわじわとAndroid端末が浸透してきており、「Xperiaシリーズ」や「AQUOS PHONEシリーズ」など、人気シリーズのファンも増加傾向にある。逆に、このほかのシリーズのシェアはどれも1割に満たず、国内におけるスマートフォン市場でやや勝ち負けがハッキリ見えてきた形だ。

【図5-1 使用しているスマートフォン】

【図5-1 使用しているスマートフォン】

使用している通信キャリア:3年前に比べ、ソフトバンクのシェアが下落(44.7%→21.9%)。iPhone取り扱いの拡がりや、Android端末の躍進が影響か

スマートフォンを現在所有している人に、今メインで使っているスマートフォン端末の通信キャリアを聞いた。

もっとも多かったのはNTTドコモで40.9%、次いでauが30.0%、ソフトバンクが21.9%という順番になった。この結果を、3年前の調査結果と比べると、ドコモが6.4ポイントの増加、auが14.2ポイントの増加、ソフトバンクにいたっては、22.8ポイントの減少となり、ソフトバンクのシェアのみが大きく落ちていることがわかる。

3年前の国内スマートフォン市場では、アップルの「iPhone」を取り扱っているのがソフトバンクのみだったため、「iPhone人気=ソフトバンクの人気」という構造があったが、現在ではNTTドコモ、auを加えた主要3キャリアで「iPhone」が発売されており、従来ソフトバンクが持っていたアドバンテージが失われている。逆に、Android勢でも、ソニーの「Xperiaシリーズ」やシャープの「AQUOS PHONEシリーズ」など、人気シリーズが出てきたことから、NTTドコモやauのシェアは相対的に上がっている。特に、2年前の2012年から「iPhone」の発売を始めたauについては、3年前の状況と比べて大きくシェアを上げている。

【図5-2 使用しているスマートフォンのキャリア】

【図5-2 使用しているスマートフォンのキャリア】

【図5-3 使用しているスマートフォンのキャリア 前回調査比較】

【図5-3 使用しているスマートフォンのキャリア 前回調査比較】

使用しているスマートフォンの発売時期:「2012年夏以前」(19.0%)が最多、次いで「2013年秋」(14.4%)。ここ半年の市場はやや低調に推移

スマートフォンを現在所有している人に、今メインで使っているスマートフォン端末の発売時期を聞いた。

結果はかなり分散しているが、「2012年夏以前」という回答が19.0%でもっとも多く、すでに2年以上の長きにわたってスマートフォンを使い続けている人が多いことがわかる。それ以外では、「2013年秋」という回答が14.4%と比較的多く、続く「2013年冬」という回答も10.4%と比較的多い。この時期には、アップルの「iPhone 5s」のほか、ソニーの「Xperia Z1」、シャープの「AQUOS PHONE ZETA」、富士通の「ARROWS NX」など、性能面、デザイン面、バッテリー持続のバランスが取れた人気モデルの発売が相次いだこともあって、スマートフォン市場が一躍活気づいた時期だったことから、購入・買い換えが進んだものと思われる。

逆に、それ以降の「2014年春」や「2014年夏」については、以前ほど割合が高くなく、直近の「2014年夏」にいたっては3.6%とかなり低めで推移している。このことからも、ここ半年ほどは、スマートフォン市場の動きがやや低調に推移していることが見て取れる。

【図6 使用しているスマートフォンの発売時期】

【図6 使用しているスマートフォンの発売時期】

次のページ:スマートフォン購入の動機は?

このページの先頭へ