プラチナ・ゴールドのステータス性は希薄に。クレジットカードはサービスで選ぼう

ゴールドカードというと、「一流の証」や「信頼性の証明」というイメージが一般的ではないでしょうか。たしかに、バブルの頃には、ゴールドカードを持っていることが社会的なステータスであったことは事実ですし、長らくの間「ステータスの象徴」と位置づけられていました。

「ゴールドカード＝ステータス」の終焉

しかし、今や「ゴールドカード＝ステータス性」という時代は終わりを告げています。日本初のゴールドカード『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』が登場して以来、アメックスに続けとばかりに多くのゴールドカードが発行されました。その後、アメックスは上位ランク「プラチナカード」を発行。ゴールドカード同様、他社もプラチナカードに追従したため、アメックスは最上位カードであるブラックカードのセンチュリオンカードを発行しました。センチュリオンカードにはプラスチック製ではなく、チタン製のチタンカードもあるとか。

ゴールドカードは、プラチナカードという上位カードの登場で、年会費に対する中途半端なサービス内容が浮き彫りになっています。これらの要因から、ゴールドカードはステータスの象徴ではなく“プラチナカードへの通過点”という位置づけになりました。昔は「クレジットカードの“色”によって店員の対応が変わった」と言われていましたが、今ではそのような話は聞いたことがありません。私がspgグループが提供する『スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード』をspgのホテルで使用した際もスタッフの対応は特に変わった印象はありませんでした。

加えて、カードフェイスがかなり多様化した今では、カードのランクがひと目でわかりづらくなっています。例えば、カードフェイスが「ブラック」なプラチナカードは数多く存在していますし、年会費無料の一般カードであっても、カードフェイスが「シルバー」や「ブラック」なものは出回っています。このように考えると、ゴールドカードだけでなくプラチナカードのステータス性もかなり薄くなっていると言えます。

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ゴールドカードやプラチナカードは自己満足!?

私自身もプラチナカードを持っていますが、ステータス性はほとんど感じません。プラチナカードには、便利なコンシェルジュや空港のラウンジが利用できるプライオリティパス、飛行機の座席やホテルのアップグレードなどのお得な特典が付いていますが、だからといってステータスとは直接関係ありません。

インビテーション（招待制）のみのプラチナカードもあり「自分は選ばれた」と感じる人も多いでしょう。しかも、上位カードであれば、必然的に審査は厳しくなり、一定以上の決済額が必要ですから「自分は認められた」と思うのも納得できます。しかし、それは世間ではなく“カード会社”に認められただけの話ですから、ある意味、自己満足なのです。

ゴールド・プラチナカードを持つ上で大切なこと

ゴールドカードであれプラチナカードであれ、より重要なのはサービス内容。各カードの年会費とサービス内容を照らし合わせましょう。サービスや特典の内容がライフスタイルに合うならゴールドカードやプラチナカードはお得です。しかし、ステータスや世間体だけで選ぶと宝の持ち腐れになってしまいますよ。

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