2011年は、AV家電業界にとって激変の年となった。2011年7月に予定されていた地デジへの完全移行（東北の一部地域除く）に伴い、これまで数年の間「買い替え特需」的な盛り上がりを見せていた液晶テレビの人気が、7月を境に一気に収束。年末にかけての約半年間は、それまでの勢いを完全に失ってしまった。また、本来であれば、その前の2011年3月に実施された「家電エコポイントの完全終了」というイベントに合わせて、廉価モデルを中心とした液晶テレビの駆け込み需要が訪れる見込みであったのが、3月11日に起こった東日本大震災の影響によってなくなってしまった。この影響により、春商戦を狙って大量に市場に投入された製品が売れ残ってしまい、4月以降はこれまでにないほどの安値合戦が繰り広げられたのである。
そんな中、ソニーから4月に登場した廉価モデルがこの「BRAVIA KDL-32CX400」だった。本製品も、地デジ化最後の駆け込み需要に応えるべく、価格の安さで勝負するタイプの売れ筋32V型モデルであったが、他社製品とは大きく異なる点が1つあった。それは、32V型という手ごろなサイズでありながら、液晶パネルの解像度がフルハイビジョン（1920×1080）に対応していたことだ。通常、この画面サイズでは「1366×768ドット」というのが標準的な解像度であり、フルハイビジョン対応の液晶パネルを使った製品自体珍しい。さらに本製品は、外付けHDDの録画機能も搭載するなど、機能面でも廉価モデルとは思えないほどの内容で登場したのである。
しかも、それでいながら価格面でも思い切った安値がつけられていた。当時の売れ筋32V型液晶テレビの販売価格はおよそ3.5〜4.0万円。ただし、本製品の多機能性を考えれば、売り出し当初は5万円近い値付けがなされてもおかしくなかった。それが、なんと驚くべきことに、本製品は発売直後にいきなり4万円を割り込むという安値をつけ、衝撃を呼んだ。ソニーの最新モデルで、フルハイビジョン対応、外付けHDD録画対応の32V型モデルが、なんと4万円を切る価格で購入できるとあっては、人気が出ないわけがない。当然ながら、本製品は多くのユーザーの注目を集め、登場から間もなく価格.comの液晶テレビカテゴリの人気ランキングで首位を獲得。その後も半年程度の長きにわたって、常にランキング上位の常連となったのである。
売れ筋モデルである32V型の液晶テレビは、ともすれば「価格だけで勝負」というような製品も多い。そんな中で本製品は、価格を抑えつつも、性能面で限界点までこだわった、まさにソニーらしい製品に仕上がっていたといっていい。ユーザーレビューでも、「とにかくコストパフォーマンスがいい」「フルHDが出せるPCモニターとしても使えるのがいい」など、多機能性とコストパフォーマンスが高く評価されており、多用途に使えるセカンドテレビとしての需要に見事ハマった人気製品となったのだ。
BRAVIA KDL-32CX400のPVシェア率推移
BRAVIA KDL-32CX400の売れ筋ランキング推移
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ホームエンタテインメントプロダクツマーケティング部
ディスプレイMK課
野田 紘史さん
-- 今回は受賞おめでとうございます。まずは率直な感想をおうかがいできますか？ 家電エコポイントによるマーケットの盛り上がりに続いてアナログ放送停波。この一年はテレビ市場にとって過去10年を振り返っても類を見ない激動の一年であったと思います。このような年に大賞を頂くことができ大変光栄に思っているのと同時に、多くのお客様からご支持を頂けたことに心より感謝したいです。今後もより一層、お客様のニーズに合った商品づくりとネットワークサービスを通じて得られるテレビの新しい楽しみ方をご提案させて頂きたいと考えております。
-- 本製品を開発するにあたってこだわったポイントを教えてください。 「32CX400」はスタンダードモデルであっても高画質・高機能を備えています。 2011年から採用された新高画質エンジン「X-Reality」を搭載し、ソニー独自の超解像技術で地上波はもちろんネット動画まで低ノイズ・高精細な映像で楽しむことができます。更さらにはインターネットに繋ぐだけでYouTubeを始めとする様々なネット動画やテレビを見ながらTwitterを楽しむことができるなど、今までのテレビとは一味違う楽しみ方があります。加えて、フルHDパネル搭載、外付けHDD対応、人感センサー搭載などのこだわりが本製品の特徴です。
-- ユーザーから高く評価されたと思われるポイントはどこにあったとお考えですか？ スタンダードモデルでありながらも画質・機能面の高いパフォーマンスに評価を頂けたのではないかと考えています。32型でフルHDパネルを搭載し、高精細な映像を再現できること。さらにPCと接続してフルHDモニタの代わりに使用するなどお客様の多様なニーズにお応えすることができたからではないかと感じています。また、外付けHDD対応により気軽にテレビ番組を録画して楽しむことができる点やインターネットに繋げて楽しめる多くのサービスがあることも大きな理由であると受け止めています。
-- 価格.comユーザーの評価（上記分析）に関しては、どうお感じでしょうか？ 非常に高い評価を頂き光栄です。記述の通り、スタンダードモデルでありながらも高画質・高機能である点がお客様からの評価につながったと感じております。これに加えてYouTubeを始めとするネット動画の視聴や多様なサービスを気軽に利用できる点も評価頂いたポイントだと受け止めています。今後とも何卒、よろしくお願い致します。
-- 最後に、価格.comのユーザーへひと言コメントをお願いします。 数多くの商品の中から弊社の「32CX400」をお選び頂いたこと、誠に感謝致します。ぜひ、インターネットに繋いで頂き、様々なネットワークサービスによる新しい発見や遠くの人との繋がりをお楽しみ頂きたいと思います。また、あらゆる映像を美しくする高画質エンジン「X-Reality」でよりきれいな映像をお楽しみ頂きたいと思います。
バカリズムさん
高級感があってカッコイイデザイン。画質は鮮明で、フルハイビジョンのゲームソフトやBDソフトはめちゃくちゃ綺麗。SONY独自のサラウンド機能も中々です。高音がとても良くさすがSONYですね。... 続きを読む
ムンレさん画質にこだわりがなかったのですが、X-Rialityのおかげか満足のいく画質です。フルハイビジョンでこの価格帯なのも素晴らしい。起動してすぐに見られますし、リモコン操作による反応も過去の製品と段違いです。... 続きを読む
Ｓ＋ＡＲＣＫさん画質はとにかく快適の一言。フルHDなだけでも満足感高いのに入出力端子も多いしUSB録画対応だし言うことなし。最高すぎです。スマホアプリで操作すれば慣れてるフリック入力で楽々入力、まさに目からウロコというやつです。... 続きを読む
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SONY | BRAVIA KDL-32CX400（液晶テレビ） | 7526ポイント |
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SONY | BRAVIA KDL-32CX400 | 7526ポイント |
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東芝 | LED REGZA 37Z1S | 6658ポイント |
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東芝 | LED REGZA 37Z2 | 6078ポイント |
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パナソニック | 3D VIERA TH-P42ST3 | 5556ポイント |
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パナソニック | 3D VIERA TH-P46VT3 | 5315ポイント |
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日立 | Wooo P42-XP07 | 5304ポイント |
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パナソニック | DIGA DMR-BWT510 | 5126ポイント |
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パナソニック | DIGA DMR-BZT710 | 4946ポイント |
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パナソニック | DIGA DMR-BZT600 | 4846ポイント |
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LGエレクトロニクス | BD660 | 2733ポイント |
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SONY | BDP-S380 | 2516ポイント | |
パナソニック | DMP-BDT110 | 2454ポイント |
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パナソニック | VIERA DMP-HV200 | 2002ポイント |
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IODATA | HVTR-BTL | 1478ポイント |
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AVERMEDIA | AVT-A285 | 1305ポイント |
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SHURE | SE535LTD-J | 5960ポイント |
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ビクター | HA-FX3X | 5292ポイント |
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SONY | XBA-3SL | 4625ポイント |
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Styleaudio | CARAT-TOPAZ Signature | 5352ポイント |
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iBasso Audio | A02 | 3863ポイント |
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iBasso Audio | D12 Hj | 2438ポイント |
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SONY | HT-SS380 | 2741ポイント |
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SONY | RHT-G10 | 1969ポイント |
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ヤマハ | YHT-S401 | 1875ポイント |
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FOSTEX | GX100 | 3999ポイント |
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ELAC | 310 INDIES BLACK | 3625ポイント |
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DALI | ZENSOR1 | 2872ポイント |
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ONKYO | X-N7NX | 3479ポイント |
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ONKYO | X-U1 | 2816ポイント |
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ケンウッド | C-414 | 1987ポイント |
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ヤマハ | RX-V571 | 3260ポイント |
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ONKYO | TX-NA609 | 2471ポイント |
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パイオニア | SC-LX85 | 1250ポイント |
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ONKYO | A-7VL | 3317ポイント |
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ONKYO | TX-8050 | 2430ポイント |
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カシオ | エクスワード XD-B4800 | 5075ポイント |
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シャープ | Brain PW-AC20 | 4621ポイント |
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SII | SR-G9003 | 4237ポイント |
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三洋電機 | Xacti SOUND RECORDER ICR-PS511RM | 4711ポイント |
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TASCAM | DR-05 | 2677ポイント |
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ZOOM | Handy Recorder H2n | 2486ポイント |
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パナソニック | おたっくす KX-PD701DL | 4704ポイント |
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パナソニック | おたっくす KX-PW521XL | 2730ポイント |
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パナソニック | おたっくす KX-PW521XW | 2676ポイント |
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パナソニック | RU・RU・RU VE-GD21DL | 4500ポイント |
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ユニデン | DECT3080-2 | 2330ポイント |
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オリンパス | ラジオサーバーポケット PJ-20 | 4160ポイント |
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SONY | ICZ-R50 | 3248ポイント |
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SONY | SRF-18 | 1638ポイント |
ユーザーによるレビュー、クチコミ掲示板のレポート内容などを基に総合的に算出しました。
※なお、レビュー・クチコミ数が一定数に満たない製品に関しては選考対象外としています。（対象外となる人数は各部門によって異なります。一定数を満たした製品が1つしかない場合は金賞のみの選出となります。また一定数を満たす製品が1製品もない部門に関しては部門全体が対象外となります）
・部門賞（金賞、銀賞、銅賞）・・・各部門の上位3位を選出します。（1位：金賞、2位：銀賞、3位：銅賞）
・各カテゴリ内で最も評価ポイントの高い製品をプロダクト大賞とします。