接続環境
使用する住居の規模や同時に接続する台数などの利用環境によって、無線LANルーターに求められる性能が変わります。メーカーによってはこれら条件にそれぞれ応じた性能の機種をラインアップしています。
無線LAN規格
通信規格には複数の種類があり、使用する電波の帯域や最大通信速度(理論値)に違いがあります。一般的には新しい機種ほど最新規格を含めた多くの方式に対応しています。
転送速度(5GHz)
5GHz帯を使う場合の通信速度です。無線LAN規格の理論上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。
転送速度(2.4GHz)
2.4GHz帯を使う場合の通信速度です。無線LAN規格の理論上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。
セキュリティ規格
無線LANではセキュリティ対策として親機−子機間の通信を暗号化してやりとりできます。暗号化方式にはいくつか種類があり、暗号化強度に違いがあります。
WPS
無線LANの接続、セキュリティ設定等をまとめて行える機能です。ボタンを押す方式のほかさまざまな方法で設定が行えます。
Wi-Fi Protected Setupの略。
AOSS2
対応機器同士の接続設定がボタンを押すだけで完了する機能。スマホなどへの対応を強化したAOSSの上位発展規格となります。
AOSS
無線LANの接続、セキュリティ設定等をまとめて行える機能です。
対応機器どうしならボタンを押すだけで設定が完了できます。
らくらく無線スタート
対応機器同士の接続設定がボタンを押すだけで完了する機能。NEC製品などに採用されています。
IPv6
IPv6とは次世代インターネットの通信規約で、現行のIPv4よりも、セキュリティ機能の強化や転送効率の向上されており、今後の普及が見込まれています。
中継機能
無線LANルーターの電波を中継する機器としても使える機能です。無線LANルーター1台では障害物などで電波が届かない場合に便利です。
バンドステアリング
無線LANルーターと接続する子機の電波状況などに応じ、使用する周波数帯を5GHz帯と2.4Ghz帯で最適な方に自動で切り替える機能です。
NAS
ルーターのUSBスロットにUSBメモリやHDDなどを接続してNASとして利用できる機能です。
メッシュWi-Fi
Wi-Fiルーター(親機)と同じ働きをする「サテライトルーター」を複数設置することで、家のどこでも安定した通信環境を実現する無線LANシステム。中継機とは異なり、電波状況に合わせて自動で接続先を変更してくれるのが特徴です。
VPN
VPN(Virtual Private Network)はインターネットを介して仮想的にLAN同士をつないだり、外部からLANにアクセスできる環境を構築できる機能です。
VPNパススルー
LAN内のVPN機能を持つ端末で外部とVPN接続をする場合に、ルーターによるNAT(Network Address Translator)などのアドレス変換を行わずに通信できる機能です。
DLNA
LAN経由で画像や動画、音楽などのメディアファイルを配信するための規格です。「DLNA」準拠の製品であれば、パソコン、スマホ、液晶テレビやブルーレイ・DVDレコーダーなどの機種を問わず、メディアファイルの再生・閲覧ができます。
ゲストポート
通常のネットワークとは別の無線LAN環境を設定する機能。自宅内LANと別に、来客者向けに無線環境を提供する目的などに使用します。
USBアダプタ付属
無線LANルーターと接続するためのUSB子機を付属しているモデルもあります。
2018年6月4日 15:15掲載
NECプラットフォームズは、無線LANルーター「Aterm」の新製品として、4ストリーム対応モデル「WG2600HP3」、3ストリーム対応モデル「WG1900HP2」、2ストリーム対応モデル「WG1200HP3」の3機種を発表。「WG2600HP3」「WG1900HP2」を7月5日より、「WG1200HP3」を6月7日より発売する。
IEEE802.11a/b/g/n/acに対応した無線LANルーター。「IPv6 IPoE」および「IPv4 over IPv6」に対応しており、インターネット回線が込み合う時間帯でも快適な通信が可能になるという。
また、NEC独自技術「IPv6 High Speed」にもファームウェア更新(2018年10月リリース予定)で対応し、通常のIPv6よりも高速化を実現する。
さらに、無線回路、無線制御などの各設計をゼロベースから見直した「ハイパワーシステム」を採用。通信が安定する一定の電波強度以上のエリアが、従来モデルと比べて、「WG2600HP3」で約21%、「WG1900HP2」で約16%、「WG1200HP3」で約15%拡大。従来モデルでは、通信が不安定で見られなかった場所でも、動画などを快適に視聴することができる。
■4ストリーム対応モデル「WG2600HP3」
5GHz帯と2.4GHz帯ともに4ストリーム(4×4)に対応したモデル。5GHz帯(11ac)で最大1733Mbps、2.4GHz帯(11n)で最大800Mbpsの高速通信を実現する。
アンテナ性能では、立体的な三方向に均等に電波を放射する独自の「ワイドレンジアンテナ」を採用し、360度電波が届き、実行スループット約1430Mbpsの高速通信を実現するという。
このほか、ギガビットLAN×4を搭載。本体サイズは38(幅)×170(高さ)×129.5(奥行)mm。重量は約0.6kg。
価格はオープン。
■3ストリーム対応モデル「WG1900HP2」
5GHz帯と2.4GHz帯ともに3ストリーム(3×4)に対応したモデル。5GHz帯(11ac)で最大1300Mbps、2.4GHz帯(11n)で最大600Mbpsの高速通信を実現する。
このほか、ギガビットLAN×4を搭載。本体サイズは33(幅)×169.5(高さ)×110(奥行)mm。重量は約0.4kg。
価格はオープン。
■2ストリーム対応モデル「WG1200HP3」
5GHz帯と2.4GHz帯ともに3ストリーム(3×4)に対応したモデル。5GHz帯(11ac)で最大867Mbps、2.4GHz帯(11n)で最大300Mbpsの高速通信を実現する。
このほか、ギガビットLAN×3を搭載。本体サイズは33(幅)×146(高さ)×97(奥行)mm。重量は約0.2kg。
価格はオープン。