有効期間は自動車の種別により違います。自家用乗用車の車検の有効期限は、新車登録から初回の検査が3年間です。2回目以降はは2年ごとに車検を受ける必要があります。ただし、一部の特殊車両(8ナンバーなど)の場合は、初回検査から2年ごとの車検が必要です。
車検を受ける時期は、一般的には有効期限の終了日から1カ月前の間がベストです。期限さえ過ぎなければ、1カ月以前でも車検を受けることは可能となっていますが、あまりお勧めはできません。なぜなら、1ヶ月以上前に車検を取得すると、その取得日から2年間が有効期間となってしまい、前回車検を取得した際の有効期間が無駄になってしまうからです。海外に長期出張してしまうなど、よほどの事情がない限り、有効期限の1ヶ月前以内に車検を受けるようにしましょう。
現在24ヶ月法定点検整備は規制緩和によって独立した制度となったため、今までのように車検の前に必ず行う必要はなく、車検後にも取得して良いことになっています。しかしいずれにしても点検を行う必要がありますから、手間や確実さを考えると車検とほぼ同時期に行うのが無難といえます。費用の負担は一時期に集中しますが、特殊な事情がない限り車検とセットで受けるのがお勧めです。
車検を受け付けている整備工場や窓口は多々ありますが、その業種や提供するシステムによって車検にかかるトータル期間は多少変わってきます。極端な例を挙げると、1〜2時間で済むケースもあれば、1週間以上かかってしまう場合もあるのです。何故これほどまでに必要となる時間が違ってくるのでしょうか。それには、2つの理由があります。ひとつは車検を依頼する業者の準備体制と、自動車のトラブル状況です。
実際、車検は車両の検査に関しては30分もかかりません。自前の車検整備工場を持っている会社であれば、24ヶ月点検を同時に行っても1時間あれば事足りるところもあります。そういった場合、新規書類を後日送付してもらうことにすれば、わずかな時間で車検を終了でき、そのまま自動車に乗ってかえることも可能です。また消耗部品の交換が必要となっても、予め部品等が用意されていれば、1日ほど預けておくだけで整備が完了できる場合もあります。
しかしながら、全ての車検受付窓口がそのような体制を整えている訳ではありませんし、自動車側に何かしらのトラブルが発見されれば、整備に数日を要することになります。できるだけ短い時間で車検を取得したい場合は、業者の選択も重要となってくるのです。