


「価格.comプロダクトアワード」のカー用品カテゴリではすでに常連となったポータブルナビ「GORILLA」。過去3回のプロダクト大賞(カー用品カテゴリは2008年より開始)のうち、2製品が「GORILLA」だったことからも、その人気の高さがうかがわれるが、2011年のカー用品カテゴリにおけるプロダクト大賞もやはりまた「GORILLA」シリーズの製品となった。もはやそのブランド価値は不動のものといっていいくらいの快挙であろう。
実は、2011年のカーナビ市場全体を見渡すと、テレビ地上波の地デジ移行に伴い、フルセグチューナー搭載の車載ナビが人気を集めたのが大きなトレンドとなった。また、地図データなどを格納する記憶装置として、従来のHDDに代わりフラッシュメモリーを採用する製品が増え、もはや完全に主役として入れ替わったのも大きなトレンドといえる。こうした流れの中で、10万円以下で購入できる比較的低価格な「車載型メモリーナビ」に人気が集まったのが2011年の大きなトレンドである。その半面、これまで数年の間一世を風靡していた「ポータブルナビ(PND)」の人気は、一気に収束に向かい、低価格の車載型メモリーナビに多くのユーザーがシフトしていった。つまり、ポータブルナビにとって2011年は比較的厳しい年であったのだ。
しかし、そんな逆風の中でも、ユーザーからの変わらぬ高い評価を集め続けたのが、この「GORILLA」シリーズだったのである。実際、ほかの多くのポータブルナビは軒並み人気ランキングの上位から姿を消していっているが、ただ「GORILLA」シリーズのみが高い人気をキープし続けていたのだ。この人気の理由を本製品に寄せられたユーザーレビューをもとにひもといてみると、結局カーナビでもっとも重要な「ナビゲーション性能の質の高さ」が、ポータブルナビの中でもずば抜けているということに行き着く。
「GORILLA」シリーズの特徴については今さら言うまでもないと思うが、国内メーカーにおけるポータブルナビの草分け的存在であり、車載型ナビに劣らないほどの自車位置精度の高さと、ナビ機能の豊富さが人気を呼んでいる。これまで「GORILLA」シリーズを開発・生産・販売してきたのは三洋電機であったが、パナソニックとの統合化に伴い、2011年の新モデルについては、新生パナソニックからの発売となった。その初となる製品が、今回プロダクト大賞に輝いた「CN-SP710VL」である。
本機の特徴をざっと紹介すると、「GORILLA」シリーズの中でも上位クラスに当たる「ワイドVGAモデル」の製品で、7V型液晶を採用する大型画面のポータブルナビだ。この7V型液晶はポータブルナビとしては大きめであるが、視認性のよさなどから車載用としての人気が高まっている。本機ももちろん視認性の高さは高く評価されている。また、「GORILLA」シリーズ伝統の基本的なナビ性能の高さ(自車位置精度の高さ、レスポンスの速さ、ルート検索の使いやすさ)は従来モデルからしっかりと踏襲されており、ユーザーレビューでも「ナビ性能はこれで十分」「SSDを使っているためレスポンスが速い」「GPSが入らないトンネルの中でも、独自のジャイロでしっかり自車位置精度をキープしているのがすごい」など、多くのユーザーがそのナビ性能には満足しているようだ。さらに加えて本モデルでは、最大3年間の地図データ更新も受けられるようになり、最新地図へのアップデートも簡単に行えるようになっている。このように、車載型ナビと比べても引けを取らない内容でありながら、販売価格は実質5万円台とかなりリーズナブルなのも大きな魅力だ。
結局のところ、「基本的なナビ性能の高さ」と「リーズナブルな価格設定」こそが、以前から変わらない「GORILLA」シリーズの人気の理由なのだ。ポータブルナビの人気が一時に比べて弱まっている中でも、この「GORILLA CN-SP710VL」が変わらずユーザーから高い評価を得続けた意味は決して小さくない。
GORILLA CN-SP710VLのPVシェア率推移
GORILLA CN-SP710VLの売れ筋ランキング推移
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-- 今回は受賞おめでとうございます。まずは率直な感想をおうかがいできますか? 栄えある価格.comアワードをいただき、大変光栄に思っております。しかも、3度目の受賞ということで、喜びもひとしおです。当社では、常日頃お客様からのフィードバック、ご感想、ご提案を市場からの声として次の商品企画への大切な指針と位置づけ、価格.comのレビュー、口コミを拝見しております。このような中で、ユーザーの皆様やカーナビゲーションにご興味のある方々の大切な声に裏打ちされたこの賞をいただき、非常に価値ある受賞だと思っております。
-- 本製品を開発するにあたってこだわったポイントを教えてください。 本商品はパナソニックとサンヨーがともに開発に取り組んだカーナビゲーションの記念すべき一号機です。長い歴史に裏打ちされたゴリラシリーズへの信頼と豊富な機能に、本商品のVGA液晶に代表されるパナソニックの高画質技術等を融合しする形で2社の強みを活かした象徴的な商品となりました。ポータブルといえば、入門機というイメージがありますが、最近では、カーナビを使いこなすお客様にもユーザー層が広がっています。そのような市場の動きを背景に、本商品はビギナーだけでなく既存のカーナビユーザーにも満足していただけるために、高画質(VGA液晶)、高機能(地図無料更新等々)を実現し、且つご理解いただける価格とのバランスも心がけて開発いたしました。
-- ユーザーから高く評価されたと思われるポイントはどこにあったとお考えですか? ゴリラの特長は、親しみやすさ(使い易さ)と高機能のバランスです。ポータブルナビゲーションは若い方から、中高年の方まで広い層のお客様に使っていただく商品です。最近では軽自動車の普及により、女性のドライバーも増えており、ますます使い易いカーナビゲーションが求められています。高機能が使い易く使えるゴリラはそんな広いお客様層に支持される商品です。また、メモリー型のカーナビゲーションも世の中に出てから5年以上が経過し、そろそろ買い替えのお客様も増えてきました。ナビゲーションを使い慣れたお客様には簡単なだけでなく、性能や多機能も求められます。本年度のゴリラはサンヨーとパナソニックの融合で、既にナビゲーションに慣れたお客様にも満足していただける高性能・高機能にもこだわりました。そういう商品コンセプトが広くお客様に支持された結果ではないかと思います。
-- 価格.comユーザーの評価(上記分析)に関しては、どうお感じでしょうか? ポータブルも、価格で勝負の商品があふれる中、ゴリラシリーズの高機能・高性能をより簡単に、そしてよりお求め易い価格で、というコンセプトが評価されうれしく思います。また、ゴリラの長い歴史に裏付けられた信頼感を評価いただき、これからの一層良い商品作りへの社員の励みになると思っております。まだまだ、カーナビは発展途上の商品です。今、使っていただいているお客様にも、またカーナビはちょっと難しそうだなとお考えのお客様にも、安心して使いこなしていただける商品を目指して、これからも評価いただいた機能の更なる向上させ、積極的に新しいご提案をしていきたいと思っております。
-- 最後に、価格.comのユーザーへひと言コメントをお願いします。 カーナビデビューのユーザーには、ゴリラを使って、これまで不安だった遠出にも積極的にチャレンジし、ドライブの楽しさをより広げていただきたいと思います。また、カーナビはロングドライブだけのアイテムだけではありません。日常の買い物やお子様の送り迎えでの運転でも、普段見慣れた街や道でもカーナビがあれば、ロードサイドや沿道からは見えないところにあるお店等を発見したり、待ち時間にテレビを楽しんだり、幅広く活用していただき、アクティブなドライブライフを楽しんでいただきたいと思います。
| パナソニック | GORILLA CN-SP710VL(カーナビ) | 6312ポイント |
| パナソニック | GORILLA CN-SP710VL | 6312ポイント | |
| パナソニック | GORILLA CN-GP510VD | 6180ポイント | |
| パナソニック | ストラーダ CN-S300WD | 4632ポイント |
| ブリヂストン | REGNO GR-XT 215/60R16 95V | 4653ポイント | |
| ブリヂストン | REGNO GR-XT 205/55R16 91V | 2331ポイント |
| KAIHOU | KH-FDT011 | 4342ポイント | |
| パイオニア | GEX-900DTV | 4293ポイント | |
| トライウイン | DTF-7500S | 4124ポイント |
| ケンウッド | DPX-U700 | 3218ポイント | |
| パイオニア | DEH-460 | 2303ポイント | |
| パイオニア | DEH-P760 | 2159ポイント |
| パイオニア | TS-WX110A | 2196ポイント |
ユーザーによるレビュー、クチコミ掲示板のレポート内容などを基に総合的に算出しました。
※なお、レビュー・クチコミ数が一定数に満たない製品に関しては選考対象外としています。(対象外となる人数は各部門によって異なります。一定数を満たした製品が1つしかない場合は金賞のみの選出となります。また一定数を満たす製品が1製品もない部門に関しては部門全体が対象外となります)
・部門賞(金賞、銀賞、銅賞)・・・各部門の上位3位を選出します。(1位:金賞、2位:銀賞、3位:銅賞)
・各カテゴリ内で最も評価ポイントの高い製品をプロダクト大賞とします。

