シャワー的なクールウォーターにデカシート
ロート「OXY 冷却デオシャワー」「OXY ボディタオル」
左から「オキシー冷却デオシャワー オキシデオ(無香料)」「オキシー冷却デオシャワー オキシマリン(ゼラニウム)」「オキシー冷却デオシャワー オキシフレッシュ(グレープフルーツ)」各200ml(実勢価格683円前後)
殺菌成分戦線とは一線を画するのが、ロート製薬の男性用 化粧品ブランド「OXY(オキシー)」だ。10代の若者がメーンターゲット。しかし実情としては、20代、30代のユーザーにも支持されるブランドになっている。ここには「メンソレータム」で知られるロート製薬ならではの、男性特有の肌生理の研究から生まれたシリーズであるという、信頼感もあるのだろう。
オキシーと言うと、ニキビケア、スキンケアなどどちらかというと、肌ケア製品へのイメージが強いかもしれない。ただ汗のニオイ対策から、ワックスも ゴッソリ落とすシャンプー、ニキビケアできるUV対策クリームまでラインアップは幅広い。
汗のニオイ対策として、2007年に発売して以来ヒットしているのがロールオンの直塗りタイプ「オキシー デオドラントリキッド」。有効成分に塩化ベンザルコニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛を配合した。同社でも「手が汚れない、ロールオンタイプのわきが対策」とうたうだけに、ニオイ対策としての信頼度は高いだろう。
このラインアップに今年は「冷却デオシャワー」「冷却ボディシート」「冷却ボディタオル」も加わった。いずれもかいてしまった汗ばんだ体をすっきり清潔にする製品特徴を持つ。特に「冷却デオシャワー」は、スプレータイプではあるがある意味資生堂「シーブリーズ デオ&ウォーター」の対抗製品ともなりうるもの。有効成分にパラフェノールスルホン酸亜鉛、イソプロピルメチルフェノールを配合した。汗のニオイを抑え、瞬間冷却効果で肌をクールダウンし、さらに皮脂吸着パウダー配合により肌をサラサラにする。その感覚は、シャワー後のようだということで、人気となりつつあるようだ。
またシート剤型の究極の形「冷却ボディタオル」は、50cm×30cmという大きさと丈夫さで、すでにヒットしている商品。いわゆるフェースタオルとほとんど同じくらいのサイズで、背中をごしごし拭いても簡単には破れないのも話題だ。この製品は「ダイヤカットというめずらしい織り方がしてある。化粧品ではあまり使われていないようだが、従来よりあった織り方で、医療現場で体を拭く等の線維に使われることが多い。肌ざわりにもこだわり、やさしく分厚い生地を採用した。ふきとり性にもこだわっている」(ロート製薬担当者)。ただ製品誕生の背景には「面白さ、というのが一番の理由があり、さらに以前から寄せられていたシートへの改善希望点、つまり薄いし、1枚で全身をふけないといった点を解決するために大き目のものを作った」(同)という。シャワーを使えない時には、この製品は重宝しそうだし、使ってみてのサラサラ感、冷却感も癖になりそうだ。
「オキシー ボディタオル」6枚入り(実勢価格480円前後)