現在使用しているスマートフォンの満足度:およそ8割が満足。スマートフォンの性能向上で、発売時期が新しい製品ほど満足度が高い傾向
スマートフォンを現在所有している人に、現在利用しているスマートフォンの満足度を聞いた。
結果としては、全体的に満足度は高めで、「やや満足」が53.7%と過半数を占め、「非常に満足」も23.3%と、全体の4分の1近い割合となった。これらを合わせると、全体の8割近くが、現在使っているスマートフォンに満足していることがわかる。以前と比べると、スマートフォンの処理性能が全体的にアップし、また、バッテリーの消耗についてもかなり改善されてきていることが、こうした満足度をアップさせている大きな理由だろう。
なお、スマートフォンの発売時期別にこの結果を見ると、やはり最近発売された製品のほうが全体的に満足度は高くなる傾向がある。「2012年夏以前」に発売された製品では、「満足」と回答した人の割合は57.2%なのに対し、直近の「2014年夏」に発売された製品では、実に9割を超える93.4%の人が「満足」と回答しており、不満がほとんど解消されてきていることがわかる。
【図12-1 現在使用しているスマートフォンの満足度】

【図12-2 現在使用しているスマートフォンの満足度 発売時期別】

現在使用しているスマートフォンの満足な点: 「デザイン」(54.7%)、「操作性」(49.1%)、「サイズ」(48.1%)など、基本的なスペックの満足度が高い傾向
上記の質問に関連して、現在使用しているスマートフォンの満足な点を複数回答で答えてもらった。
満足度が高い項目としては、「デザイン」(54.7%)、「操作性」(49.1%)、「サイズ」(48.1%)、「液晶画面の画質・サイズ」(45.5%)、「機能・アプリケーション」(40.7%)などがあげられる。端末のサイズやデザイン、画面サイズや解像度といった基本スペックについては満足度が高めとなる傾向にあるようだ。また、OSの操作性、機能性やアプリといったソフトウェア面に関しても、満足度は高めにあると言っていいだろう。
逆にあまり満足度が高くない項目としては、「テレビ機能」「電子書籍機能」「赤外線通信機能」「FLASH対応」「ケータイサイトへのアクセス」などがあがった。これらの機能は、製品によって搭載/非搭載がハッキリ分かれてくるものだけに、こうした結果になったものと思われる。また、「電子書籍機能」については、日本国内ではあまりコンテンツ整備が進んでいない点が、「FLASH対応」については、現在「iPhone」やAndroid端末の標準ブラウザーで利用できない点がネックとなっている。
【図13 現在使用しているスマートフォンの満足な点(複数回答)】

現在使用しているスマートフォンの不満な点: 「バッテリーの持続時間」(65.0%)がダントツ
今度は逆に、現在使用しているスマートフォンの不満な点を複数回答で答えてもらった。
もっとも多かった項目としては、「バッテリーの持続時間」が65.0%でダントツに。以前に比べて改良されてきたとはいえ、まだスマートフォンの不満点としては「バッテリー」が筆頭にあげられる要素となっている。最近では「3日間持つ」という端末も登場しているが、多くの端末はまだ「せいぜい1日」といったところで、この点は、今いまでも不満点として多くのユーザーが口にするところだ。
次いで多かったのは「通信料金」で36.3%。最近になって「格安スマホ」のような製品も出てきてはいるが、主流となっている通信キャリアのスマートフォンでは、通信費だけでも7,000円程度は毎月かかっている。諸外国に比べると「高い」と評されることも多い通信料金だけに、この点もスマートフォンの課題として多くのユーザーが感じているところのようだ。
次いであげられているのは、「処理速度」(27.8%)と「操作性」(24.7%)。ただし、前の質問の結果では、これらの項目の満足度が高かったことを考えると、やや古めの端末を使っている人の不満点というように考えたほうがよさそうだ。
逆に、不満点があまりあげられていない項目としては、「キャリア」「メーカー」「GPS機能」「赤外線通信機能」「デザイン」「電子マネー」などがあげられている。いずれも、必要のない人には不要な機能であることや、端末自体の性能がよくなっていることで、キャリアやメーカー問わず、端末の不満点が少なくなっていることが理由としてあげられそうだ。
【図14 現在使用しているスマートフォンの不満な点(複数回答)】

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- 所有率:「スマートフォンを所有している」62.6%、前回調査(2011年8月)から20.7ポイント上昇。若年層では7割超、60歳以上のシニア層でも約4割が所有
- 使用しているスマートフォン端末:「iPhoneシリーズ」(34.6%)が依然トップ。「Xperiaシリーズ」(18.0%)、「AQUOS PHONEシリーズ」(10.8%)が続く
- 購入の決め手:1位「価格」(13.2%)、2位「デザイン」(11.4%)、3位「機能・アプリケーション」(11.0%)。「通信料金」「通信速度」「音声通話品質」などは、通信キャリア間で差異がなくなり決め手とならず
- 現在使用しているスマートフォンの満足度:およそ8割が満足。スマートフォンの性能向上で、発売時期が新しい製品ほど満足度が高い傾向
- 「iPhone 6」の購入意欲:回答者全体の3割以上が購入に前向き。「iPhone」人気は健在
- 低価格SIMカードに関する興味:半数以上が興味あり。全体の2割近くが「すごく興味・関心がある」と回答するなど、潜在ユーザーは多い
- 総評
