一体型(2DIN)
ダッシュボード内に取り付ける、2DINサイズのAV一体型タイプのカーナビ。
ポータブル
オンダッシュタイプの一種で、取り外して持ち運びもできるカーナビ。
インダッシュモニタ(1DIN+1DIN)
ダッシュボード内に設置するタイプのカーナビで、本体とモニターは別々になっている。
オンダッシュモニタ(1DIN)
ダッシュボード上に専用スタンドを取り付けて、モニターを設置するタイプのカーナビ。
フルセグ(地デジ)
家庭用TV向けのフルセグ(12セグ)放送と、携帯電話で一般的なワンセグ放送の両方を受信できる。
ワンセグ(地デジ)
データ量が少なく画質や音質がそこそこな分、受信環境が悪い場所でも安定して受信できる。
4x4地デジチューナー
フルセグの地デジチューナーを搭載する製品のひとつです。4つのチューナーと4つのアンテナを搭載しており、チューナーとアンテナを1組しか持たない通常の機種より安定した受信を実現できます。
バックカメラ
バックカメラに対応したカーナビなら、バック時などに目視できない車後部の映像をバックカメラで撮影し、それをカーナビで確認しながら運転できます。駐車時などの安全性を高められます。
ハイレゾ
ハイレゾとはハイレゾリューションの略で、CDを超える高音質のことを指します。最近人気のハイレゾ音源を自動車で楽しみたいという人が増えています。音楽をいい音で楽しみたい人におすすめです。
ハンズフリー機能
携帯電話とナビをつなぐことで、携帯電話を手に持たず、ナビを操作するだけで安全に電話できる機能です。接続は専用のケーブルか、Bluetoothによる無線で行います。
VICS WIDE
2015年からは伝送容量を2倍に拡大したVICS WIDEが始まっており、より正確な旅行時間の表示や、緊急情報・気象災害情報の提供などが可能になっています。
VICS
渋滞や交通規制といった交通情報をFM多重放送で受信し、カーナビに表示してくれるシステムです。カーナビがVICSに対応していれば、到着時間をより正確に予測できたり、渋滞を回避したりできます。
スマートIC考慮検索
高速道路の本線やサービスエリア、パーキングエリアなどから一般道路へ出入りできるETC専用のIC(インターチェンジ)をルート検索に含める機能です。非対応の機種と比べて、選択肢が広がるほか、より速く到着できるルートを選ぶことができます。
音声認識
音声でカーナビを操作することができる機能です。行き先を声に出すことで検索できたりナビに命令を出せたりします。ハンドルから手を離さずに操作できるのが便利です。
2017年5月13日 06:23掲載
大手メーカーのPNDとしては唯一の存在となったパナソニックの「Gorilla(ゴリラ)」が2017年5月9日に新型に移行。従来よりも高性能、かつ安心して使える小型ナビが誕生した。モデルは3種。7V型画面の「CN-G1100VD」と「CN-G710D」、5V型の「CN-G510D」。いずれも同年6月中旬の発売予定だ。
埋め込み型ナビに負けないPND
PNDとはパーソナル・ナビゲーション・デバイスの略。簡単な装着、手ごろなサイズ、求めやすい価格から一時はナビの主流になりかけたPNDだが、ナビアプリを搭載したスマホが登場すると多くが撤退していった。しかし見やすい画面サイズと正確な位置精度、確実な案内性能はスマホナビにはマネのできないこと。舞い戻ったユーザーの多くが再度手にしたのがパナソニックのゴリラなのだ。ただ車載を目的に開発されたPNDといえども、ダッシュ埋め込み型の本格車載ナビと比べると、構造上どうしても性能面で一歩譲るというのが現実。ところが5月に発表された新型ゴリラはそうしたPNDの弱点をことごとく克服。もはやその内容は埋め込み型ナビに肩を並べるレベルに達している。
高まった自車位置精度
そのひとつが正確に現在地を測位する位置精度技術。PNDは位置情報のほぼすべてをGPSからの衛星信号に依存する。手軽な装着性がなにより命のPNDだけに、据え置き型ナビのように車両から車速信号をとらなくてもいいようにしているからだ。その代わりに鋭敏な加速度センサーを搭載し、GPS信号が受けられないトンネル内でもある程度の自車位置性能を確保してきた。従来型ゴリラもそうだった。しかし新型ではこの部分を大幅に性能アップ。Gジャイロと呼ぶ加速度センサーに専用のCPUを与え、Gジャイロからの情報を最適化処理したうえでGPSから得た情報と合わせた処理を行っている。そうすることで、より精度の高い位置情報が実現したというのだ。トンネルのほか、高架の高速道路の下などGPSが受けにくい場所や、道路の分岐や傾斜が把握しにくい高速道路の入り口などで、これまで以上に正確な自車位置を表示することができるというわけだ。
開通ラッシュに無料地図更新で備える
2つ目が2020年までの道路地図が無料で更新できるということ。昨今は新規開通道路が多く、特に首都圏では2020年に向けて道路の新規開通がめじろ押しだ。新型ゴリラでは上級モデルCN-G1100VDに限られるが最大3年間、新しい道路の開通に合わせて地図データを最新の状態にアップグレードできるのだ。提供されるのは2020年8月30日までの主要道路開通分だから、東京オリンピック/パラリンピックに向けて整備される道路はすべて無料で入手できるというわけ。もちろん更新されるのは首都圏だけでなく全国の主要道路もカバーされるから、首都圏以外のユーザーにも恩恵大だ。更新頻度は年6回が予定されている。
道路といえば渋滞への対応も万全で、緻密な交通情報サービス「VICS WIDE」にPNDとして唯一対応している。これもCN-G1100VDだけが持つ機能。他モデルは通常のFM VICSへの対応となる。VICS WIDEのメリットは単に地図上に渋滞表示するだけでなく、ルート探索すれば渋滞を回避した道を案内する「スイテルート案内」が得られること。また、走行中に渋滞状況が変われば別ルートも表示される。ドライバーは2本のルートを見ながら、元のルートで行くか新ルートに変えるかを選ぶことができる。
ルート探索にはさらに新しい設定ができた。ルート選びの基準に、時間や距離などのほかに今回、「道幅優先」という条件が追加。これで運転に不慣れな人や大型のクルマに乗っている人も安心したガイドが受けられるようになった。
価格はいずれもオープンだが、税込みの想定価格は、上記独自機能のほかリアカメラ(別売)にも対応するCN-G1100VDが6万円前後、CN-G710Dが5万円前後、CN-G510Dが3万5000円前後としている。
(文=尾澤英彦)