屋根塗装で典型的なパターンの工事例のほか、重ねぶき工事・瓦のふき替えも料金イメージをご紹介します。
塗装で生まれ変わった屋根の事例を掲載。
屋根塗装・屋根 リフォームの費用・相場
屋根塗装・屋根のリフォーム工事は「50万円以下」「51万円〜120万円」「121万円以上」に分かれています。
一般的な屋根の塗り替えはおおよそ50万円〜60万円以下が中心となります。屋根の「重ねぶき」といわれる工事は100万円からが多く、120万円を超えると「ふき替え」工事の価格帯になってきます。「重ねぶき」「ふき替え」ともに使う素材によって価格は変わります。
屋根塗装・屋根リフォームのポイント
屋根はふだん目に入りにくく、劣化が進んでも見落としがちな場所です。しかし紫外線や熱・風雨を直接受ける過酷な環境のため、家屋の中でもっとも傷みやすい部分の一つでもあります。屋根が古くなり傷み出すと水が家の中に入り込み、家の骨組みをカビや腐れで駄目にしかねません。落ち葉やゴミがたまれば水はけが悪くなり、雨漏りの原因になることもあります。
屋根に関する基礎知識を押さえて適切なリフォームを行えば、住居を長持ちさせることにつながります。
ただし、屋根のリフォームでは悪徳な訪問販売会社によるトラブルが発生することも多いので、安易に屋根へ人を上げないよう注意が必要です。
屋根塗装・屋根のリフォーム工事は「3種類」

屋根塗装を含め、屋根のリフォームには、「塗り替え(塗装)」「重ねぶき(カバー工法)」「ふき替え」の3種類があります(壊れた屋根を修理する「補修工事」もありますが、特殊なので省きます)。屋根の素材や塗料にもよりますが、7〜10年で「塗り替え」を行い、15〜20年で「ふき替え」というのが大まかなリフォームのサイクルです。屋根の状況や劣化具合、以前のリフォームからの年月を考慮して、最適な工法を選びましょう。
屋根材には大きく分けて「粘土系」「セメント系」「スレート系」「金属系」の4種類があります。以下に屋根材ごとの大まかなリフォームのタイミングをまとめてみました。
屋根のライフサイクル
材質 | 5年目 | 10年目 | 15年目 | 20年目 | 25年目 | 30年目 |
---|---|---|---|---|---|---|
日本瓦 | (点検) | (点検) | (点検) | 全面補修(必要に応じてふき替え) | ||
セメント瓦 | (点検) | 塗装 | (点検) | 全面補修(ふき替え) | (点検) | |
化粧スレート | (点検) | 塗装 | (点検) | 全面補修(ふき替え) | (点検) | |
ガルバリウム | (点検) | 塗装 | (点検) | 全面補修(ふき替え) |
注:日本瓦の寿命は50〜100年と長いですが、全面補修のタイミングで「ふき替え」を行う事例が多いようです
屋根の塗装・塗り替え

「塗り替え(塗装)」は最も手軽なリフォームで、屋根材に塗料を塗布する作業です。屋根の基礎部分である下地が、それほど傷んでいない場合に有効な方法です。塗り替えを行う屋根材は、セメント瓦・スレート系・金属系のみで、日本瓦の場合は塗り替えの必要はありません。
塗料の種類と価格
塗料にも種類があります。おおまかに分けると「アクリル系塗料」「ウレタン系塗料」「シリコン系塗料」「フッソ系塗料」の4種類で、一般的には「ウレタン系塗料」と「シリコン系塗料」の2種がよく使われています。それぞれの特長を簡単にまとめました。
屋根塗装に使われる塗料の種類
塗料 | 耐用年数 | 価格 | 特長 |
---|---|---|---|
アクリル系 | 5〜8年 | 安価 | 純粋なアクリル塗料と、シリコンを添加したシリコンアクリル塗料があり、後者が主流。塗料代は経済的だが、耐用年数が短い。 |
ウレタン系 | 8〜10年 | 標準的 | さまざまな屋根材に塗装できる。 密着性と耐候性・防水性に優れ、実例も豊富。 |
シリコン系 | 8〜15年 | 標準的 | 光沢性・安定性に優れ、耐久性もよい。 近年の塗装事例では多くを占める。 |
フッ素系 | 15〜20年 | 高価 | 高価なため一般住宅での利用例は少ない。 防汚性・耐久性とも最高を誇る。 |
実際の施工価格については塗料の種類のほか何回塗るか、温度上昇を抑える効果がある「遮熱塗装」をするか、屋内の冷気や暖気を逃がさない効果がある「断熱塗装」をするかなどにより変わってきます。屋根塗装・屋根 リフォームの費用・相場ページも参考にしてください。
色選びのポイント
外壁塗装と同様、屋根塗装も色選びにもポイントがあります。
(1) 周辺の家・環境になじませる
(2) 外壁との色調を整える
(3) 屋根は外壁よりも直射日光を受けやすく、鮮やか過ぎる色は色あせも早いので避ける
(4) 面積効果(同じ色でも、大きい面積になると明るい色はより明るく・暗い色はより暗く感じられる効果)に気を付ける
屋根塗装は屋根に関する工事では一番ポピュラーなものですが、点検時に棟・隅棟部分に劣化が見つかり、同時に補修することも多くなっています。
重ねぶき(カバー工法)
「重ねぶき(カバー工法)」は、既存の屋根を撤去することなく新しい屋根材をかぶせる工法で、下地がそれほど傷んでいないけれど屋根材の傷みが激しい場合に有効です。ふき替えと比べると工期も短く、廃材も出ないので費用を抑えることができます。屋根が2重になるので、遮音性や断熱性もアップし、外観も一変します。ただし、屋根全体の重量は増加するため、「重ねぶき」に適した軽量の屋根材を選ぶことや、施工の前に建物の強度や耐震性を確認する必要があります。
ふき替え

「ふき替え」とは、屋根材や下地などを全面的に一新するリフォームのことを言います。既存の屋根をすべて撤去し、防水加工もし直して新しいものに取り替えるので、どのような屋根材でも対応でき、換気扇や天窓を追加することも可能です。建物の耐久性も大幅に向上しますが、日数がかかります。
「ふき替え」は、屋根材の選び方がポイント
「ふき替え」でポイントになるのは、どのような屋根材を設置するかです。屋根材の「粘土系」「セメント系」「スレート系」「金属系」という4種類では性能はもちろん外観も大きく異なるので、それぞれの特長をチェックしていきましょう。なお以下に中心的な材料費の目安を記載しました。実際のリフォームではこれに施工費用がかかります。

粘土系

粘土系は、天然の粘土を高温で焼き上げた屋根材のことで、高温多湿の気候風土にあった古くから日本で使われてきた「粘土瓦(和瓦・日本瓦とも)」も粘土系の瓦です。耐久性も抜群で、塗り替えを行うことなく50〜100年は十分に使うことができます(下地のメンテナンスや補修は必要です)。釉薬(うわぐすり)を使って色付けをした「陶器瓦」、渋い銀色の光沢が印象的な「いぶし瓦」、ナチュラルな朱色が特長の「素焼瓦」などがあります。
粘土系の瓦は耐久性に優れますが重量があるため、地震に対する防災・減災のために利用は減少傾向にあります。
セメント系

セメントと砂を原料にした瓦で、「セメント瓦」や「コンクリート瓦」とも言われ、「モニエル瓦(洋瓦)」という種類のものも含まれます。「日本瓦」のような厚みもあり、重厚感があります。なお、表面を塗装して使うため、長期間の使用により色落ちや変色があり、定期的に塗り替えを行うと美しさを保てます。塗料で着色できるため、色のバリエーションが豊富で、外壁の色や住居のデザインによってカラーコーディネートが楽しめます。
スレート系

薄い板状の素材で、「天然スレート」と「人造スレート(化粧スレート)」の2種類があります。天然スレートは、玄昌石などの天然石を薄く加工して作る屋根材で、落ち着いた風あいと重厚感のある表情が魅力的です。ただし、非常に高価なため家庭用ではあまり使われることはありません。家庭用の主流は、セメントに繊維を混ぜて強化した薄い板状の「人造スレート(化粧スレート)」で、「カラーベスト」「コロニアル」「フルベスト」といった商品が有名です。耐久性もあり、軽量で加工しやすいため、重ねぶきでも使われます。色やデザインも豊富に用意され、断熱性にも優れるという特長があります。
金属系

金属系の屋根材は、軽量かつ加工のしやすさが特長で、複雑な形状の屋根にも対応できます。金属屋根と言えば「トタン(鋼板に亜鉛メッキを施したもの)」や「銅板」が代表的でしたが、近年は「ガルバリウム鋼板」という、アルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板が注目されていて、トタンに比べて数倍の耐久性を持っています。ベースとなる金属にガルバリウム鋼板を使い、表面を耐久性が高いフッソ樹脂塗料を塗装したものや、表面に天然石のチップをコーティングしたものなど、さまざまな商品が登場しています。また、鉄を使わないものではアルミ合金のものが主流で、銅・チタン素材のものもあります。
DIYでできること
あえて探せば、塗装が考えられますが、大量の塗料が必要で大掛かりな上、高い場所での作業になるためDIY向きとは言えません。
屋根塗装・屋根 リフォームの事例
- 120万円
- 一戸建て
- 非公開
昔の和瓦は重量感があり素敵ですが、重さと、耐風性が気になるところです。今回の金属屋根材は軽量ながら、金物による固定方法により耐風性能は格段に高まっています。
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