ゴールドカードは、一般カードに比べ補償額が高く、旅行保険やショッピング保険などが幅広く付帯されています。ここでは「海外旅行保険」と「ショッピング保険」について詳しく解説したうえで、全般的にしっかりと保険を備えているゴールドカードを一覧から選ぶことができます。ゴールドカードに限らず、すべてのカードから海外旅行保険が付帯しているカードを選びたい方は こちらもご覧ください。
まず、前提知識として知っておきたいのが、適用ルール。
保険の適用が「自動付帯」と「利用付帯」かによって、保険のおり方が異なります。
旅行代金とは、一般的に「宿泊料金」「宿泊を伴うツアー代金」「公共交通乗用具」のことを指しています。 うっかり旅行代金をカード支払いしていないと、旅行先で病気や怪我にあっても、補償が受けられないこともあるので注意が必要です。
ですが、
ゴールドカードは一般カードに比べて自動付帯のカードが圧倒的に多いことがメリットです。
さらに、自動付帯のカードの中には、
カードで旅行代金を支払うとさらに補償額が上がるカードもあります。 これらのカードは、下の比較表で詳しく紹介します。
旅行保険を選ぶときに、まずチェックしたい事をまとめました。
保険を選ぶときは、つい死亡補償に目が向きがちですが、他にもチェックすべき補償項目があります。 それは”実際によく利用されている補償項目”です。
ここでは、実際に海外旅行でよく利用されている項目トップ3を紹介します。
一番使われている
治療・救援費用は、
旅行中の偶然な事故によるケガや病気の治療費用と、
これらが原因で家族が現地に向かう場合の渡航費用のことです。
これが1位になっている理由として、海外では日本の健康保険証が使えないため、高額の医療費を請求される場合があるからです。 もちろん海外で入院・通院した場合も、帰国後に日本で健康保険に申請すれば、後日給付されます。
しかし、あくまで日本国内での治療費用を基準として「海外療養費」が給付されるので、
自己負担分が海外で支払った治療費の3割で済むわけではないのです。 このようなケースに陥らないためにも、カードの付帯保険のうち「治療・救援費用」項目の金額が大きいものを選んだ方が、そういった自己負担額が減るため安心です。
二番目に使われているのが 携行品損害。旅行中の盗難・破損・火災などの偶然な事故により、被保険者の携行品に損害が生じた場合の補償のことです。 カメラの破損や、バッグの盗難等の補償でよく利用されています。
三番目は 旅行事故緊急費用。これは、搭乗予定便の遅延・欠航などの偶然な事故があった場合に、 交通費、臨時の宿泊代、食事代などの補償を受けることができます。 手荷物の到着遅延なども対象になるカードもありますので、偶然な事故に当てはまるケースを調べておくとよいでしょう。
なお、死亡・後遺障害を除いた補償項目は、基本的に複数カードの保険金額を合算できます。複数カードを所有していると、補償金額があがるため安心です。
ここで確認すべきことは、「いつからいつまでが保険適用期間であるのか」です。
ここでは、保険適用期間について、アメリカン・エキスプレス(R)・ゴールド・プリファード・カードを例に紹介します。
”「海外旅行を目的に住居(日本国内)を出発された時から、住居にお戻りになるまで(日本国出国の前日から入国の翌日まで)の最長90日間補償されます。」”
まず、例では適用開始が自宅出発時、終了が帰宅までとなっています。万が一自宅から空港までの間に、補償が必要になった場合にも対処できるので、いつの時点から保険が適用されるのか知っておくことも大事でしょう。
次に適用期間が90日間。適用期間が3ヶ月(90日間)を越える場合、短期間の旅行だけでなく長期旅行の方にも向いています。 一方で、
留学など90日以上海外に渡航される場合には要注意です。
例えば、90日を超える海外滞在の際に、最初の90日はカード付帯の海外旅行保険を利用し、91日目以降は一般の海外旅行保険に加入することはできません。 この場合、出国するときから海外旅行保険に入っていることが必要になります。
家族特約とは、本人会員と生計を共にしている家族も、保険が適用されることを指しています。 海外旅行のたびに家族全員で保険に加入すると、都度数万円単位の出費がかかってしまうので、その分が抑えられるというだけでもメリットは大きいはずです。
対象となる家族の範囲は、厳密にはカードによって異なります。 具体的には、JCBゴールドでは「本会員と生計をともにするご家族で、19歳未満のお子様」と定義されている一方で、
三菱UFJカード ゴールドプレステージでは「本会員の配偶者・本会員の同居の両親(義親を含む)・本会員の未婚の子」といった違いがあります。
また、家族カードを発行している家族の方は、家族特約の対象にはなりません。家族カードに付帯している保険が適用されます。
ショッピング保険とは、クレジットカード決済で購入した品物が破損・盗難など損害にあった際に、 一定期間補償してくれるサービスです。
一般カードに付帯しているショッピング保険は、せいぜい補償額は50〜200万円ほど。一方で、補償額が最大500万円のカードもある点はゴールドカードの安心できるポイントです。
非常に心強い保険ですが、事前に知っておくべきこともあるので、注意点をまとめました。
損害にあった場合、 基本的には全額補償ではなく、免責額(自己負担額)がカードによって決まっています。 安価な商品の補償を受け取るのに、高い免責額のせいで補償を受けるのをやめたなどということになってしまうので、あらかじめ知っておくとよいでしょう。
商品の購入場所が、国内の場合のみ補償がおりるカードもあれば、海外の場合でも補償対象になるカードもあります。 日本国内は、リボ・分割払いでの利用分のみが適用となる場合もあるので、注意が必要です。
また、旅行保険と同様、
保険適用がされる期間は購入日から一定期間と決まっています。 一般的には90日間前後のカードが多いので、カードで支払った際のレシートは商品の保証書等と一緒にきちんと保管しておくことが大切です。
品物の種類によって、補償が異なります。カードごとに規約が決まっているので、規約を確認してみましょう。 以下が、一般的に補償がおりない商品(参考例)です。
全ての補償項目が付帯されているゴールドカードをまとめました。これらのカードは、持っているだけで、とにかく安心できます。
旅行保険のポイントでも紹介した「利用頻度の高い補償」もきちんとカバーしているので、思いがけないトラブルにも対応が可能です。 さらに、すべて自動付帯のカードなので、メインカードとして使っていない場合でも補償がおります。
※黄色に塗っている部分は、全8枚の中で補償額が一番高いことを示しています。
| 年会費 | 家族
特約 |
死亡後遺
障害 |
傷害治療 | 疾病治療 | 携行品
損害 |
賠償責任 | 救援者
費用 |
ショッピング
保険 |
旅行事故緊急費用
(遅延や欠航等) |
その他特典・優待サービス | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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三菱UFJカード ゴールドプレステージ
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○ | 最高5,000万円 | 200万円限度 | 200万円限度 | 1旅行につき50万円限度 | 3,000万円限度 | 200万円限度 | 年間限度額300万円 |
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dカード GOLD
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○ | 最高5,000万円 | 300万円限度 | 300万円限度 | 年間限度額最高50万円 | 5,000万円限度 | 年間限度額500万円 | 年間限度額300万円 |
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JAL アメリカン・エキスプレス(R)・カード CLUB−Aゴールドカード
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○ | 最高5,000万円 | 200万円限度 | 200万円限度 | 1旅行につき50万円限度 | 3,000万円限度 | 年間限度額200万円 | 年間限度額300万円 |
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楽天プレミアムカード
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- | 最高4,000万円 | 300万円限度 | 300万円限度 | 1旅行につき30万円限度 | 3,000万円限度 | 200万円限度 | 年間限度額300万円 |
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JALカード CLUB-Aゴールドカード
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○ | 最高5,000万円 | 150万円限度 | 150万円限度 | 1旅行につき50万円限度 | 2,000万円限度 | 年間限度額150万円 | 年間限度額300万円 |
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UCカード ゴールド(ユーシーカード)
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- | 最高5,000万円 | 200万円限度 | 200万円限度 | 1旅行につき50万円限度 | 2,000万円限度 | 200万円限度 | 年間限度額300万円 |
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ライフカードゴールド
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○ | 最高1億円 | 300万円限度 | 300万円限度 | 1旅行かつ1年間40万円限度 | 1億円限度 | 年間限度額300万円 | 年間限度額200万円 |
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ビューゴールドプラスカード
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○ | 最高5,000万円 | 200万円限度 | 200万円限度 | 1旅行かつ1年間20万円限度 | 3,000万円限度 | 年間限度額100万円 | 年間限度額300万円 |
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『自動付帯なら5000万円、利用していれば1億円』のように、旅行代金をカードで支払えばさらに補償額があがるカードです。 すべての補償項目はカバーされていませんが、特定の補償を手厚くしたい方には向いています。
ちなみに、死亡・後遺障害を除いた補償項目は基本的に複数カード合算できるので、ここで紹介するカードをメインカードとして利用し、自動付帯のカードを複数枚所有しておくと安心です。
※補償額が2つ記載されているものは、利用付帯の金額を併記しています。
| 年会費 | 家族
特約 |
死亡後遺
障害 |
傷害治療 | 疾病治療 | 携行品
損害 |
賠償責任 | 救援者
費用 |
ショッピング
保険 |
旅行事故緊急費用
(遅延や欠航等) |
その他特典・優待サービス | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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九州カード Mastercard ゴールド
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○ | 最高1,000万円
(利用時:最高5,000万円) |
300万円限度 | 300万円限度 | 1旅行かつ1年間50万円限度 | 5,000万円限度 | 500万円限度 | 年間限度額300万円 |
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au PAY ゴールドカード
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○ |
最高5,000万円
(利用時:最高1億円) |
300万円限度 | 300万円限度 | 最高50万円限度 | 5,000万円限度 | 500万円限度 | 年間限度額300万円 |
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|
楽天プレミアムカード
|
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- | 最高4,000万円
(利用時:最高5,000万円) |
300万円限度 | 300万円限度 | 1旅行につき30万円
(利用時:50万円 |
3,000万円限度 | 200万円限度 | 年間限度額300万円 |
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J-WESTゴールドカード「ベーシック」JCB
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○ |
最高5,000万円
(利用時:最高1億円) |
300万円限度 | 300万円限度 | 最高50万円限度 | 1億円限度 | 400万円限度 | 年間限度額300万円 |
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JALダイナースカード CLUB-Aゴールドカード
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- |
最高5,000万円
(利用時:最高1億円) |
300万円限度 | 300万円限度 | 1旅行50万円、1年間100万円限度 | 1億円限度 | 年間限度額400万円 | 年間限度額500万円 |
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九州カード VISAゴールドカード
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○ | 最高1,000万円
(利用時:最高5,000万円) |
300万円限度 | 300万円限度 | 1旅行かつ1年間50万円限度 | 5,000万円限度 | 年間限度額500万円 | 年間限度額300万円 |
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dカード GOLD
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○ |
最高5,000万円
(利用時:最高1億円) |
300万円限度 | 300万円限度 | 年間限度額最高50万円 | 5,000万円限度 | 年間限度額500万円 | 年間限度額300万円 |
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ANA JCB ワイドゴールドカード
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○ |
最高5,000万円
(利用時:最高1億円) |
300万円限度 | 300万円限度 | 50万円限度 | 1億円限度 | 400万円限度 | 年間限度額500万円 |
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飛行機で特に多いのが欠航、遅延ですね。飛行機にのる回数が多いのでこの欠航、遅延にであうことが多いのですが、
こちらのカードを使っていてよかったと思うことは、欠航、遅延に対するお見舞金がでるところですね。 時間は帰ってこないのですがお見舞金を支払いしていただけるので気持ちの余裕ができて良いです。...
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海外・国内旅行傷害保険が付帯されている他、ショッピング保険も充実。ゴールドカード付帯サービスは充実していてとてもよいと思います。
個人的にはANAグループが運営する免税店で10%OFFで買い物できるのが気に入っていて、これらのショップでブランド品を買う際によくこのカードを利用しております。...
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JAL利用時の優先チェックインカウンターの利用や、各種保険、空港サービスなど充実したダイナース、 JAL両方の特典を受けられることが強みです。... (もっと読む)
満足度: 4保険に関して言えば充実しているといえるでしょう。カード付帯の保険で、旅行時の保険料が数千円程安く抑えられました。
相応の安心感は買えたと思います。...
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万が一、保険金請求が必要になったら・・・
保険金を請求する場合は、必要書類の準備と、専用デスクに連絡する必要があります。 請求する保険金の種類によって必要書類は異なりますが、
基本的に「事故証明書」は必ず手配しておいた方がよいでしょう。事故証明書は、事故発生の日時、場所、当事者などが記載されている証明書類です。現地の警察などの公的機関で発行してもらいましょう。
また、
病院で診察を受けた場合は、「医師の診断書」と「治療費の明細書および領収書」も手配しておきましょう。 中には、
現地でしか手配できない書類もあるので、各カードの保険の案内をご確認ください。 心配な場合は、書類の手配の前にカード会社指定の専用窓口に報告や相談をしておくと書類の手配漏れがなくなるので安心です。
※事故の日から一定期間内に報告をしないと、補償がおりなくなることもあるので、事前に期間、連絡先を確認しておくようにしましょう。
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