自動車のオーナーにとって、車検は聞きなじみのある言葉ではないでしょうか。しかしいっぽうでその内容に関して、「自動車を安全に運行するための定期的な点検」「車検がないと車が動かせない」程度の認識しか持たない人が多いのも事実です。けれども車検には、車両の各部点検のほかにも、税金・自賠責保険の支払いや車検証・検査標章の交付など、様々な項目が含まれています。そう、車検とは、単なる車両整備のシステムではなく、自動車を所有する権利を確保するための法制度でもあるのです。
それゆえ、車検制度について詳しく知ることは、効率よく車検を取得出来るだけでなく、自動車の長寿命化にもつながります。ここでは、車検についての基本項目から、それぞれの自動車にとってどのような場所に車検を依頼するのがベストかまで、車検にまつわる様々な情報を詳しく紹介していきましょう。
乗用車には様々な種類が存在しますが、車検制度上は普通車と小型車、軽乗用車の3タイプに分類されています。まずは普通車と小型車について、車検の際に必要となる費用を紹介しましょう。
普通車(および小型車)の車検にかかる費用は、大まかに分類して法定費用と車検費用の2つがあります。このうち法定費用には、税金や保険、検査手数料などが含まれ、いっぽうの車検費用には、各種事務手数料や点検費用などが含まれています。このうち、コストの大半を占めるのは法定費用。なかでも税金と保険の比率が大半です。車検といえば、結構お金がかかるイメージがありますが、実はこの部分の負担が大きいのです。そしてその金額は、自動車のサイズや車検期間などによって異なってきます。
法定費用には、自動車重量税や自賠責保険料、検査手数料などがあります。これらはどちらの車検業者を利用しても、ユーザー車検でも必要となり、同じ自動車であれば金額に変化はありません。また毎年支払っている自動車税は、車検費用にこそ含まれないものの、納税証明書がないと車検が取得できないので注意が必要です。
車両重量に応じて課税される税金です。重量に加えて、車検期間によっても金額が異なっています。また下記の基本金額に対して、エコカー減税対象車は減額、13年以上経過している自動車は増額、18年以上経過するとさらに増額されることになっています。
| 車検期間 | 車両重量 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 〜0.5t | 0.5t〜1t | 1t〜1.5t | 1.5t〜2t | 2t〜2.5t | 2.5t〜3t | |
| 2年 | 8,200円 | 16,400円 | 24,600円 | 32,800円 | 41,000円 | 49,200円 |
| 1年 | 4,100円 | 8,200円 | 12,300円 | 16,500円 | 20,500円 | 24,600円 |
車検を受ける際に必要となる手数料で、車両ナンバーの数字によってわずかながら金額が異なっています。
| 車種区分 | 金額 |
|---|---|
| 普通車(3ナンバー) | 2,300円 |
| 小型車(5ナンバー) | 2,200円 |
一般的に「強制保険」とも呼ばれている費用です。交通事故などの際に被害者を救済する目的で用意されたもので、任意保険と異なり加入は必須となっています。次回車検までの期間分を支払います。
| 車種区分 | 37カ月 | 36カ月 | 25カ月 | 24カ月 | 13カ月 | 12カ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3/5ナンバー | 24,190円 | 23,690円 | 18,160円 | 17,650円 | 12,010円 | 11,500円 |
車検代行手数料や事務手数料などの手数料に加えて、車検と同時に行う24カ月定期点検の費用などが含まれます。点検の結果整備の必要性が生じると、加えて整備費用も発生します。これらの費用は、業者によって金額が異なってくるため、効率よく車検を取得するためには事前の調査が必要となってきます。