2017年8月22日
基礎知識
50年返済「フラット50」の利用条件とメリットとは?
「フラット50」は最長50年返済が可能な全期間固定金利型の住宅ローンです。省エネ・耐久性に優れた長期優良住宅の購入を後押しするために生まれました。「フラット50」の利用条件や特徴を見ていきましょう。
フラット50の融資は長期優良住宅が対象
フラット50はフラット35と同様に、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して提供している全期間固定金利型の住宅ローンです。一般的な住宅ローンの返済期間は最長でも35年ですが、「フラット50」は最長で50年返済まで可能である点が最大の特徴です。
ただし、融資の対象は、長期優良住宅に認定された住宅に限られます。長期優良住宅とは「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づき、耐震性や省エネルギー性など一定の基準を満たした住宅のこと。
この法律が施行された背景には、住宅を長く使うことで、立て替えの費用や廃棄物の発生を抑え、住む人の費用や環境への負担を減らす目的も含まれています。建設費が高めになる長期優良住宅の購入や建築を後押しするために誕生したのがフラット50です。
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フラット50は購入価格の60%以内、フラット35との併用も可能

フラット50を利用できるのは、申込時の年齢が満44歳未満の人。借入期間は36年以上50年以内ですが、80歳までに完済する必要があります。例えば、35歳の人が利用する場合の返済期間は、最長で44年(80歳-36歳*)です。そのため、実際に最長50年の返済期間を利用できるのは、30歳未満の人になります。
*年齢は1歳未満切り上げのため
借入額は、100万円以上6,000万円以下で、購入価格の60%以内です。フラット50だけでは購入価格のすべてを借入れることはできませんが、フラット35を併用することが可能で、フラット50とフラット35の合計で購入価格の100%まで借入れ可能です。
フラット50で住宅ローンを借りる最大のメリットは、返済期間を長くすることで毎回の返済額を抑えられること。35年返済では毎月の返済負担が大きく、購入をあきらめざるを得ないという場合でも返済期間を長くすることで、長期優良住宅の取得がしやすくなります。
一方、返済期間が長くなればその分利息が増え、総返済額は大きくなります。返済期間を長くする場合には、家計の支出が増えた時や定年後も返済可能なのかどうか、よく検討した上で利用しましょう。
フラット50はローン付きでも住宅を売却できる
フラット50には、他の住宅ローンにはない特徴があります。それは、住宅を売却する場合に、住宅ローン(債務)付きでも可能ということです。通常は、住宅の売却時にローンが残っていればすべて返済し、購入する人は新たに住宅ローンの借入れをします。ところが、フラット50は購入する人にローンを引き継ぐこともできるのです。
買い手側から見ると、新たに住宅ローンを借入れするよりもフラット50の金利の方が低ければ、有利に購入できると言えます。もちろん、フラット50を引き継がずに、新たに借入れして購入することも可能です。なお、フラット50を引き継ぐ場合には、引き継ぐ人について住宅金融支援機構の審査があります。
フラット50を利用する際には、将来のライフプランとともに老後まで続く返済を想定し、生涯の家計収支をシミュレーションした上で利用するようにしましょう。

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