| 2010. 3. 8 | プロダクト大賞受賞メーカーインタビュー (生活家電)の掲載開始しました。 |
| プロダクト大賞受賞メーカーインタビュー (AV家電)の掲載開始しました。 | |
| 2010. 3. 1 | プロダクト大賞受賞メーカーインタビュー (カメラ関連)の掲載開始しました。 |
| プロダクト大賞受賞メーカーインタビュー (カー用品)の掲載開始しました。 | |
| 2010. 2. 22 | プロダクト大賞受賞メーカーインタビュー (パソコン関連)の掲載開始しました。 |
| プロダクト大賞受賞メーカーインタビュー (携帯電話)の掲載開始しました。 | |
| 2010. 2. 18 | プロダクト大賞受賞メーカーインタビュー (パソコン本体)の掲載開始しました。 |
| 2010. 2. 4 | プロダクトアワード2009 発表 |
APPLEiMac MB950J/A (Mac デスクトップ) |
東芝REGZA 42Z8000 (液晶テレビ) |
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ダイキン工業光クリエール ACM75K (空気清浄機) |
キヤノンEOS Kiss X3 ダブルズームキット (デジタル一眼レフカメラ) |
パナソニックdocomo PRIME series P-01B (携帯電話) |
パナソニックCY-ET909KD (ETC車載器) |


ユーザーの方々に日々書き込んでいただいているレビュー・クチコミの評価をベースに、「その年ユーザーにもっとも支持された(満足度の高い)製品」を選出するという、他に例を見ないユニークな集計方法を採用したアワードです。いわゆる「売れ筋ランキング」や「評論家(オーソリティ)によるアワード」と異なり、売り上げ的にはさほど大きなヒット商品になっていなくとも、価格に対する性能(満足度)の高い製品が選出される傾向にあるのが特徴です。
2009年のプロダクトアワードは、景気状況や環境などの世界的な世相が色濃く反映された結果となった。 2009年を振り返ると、前年2008年秋から始まった世界同時不況の影響がかなり強く現れた1年であったといえる。いきおい消費者の財布の紐も固くなり、パソコンや家電製品の購入についても、低価格志向がより一層鮮明になった。このような状況に対して、政府がいくつかの内需拡大政策を打ち出したが、なかでも「エコポイント制度」が、2009年の家電業界に大きなインパクトを与えた。
エコポイント制度の対象となったのは、2011年に地上アナログ放送が終了する予定の「デジタルテレビ(液晶/プラズマ)」と、「冷蔵庫」「エアコン」の3カテゴリだが、なかでも、10%のポイントを還元するデジタルテレビに人気が集まった。このような世相を反映して、価格.comのカテゴリの中でも家電カテゴリ、特に液晶テレビカテゴリの人気がこれまで以上に高まり、部門別に分けない総合的なポイントだけで見た場合には、液晶テレビ製品が上位を占めるという状況となった。そんな激戦の液晶テレビカテゴリの中で、3年連続での金賞を獲得した東芝「REGZA」の強さが今年も光ったが、その人気の影には、ユーザーの声をよく聴き、真摯に開発へとフィードバックさせてきた歴史があることを忘れてはならないだろう。同様の内需拡大政策である「高速道路休日1000円化」によって、3月以降爆発的な人気を呼んだ「ETC車載器」が、カー用品部門で大賞に輝いたというのも、2009年を象徴するようなトピックであったろう。

メディアクリエイティブ部
部長 鎌田 剛
また、2009年は「新型インフルエンザ」が世界的な猛威をふるった年でもあった。この影響でもっとも注目を浴びた家電製品が「空気清浄機」である。空気清浄機はこれまで春先の「花粉症対策」として購入されるケースがメインだったが、2009年に関しては「ウイルス対策」としての注目度が高まり、各社からさまざまなウイルス除去技術が搭載された製品が登場して大いに話題を呼んだ。こうした空気清浄機ブームともいえる状況の中でもっとも評価された製品がダイキンの「光クリエール」であったのも、新型インフルエンザの影響を大きく受けた結果といえるが、本製品の特質は、空気清浄機としての基本性能がしっかりしていたことであり、決してウイルス対策機能だけが評価されたわけではない。
このように、比較的好調だった家電カテゴリに比べて、2009年不景気の波を一番くらったのがパソコン市場だろう。2009年の大きなトピックとしては、10月に発売された新OS「Windows 7」があるが、10月の発売までの間、消費者の側にいわゆる「Windows 7待ち」の買い控えの空気が流れたことが2009年前半の不景気感に拍車をかけた。さらにメーカー側がWindows 7の発売まで新基軸となる製品の発売を控えたこともあり、2009年前半のパソコン市場は非常に冷え込んだ結果となってしまった。そんなWindows陣営を傍目に1人気を吐いていたのがアップルの「Mac」だ。ここ数年ユーザーを拡大してきていたMacだが、Windows 7の発売に先立つ8月に新OS「Snow Leopard」を発表し、大幅なパフォーマンス向上を中心に大人気となった。その使いやすさと製品としての完成度は、足踏み状態のWindowsユーザーにも高く評価されたのである。
パソコン市場と並んで、2009年今ひとつ元気がなかったのがカメラ市場だ。特に、これまで市場を牽引してきた「デジタル一眼レフカメラ」の人気が頭打ちになってきたことが大きい。こうした状況の中、小型の「マイクロフォーサーズ規格」を採用した「デジタル一眼カメラ」が躍進したが、まだ今ひとつ本命とはなりづらい部分もあり、最終的には、非常にオーソドックスなエントリーモデルである、キヤノン「EOS Kiss X3 ダブルズームキット」が大賞に選ばれた。突出した人気を持つ製品のない中で、底力のあった人気モデルが頭一つ抜け出たという形である。また、携帯電話市場でも、アップルの「iPhone」を筆頭に「スマートフォン」と呼ばれるジャンルが大いに話題を呼び躍進したが、こちらもまだ発展段階ということで、完成度という点では従来の携帯電話製品に後塵を拝する結果となっている。
以上のように、2009年のプロダクトアワードは、折から続く不景気の影響によって、消費者側の低価格志向がより一層強まり、エコポイントや高速道路休日1000円化などのポイント還元対象製品や、節約志向の製品が高く評価されるという傾向が強く出た。また、パソコンやデジタルカメラなどの市場はかなり停滞してしまった1年だったが、その中でもスマートフォンやSSD、デジタル一眼カメラ、イオン発生器など、いくつか話題を呼んだ製品もあった。しかし、こうした新しいタイプの製品はまだ発展途上段階ということもあり、総合的な完成度・満足度では、底力のある定番の人気製品のほうが相対的に高い評価をつけている。「買ってよかった」とユーザーが高く評価する製品は、必ずしも一時的なブームに乗って出てきた製品ではなく、1つ1つユーザーの声に真摯に応えながら進化してきた「底力のある」製品であることを改めて感じる結果となった。
ユーザーによるレビュー、クチコミ掲示板のレポート内容などを基に総合的に算出しました。
※なお、レビュー・クチコミ数が一定数に満たない製品に関しては選考対象外としています。(対象外となる人数は各部門によって異なります。一定数を満たした製品が1つしかない場合は金賞のみの選出となります。また一定数を満たす製品が1製品もない部門に関しては部門全体が対象外となります)
・部門賞(金賞、銀賞、銅賞)・・・各部門の上位3位を選出します。(1位:金賞、2位:銀賞、3位:銅賞)
・各カテゴリ内で最も評価ポイントの高い製品をプロダクト大賞とします。







