今年はシーブリーズだけじゃない! ウォータータイプ
もう一つ、今年の核となっているのが「ウォーター剤型」だ。
ある意味今までこの剤型は「シーブリーズ デオ&ウォーター」の圧勝だったといっていい。中高生がいる家庭であれば、大半が目にしたことがあるだろう制汗剤だ。何しろ「シーブリーズブランドを2006年から海のイメージから、ティーンエイジャーの日常使いへと変更したところ、現在では10代の3人に1人、女子中高生の2人に1人がシーブリーズを使用しているというデータもあるほど」(資生堂 広報部 永井正太郎氏)だという。
しかし今年に入り、「8×4」、「ギャツビー」、「OXY 」がこぞってウォーター剤型を新発売。シーブリーズの成功を受けて「パウダースプレーの剤型では支持を得てきたが、10代の、初めて制汗剤を使う層にもっと、8×4ブランドに親しんでほしい」(ニベア花王 蔵本氏)という思いもある。また男性向けブランドであるギャツビーやOXYは、シャワーのように、あるいは化粧水用にも使えるこの剤型に、「クールダウン」効果も求め、開発。パウダー剤型の冷涼感とはまた違う、ひんやりとした感覚でいずれもすでに人気が出ている。これまでの半ば独占市場に変化をもたらす可能性も出てきた。
多種多様な制汗剤をどう見分け、選ぶか。ここに成分や剤型の違いは大きく左右してきそうだ。以下に、パウダー剤型、シート、ウォーター等の制汗剤から新製品を中心にピックアップしていく。

左から資生堂「シーブリーズ デオ&ウォーター(シトラスフルーティー)」、ニベア花王「8×4 デオドラント ウォーター(ブリリアントベリー))」、マンダム「ギャツビー デオドラントアクア」、ロート「OXY 冷却デオシャワー」
ナノイオンメカニズムでニオイ分子に直アプローチ
ライオン「Ban(バン)」
自然由来のBGA殺菌、女子人気のウォーター剤型
ニベア花王「8×4 パウダースプレー」「8×4 デオウォーター」
汗・皮脂に効く2種殺菌剤、サラ冷えウォーター
マンダム「ギャツビー バイオコア」「ギャツビー アイスデオドラントアクア」
1億本の実力と、2人に1人の実力
資生堂「Ag+(エージープラス)」「シーブリーズ デオ&ウォーター」
シャワー的なクールウォーターにデカシート
ロート「OXY 冷却デオシャワー」「OXY ボディタオル」