シートは優れた対処剤型
ただニオイを消すだけではない。「1990年代までは香りでニオイを防ぐという、マスキングの時代だった。それが殺菌でニオイを消す無香時代となり、殺菌が当然の効果効能ととらえられるようになった2005年以降は快適さや、香り、サラサラ感、保湿など付加価値も求められるようになった。そこでBanでは香りにもこだわった」(ライオン ビューティケア事業部 小西真梨氏)。
殺菌、消臭力に対し「香りは液体で入っており、またマイナスの電荷を帯びてはいないので、ナノイオン微粒子とは結びつかず、このナノイオンメカニズムには左右されず肌に付く」(小西氏)。香調は好みで選べる8種類。ロングラスティング香料で長続きする。殺菌成分IPMP(イソプロピルメチルフェノール)と制汗成分ACH(クロルヒドロキシアルミニウム)配合で、防臭効果も長く続く。
剤型は、「Banデオドラントパウダースプレー」「Banさっぱりシャワーシート」「Banデオドラントロールオン」の3種類。
「シートは対処剤型として使われている。ほかの剤型は予防用として優れているが、一度汗をかいてしまうと、出先では汗の上から使うことになる。しかしシートを使えばシャワーを浴びたようなサッパリ感が得られ、菌を拭き取った上で消臭、防臭ができる。7月、8月はシートの威力がより発揮される」(小西氏)。
女性をメーンターゲットとした製品ではあるが、いずれも香りは強すぎず、無香料やせっけんの香りなどもあるので、男性でも使いやすいだろう。