“キライ”より“クサイ”で落ち込む男性
男性用化粧品ブランド「ギャツビー」持つマンダムでは、男性制汗剤市場の動向を調査している。「市場規模は4年前の1.6倍、85億円になっており、今後も伸張傾向にあるとみている」(マンダム PR担当 下川麻友氏)。これは各社共通する認識。近年確実ににおいケアに対する男性の意識は上がって来ている。20代、30代前半の男性はそれが顕著。「ITバブルがはじけた2001年以降、若い男性は“誰からも清潔感を持った好感度の高い人”と見られたい傾向が強い。アンケート等では4、5年前から“同性にクサイと言われたくない”という男性が増えた。同性同士でクサイと言われることは、キライと言われることよりも落ち込むと聞く」(マンダム 下川氏)。
またマンダムでは、「父の日」にちなみ、「ルシード」ブランドのターゲット層であるミドル男性(40〜54歳の父親)が息子、娘たちからどのような印象を持たれているのかの意識調査も行った。そこでは「子供の70.9%がお父さんのニオイを感じており、そのうち84.5%は不快なニオイ」と答えているとしている。つまりニオイ対策重視傾向は現時点では若い世代を中心だが、いずれ全世代に広まることは避けられないだろう。
出展:「娘・息子から見たミドル(父親)の印象」を調査(マンダム プレスリリースより)