


液晶テレビやブルーレイレコーダーなど人気カテゴリが集まる「AV家電部門」では、昨年に引き続き、東芝の液晶テレビ「REGZA」が大賞を受賞した。大賞を受賞した「42Z8000」は、REGZAシリーズの中では上位に位置する高画質モデル「Z8000シリーズ」の42V型モデルであるが、37V型の「37Z8000」も液晶テレビ部門で銀賞につけており、REGZA Z8000シリーズがワンツーフィニッシュという状態になった。ちなみにREGZAシリーズは、液晶テレビカテゴリにおいては3年連続の金賞受賞である。このように、言ってみれば「横綱相撲」と言うべき強さを見せたREGZAであるが、もちろんその強さの裏には、ユーザーに支持されるだけのきちんとした理由がある。
REGZAシリーズの特徴と言えば、「超解像技術」と呼ばれる「高画質」と、外付けHDDにそのまま番組録画が可能な「録画機能」であるが、この2つの柱を基軸にしながら、REGZAは毎年さらなる進化を遂げている。もちろん、他社の液晶テレビも毎年進化はしているのだが、REGZAの進化のスピードは他社製品よりもはるかに早く、他社がそう簡単に追随できないレベルにまで来ている感じすら受けるほどだ。
たとえば今回大賞を受賞した「42Z8000」で言えば、定評のある高画質性能は、昨年大賞を受賞した「37ZV500」と比べても圧倒的に進化している。高画質化エンジン「パワーメタブレイン」は「メタブレイン・プレミアム」へと進化。超解像技術も「レゾリューションプラス2」へと進化し、目に見えてノイズがよりクリアに除去され、画面のコントラストがさらに高められた。また、動画のなめらかさを実現する「倍速液晶」も、画面のエリアを分割してバックライトを点滅させるバックライトスキャン技術によって4倍速相当のなめらかさを実現する「Wスキャン倍速」へと進化している。従来から定評のある高画質がわずか1年間で飛躍的に向上した印象で、まさに「一皮むけた」感じを抱かせる進化と言えるだろう。
このほか、部屋の明るさを検知し最適な画質へと自動調整してくれる「おまかせドンピシャ高画質」もより高精度な「おまかせドンピシャ高画質・プロ」へと進化。もう1つの特徴である録画機能も、搭載する2つのデジタルテレビチューナーで、接続した外付けHDDへの2番組同時録画に対応するようになるなど、ますます使い勝手がアップしている。
こうしたたゆまぬ技術革新によって、REGZAは、テレビの画質や機能性にこだわるハイエンドユーザーにもはや盤石ともいえる人気を得るに至った。実際、価格.comの人気ランキングでも、ほぼ1年間ずっとREGZAシリーズが上位を独占しており、他社製品のつけ込む余地がないほどであった。まさに横綱相撲の観を呈したREGZAであるが、2009年秋には、さらにもう一歩先ゆく高画質を実現した「Z9000/ZX9000」シリーズを発売し、こちらも大好評を得ている。また、これと平行する形で、最上級のフラッグシップモデル「CELL REGZA」を発表し、こちらも大いに注目を集めているところだ。しかし、こうした技術革新の裏には、常にユーザーの声に耳を傾けている東芝の開発陣の姿勢がある。しっかりしたモノ作りと、慢心することのない技術革新によって、今も多くのREGZAファンが生み出されているのである。
REGZA 42Z8000のPVシェア率推移
REGZA 42Z8000の売れ筋ランキング推移
プロダクトアワード2009のデータ解析
「プロダクトアワード2009」の受賞製品には、一体どのような特徴が見られるのでしょうか?価格.comのアクセス数と価格推移という、定量データを切り口として、プロダクトアワード2009受賞製品を解説します。
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映像マーケティング事業部
映像グローバルマーケティング部 参事
本村裕史さん
-- 「レグザ」は、昨年の大賞受賞に次いで、これで2年連続の大賞受賞となりました。液晶テレビ部門で見れば3年連続の金賞受賞ということで、もはや「王者の貫禄」といったものすら感じさせますが、今年の受賞のご感想をうかがえますか?
本当にありがとうございます。レグザがここまで高い人気を得るに至ったのは、価格.comのユーザーの皆さんにご評価いただいたからと思っています。
私は最近「ニッチの集合がメジャーになる」とよく言っています。たとえば、ゲームでよく遊ぶユーザーさんにとっては「ゲーム機をつなぐテレビと言えばレグザしかないよね」とか、パソコンをよく使うユーザーさんにとっては「パソコンとつなぐテレビと言えばレグザしかないよね」といったように、ある利用シーンで見た場合に「どっちがいいかな?」ではなく「これしかない!」と言っていただけるくらい、特定の機能についてこだわっていきたいと強く思っています。こうした、どちらかと言えばこだわりの機能というものは、カタログやWebサイトでもなかなか伝えづらい部分ですが、ありがたいことに、価格.comのクチコミなどで実際に書き込んでくださっているユーザーさんの中には、私たちのそういうモノ作りに対する思いを共有してくださっている方が多く、クチコミを通じて、こうした機能を評価いただけるというのが本当にありがたいところです。ですから、私たちは、価格.comのユーザーさんが書き込んでくれたさまざまなご意見などに対して真摯に受け止めていますし、確実に製品開発にフィードバックをしていきたいと思っています。もちろん、私たちのスタッフが書き込んだりすることはいっさいありません。もしかしたら一部誤解されているかもしれませんので一応(笑)。
-- レグザ、特に「Zシリーズ」といえば、「超解像技術」と「録画機能」が大きな特徴で、もちろんこの「Z8000」もその2点が機能の主軸になっていると思いますが、そのほかの点で「Z8000」に盛り込んだ技術やこだわりなどはありますか?
「Z8000」での新機能の目玉は、2番組同時録画可能な「おでかけW録」(ダブロク)と、光沢の「クリアパネル」ですね。実は、「Z8000」に限らず、レグザ全般、特にZシリーズでは、業界のタブーというか、「これはしないでしょ」という部分にも果敢にチャレンジしています。「Z8000」で言うと、その代表例が「クリアパネル」です。これは私自身も本当に勇気が必要でした。それまで「液晶テレビは映り込みしません」というのが、プラズマテレビなどと比べた場合の売り文句の1つでしたから、クリアパネルに変更することで「東芝の液晶テレビは映り込みがある」ということになってしまうわけです。そうした点で映り込みに対する声が上がるのは最初からわかっていました。しかし、実際にその画面を見てもらえば、間違いなくクリアパネルのほうがキレイだという強い自信を持っていましたので、あえてチャレンジさせていただきました。
クリアパネルに変更したことでよくなった点は大きく2つあります。1つは「黒」の締まりが圧倒的によくなったこと。もう1つは精彩感が際立ったことです。低反射式のノングレアパネルの場合、表面が磨りガラスのような状態なので、光が乱反射して少し白っぽくなってしまいますし、常にソフトフォーカスがかかったような状態になりますから、いつまでもノングレアパネルにこだわっていては、「次の高画質」という次元にブレイクスルーできないと思っていました。ということで、大英断ではありましたが「Z8000」からこのクリアパネルを採用しました。
発売前までは、皆さんも光沢パネルになるということで心配もされていたようですが、実際に製品を購入された価格.comのユーザーさんが「映り込みはそれほど気になりませんよ」とクチコミなどに書いてくれたことで、ユーザーさんの間に安心感のようなものが生まれたのはありがたかったです。私がいくら声を大にして「映り込みは気になりません!」と言ったところであまり説得力はありませんが、実際に使っていただいたユーザーさんの評価というのは、非常に信頼性がありますから。
-- 「W録」に関してはいかがですか?
「W録」に関しては、「Z8000」から「おでかけW録」という機能を初めて搭載しました。この機能も実は、価格.comのクチコミなどを中心としたお客様のご意見をベースに開発した機能です。それまでもレグザは2つのチューナーを搭載していましたが、残念ながら録画はダブルではありませんでした。しかし、価格.comのクチコミなどで「レグザはダブルチューナーだから、録画もダブルでできますよね?」というような質問がよくあり、そのたびごとに詳しいユーザーさんが「いえ、1つは視聴用で1つは録画用なので、W録はできません」と回答する。そういうやり取りが何度も繰り返し行われていました。そんなやり取りを見ていて「W録」に対するお客様の期待値を感じ取り、「W録」の機能を搭載しました。
ただ、「Z8000」では、さすがにチューナーを3つ搭載するという発想はなく、ダブルで録画できるのはテレビを見ていないとき、つまりお出かけ時ですよ、ということで「おでかけW録」という名前にしました。この機能の評判が非常によかったので、次の「Z9000」では、チューナーを3つに増やし、地デジで番組を見ているときもW録が行える「地デジ見ながらW録」へと進化させたわけです。この機能にしても、はじまりはすべて「お客様の声」から生まれているんです。
-- もう1つ、2009年の大きなトピックと言えば、最高級モデル「CELL レグザ」の発売がありましたね。こちらも非常に評判がよいようですが、こういう「夢の製品」を出せてしまうあたりに、東芝のテレビ作りにかける情熱を見た気がします。
この不景気な時代に1台100万円もするテレビがどのような評価をされるのか、不安はありましたが、おかげさまでこのような時代にもかかわらず「CELL レグザ」は好調に売れています。当初月間1,000台販売することを目標にしていましたが、すでにその目標はクリアできました。
「CELL レグザ」の商品化によって「夢のテレビ」に対して多くの人が「すごい!」と賛同してくださることで、「テレビの新しい価値」を生み出す意義を感じ、またいろいろ話題にしていただくのを見るにつけ「まだまだ日本のモノ作りは行けるぞ!」という自信が得られました。
私も実際自宅で「CELL レグザ」を使っていますが、テレビの見方がまったく変わってしまいました。たとえば、「タイムシフトマシン」という機能を使うことで、時間に合わせてテレビを見るということがまったくありません。興味のあるものだけを選んで見るため、自分にとって有益な情報ばかりで、時間の無駄がまったくなくなったという感じです。そういう経験をしたからこそ、また次にすべきことが見えてきましたし、本当に作ってよかったなと思っています。
-- 今年2010年は、ブルーレイ市場への参入も始まりましたし、東芝全体としてもレグザを中心としてかなり楽しみな展開になりそうですね。
今年のポイントは3つあると思います。1つはやはりブルーレイで、1月に発表させていただいた第一弾に続いて、第二弾の製品も積極的に商品化を進めています。こちらも、皆さんの期待値を超える製品とするべく、今いろいろ検討しているところです。そのためにも、レグザの開発陣と、ヴァルディアの開発陣が同じ工場に集結します。これによって、今後レグザとヴァルディアの連携がさらに強化されてくると思います。
2つ目のポイントは「LED」です。今回大賞をいただいた「Z8000」の上位モデルである「ZX8000」からLEDバックライトを導入し、こちらも非常に高い評価をいただいておりますが、これを小型サイズの液晶テレビにも展開していき、19インチクラスの小型モデルから55インチクラスの大型モデルまでLEDバックライトを搭載できるよう今開発を進めているところです。
3つ目は「CELL レグザ」ですね。「CELL レグザ」自体をさらに改良していくのはもちろんですが、「CELL レグザ」で実現したさまざまな機能を、何らかの形で通常のレグザシリーズにも展開していきたいと思っています。
-- 最後に、「レグザ 42Z8000」を支持していただいたユーザーの皆さんにひと言メッセージをお願いします。価格.comのユーザーの皆さんには「レグザを育てていただいている」と本当に思っています。クチコミなどを通していただくさまざまなご要望などは、製品開発に確実にフィードバックするよう見ておりますし、可能な限り実現できるよう努力しています。そして何よりもうれしいのは、私たちのモノ作りに対するこだわりに共感してくださるユーザーの皆さんが、私たちに代わって、いろいろな質問に答えていただいていることです。そういうやりとりを見ていると、本当にうれしく感じますし、モノ作りに携わっているスタッフにとっても元気の素になっています。今後も、皆さんの期待値を超えられるような製品作りをしていきます。こだわりのレグザにご期待ください。
黒でかっこいいです。光沢パネルも反射が気になることは無いです。初めての地デジ大型テレビで何を買うかかなり迷いましたが、選んでよかったです。かなり満足しました。... 続きを読む
この価格帯でこの映像が手に入る1番の理由は、コストダウンが効いているのかも。とことん音質に拘る人はサラウンドシステム等を追加するでしょうし、バラエティーやニュースなら標準のスピーカーで気楽に充分楽しめます。... 続きを読む
リモコン一つで録画が出来る操作性は、これだけで5点ですね!テレビの進化はすごいと実感しました。電気店でなぜ東芝の扱いがあんなに小さいのが不思議です。老若男女全ての人に勧めることが出来るTVだと思います。... 続きを読む
| 東芝 | REGZA 42Z8000(液晶テレビ) | 5777ポイント |
| 東芝 | REGZA 42Z8000 | 5777ポイント | |
| 東芝 | REGZA 37Z8000 | 5459ポイント | |
| SONY | BRAVIA KDL-46W5 | 4960ポイント |
| 日立 | Wooo P42-HP03 | 4098ポイント | |
| パナソニック | VIERA TH-P42V1 | 4057ポイント | |
| 日立 | Wooo P42-XP03 | 3860ポイント |
| パナソニック | VIERA SV-ME750 | 1459ポイント | |
| ツインバード | LINK ZABADY VW-J107 | 816ポイント |
| パナソニック | DIGA DMR-XE100 | 3363ポイント | |
| パナソニック | DIGA DMR-BR570 | 3132ポイント | |
| SONY | BDZ-EX200 | 3080ポイント |
| SONY | BDP-S360 | 2836ポイント | |
| LGエレクトロニクス | BD370 | 1989ポイント | |
| PIONEER | BDP-LX52 | 1756ポイント |
| パナソニック | VIERA DMP-BV100 | 1671ポイント | |
| SONY | DVP-FX930 | 1494ポイント | |
| BLUEDOT | BDP-1726 | 983ポイント |
| バッファロー | DTV-S100 | 3312ポイント | |
| ピクセラ | PRD-BT100-P00 | 2696ポイント | |
| バッファロー | DTV-H300 | 2585ポイント |
| ヤマハ | AX-V765 | 3400ポイント | |
| DENON | AVC-1610 | 2809ポイント | |
| ヤマハ | AX-V1065 | 2628ポイント |
| オーディオテクニカ | ATH-CKM55 | 3063ポイント | |
| DENON | AH-C710 | 2986ポイント | |
| Westone | Westone 3 | 2939ポイント |
| ビクター | EX-AR7 | 2162ポイント | |
| ケンウッド | Prodino KAF-A55 | 2062ポイント | |
| ビクター | UX-LP5 | 1896ポイント |
| FOSTEX | GX100 | 2086ポイント | |
| ONKYO | D-212EX | 1818ポイント |
| ヤマハ | YHT-S400 | 3380ポイント | |
| SONY | HT-CT500 | 2693ポイント | |
| DENON | DHT-S500HD | 2590ポイント |
| ONKYO | A-5VL | 1635ポイント | |
| DENON | PMA-2000SE | 1019ポイント |
| DENON | DCD-1650SE | 2802ポイント | |
| CEC | CD3800 | 2316ポイント | |
| DENON | DCD-755SE | 1320ポイント |
| ケンウッド | U-K323 | 1936ポイント | |
| パナソニック | D-dock SC-HC3 | 1494ポイント |
| シャープ | Brain PW-GC590 | 3935ポイント | |
| カシオ | エクスワード XD-SF4800 | 3437ポイント | |
| カシオ | エクスワード XD-SF6200 | 2743ポイント |
| シャープ | インテリアホン JD-7C1CL | 3392ポイント | |
| PIONEER | TF-FV3025 | 2596ポイント |
| SONY | PCM-M10 | 3157ポイント | |
| 三洋電機 | DIPLY ICR-PS503RM | 2963ポイント | |
| SONY | ICD-SX800 | 2940ポイント |
| パナソニック | おたっくす KX-PW820DL | 3596ポイント | |
| ブラザー | Commuche FAX-380DW | 2617ポイント |
ユーザーによるレビュー、クチコミ掲示板のレポート内容などを基に総合的に算出しました。
※なお、レビュー・クチコミ数が一定数に満たない製品に関しては選考対象外としています。(対象外となる人数は各部門によって異なります。一定数を満たした製品が1つしかない場合は金賞のみの選出となります。また一定数を満たす製品が1製品もない部門に関しては部門全体が対象外となります)
・部門賞(金賞、銀賞、銅賞)・・・各部門の上位3位を選出します。(1位:金賞、2位:銀賞、3位:銅賞)
・各カテゴリ内で最も評価ポイントの高い製品をプロダクト大賞とします。

