汗・皮脂に効く2種殺菌剤、サラ冷えウォーター
マンダム「ギャツビー バイオコア」「ギャツビー アイスデオドラントアクア」

 

左から「ギャツビー バイオコア デオドラントクリーム 無香性」30g(実勢価格800円前後)、「ギャツビー バイオコア デオドラントロールオン 無香性」45ml(実勢価格630円前後)、「ギャツビー バイオコア デオドラントボディペーパー 無香性」10枚入り(実勢価格350円前後)。このほかスプレー剤型の「ギャツビー バイオコア デオドラントスプレー 無香性」130g(実勢価格800円前後)などもある(画像クリックで拡大)

ギャツビーと言えば、1978年発売以来、四半世紀にわたり「常にその時代のスタンダードなおしゃれ心を満たす男性化粧品」を提案しつづけてきたブランド。男性向けの制汗剤においても、常にリーディングブランドとしての自覚を持っている。

現在マンダムのギャツビーでは制汗剤を大きく3タイプに分けて考えている。簡単に言えば、汗をかいた後のベタベタ感を取り去るパウダー配合のサラサラシリーズ。火照った身体をクールダウンさせその効果を際立たせたアイスシリーズ。汗のニオイをよりケアしたい人たちのためのニオイ特化型シリーズとなる。

今回注目した「2種殺菌剤配合」は、ニオイ特化型シリーズである「バイオコアシリーズ」の製品に採用されている。

なぜ2種の殺菌剤が必要か。これは男性特有の「汗」の成分に対応するためだ。男性の肌環境は、仕事で外を出回っているときや通勤電車のなかにいるときなどで、皮脂に傾いたり汗に傾いたり、その時々でかなり変化する。油分(皮脂)が多いときに繁殖する菌と、水分(汗)が多いときに繁殖する菌は異なっており、そこで、親油性の高い従来の殺菌成分「トリクロサン、IPMP」に、汗など水分に強い親水性の高い「塩化リゾチーム」を配合し、汗、皮脂のどちらにも発揮される成分を作り出した。殺菌力の高さでは競合商品の中でも高い評価を得ている。

剤型としてはスプレータイプやペーパータイプ、ロールオン、クリームとあるが、一つひとつ、得手不得手がある。スプレータイプは手軽に使えるという点で、ある程度オールマイティ性があるが、塗布している薬剤がスプレーで霧状になって吹きかけられるため、殺菌剤は点でつくため、極端に言えば、埋められない毛穴もある、ということになる。これがロールオンになると、面でまんべんなく塗布できるので効果が高まるし、ロールオンで薬剤が付いた部位は、汗で流れたりしない(薬剤が付いている)限り、菌の発生を防ぐこともできる。

そして実は、もっとも使いやすく効果も高いのは、ペーパータイプだそうだ。すぐに効果が感じられるという特徴もある。

ギャツビーのペーパータイプの製品は非常に売れており、昨年も前年比200%、今年も4、5月ですでに200%を記録しており、伸びしろもあるという。