「住宅ローンの金利」3つのタイプ、それぞれの違いは?

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2020年10月2日

基礎知識

「住宅ローンの金利」3つのタイプ、それぞれの違いは?

「金利」は住宅ローンの返済額を決める大事な要素です。また、住宅ローンには複数の金利タイプがあり、金利はそれぞれ異なります、自分の家計に合った金利タイプを選ぶためにも、まずは金利のしくみやタイプごとのメリット・デメリットを知ることが大切。ここでは、住宅ローン金利の決まり方や、金利の種類などをご紹介します。

金利タイプは大きく3つ

住宅ローンの金利タイプには、大きく3つのタイプがあります。それぞれの仕組みや特徴、メリット・デメリットを知っておきましょう。

金利の変動がない! 「全期間固定金利型」

「全期間固定金利型」は借り入れから完済まで返済額が変わらない

その名のとおり、借り入れから、完済まで金利が変わらないタイプです。借り入れ時に全期間の返済額が確定できることが最大の特徴です。代表例はフラット35です。フラット35Sのように、段階的に金利が変わるものもありますが、将来の金利も借り入れ時に決まっているため、全期間固定金利型の一つになります。特別な優遇期間のあと金利が変わるものもあります。3つの金利タイプの中では金利は高めになります。

<全期間固定金利型のメリット・デメリット>
メリット
毎月の返済額が変わらないので、ライフプランが立てやすい
返済額が確定できて安心
低金利時においては、完済まで低金利の恩恵を受けられる
デメリット
高金利時に選んだ場合、その後市場金利が低下しても、金利は高いままになってしまう

一定の期間の金利を固定できる! 「固定金利期間選択型」

「固定金利期間選択型」は選んだ期間中の返済額は一定。期間終了後は、改めて変動か期間を選ぶ

当初定めた期間の金利は変わらず、固定期間が終了する時、改めて金利タイプを選び直すものです。当初固定期間は2年、3年、5年、10年、15年、20年などから選べます。金利は一般的に固定期間が短いほど低く、長いほど高くなります。期間終了後は、変動金利、同じ固定金利期間選択型のどちらも選ぶことができ、その時点での金利に見直されます。そのため、金利が上がっている場合、月々の返済額が増える可能性がある点に注意が必要です。期間の種類や期間終了後の選び方のルールは、金融機関によって違うので、あらかじめ確認しておきましょう。

<固定期間選択型のメリット・デメリット>
メリット
ライフプランをもとにするなど、必要な期間は返済額を一定にできる
全期間固定よりも金利を低くおさえられる
デメリット
固定期間終了時には、金利変動のリスクがある
変動金利型のように返済額の増額幅を制限するルールがないため、
固定期間終了後、返済額が大きく増える可能性がある

半年ごとに金利を見直し! 「変動金利型」

「変動金利型」のイメージ

変動金利型の大きな特徴は、半年ごとに金利が見直されることです。また、一般的には3つの金利タイプの中では、一番金利が低くなっています。
5年間は毎回の返済額を変更しない、次の5年間の返済額は従前の返済額の1.25倍までとするというルールがあり、家計に急激な変化が起こらないよう配慮されています(一部の金融機関を除く)。とはいえ、金利が上昇すると、利息にあてられる部分が増え、元本がなかなか減らないということも。金利の上昇が大きいと、返済額全てが利息にあてられ、それでも利息に足りず未払い利息が発生する可能性があることも知っておきましょう。

<変動金利型のメリット・デメリット>
メリット
金利が下がれば、返済額も少なくなり、金利下降場面では返済額が減る
他の金利タイプに比べて金利が低い
デメリット
常に金利変化に対する不安がつきまとう
急激な金利上昇期には未払い利息が生じる可能性がある
将来の返済額や総返済額が読みづらく、長期的な計画が立てにくい

変動か固定か?どんな人に向いている?

どの金利タイプを選ぶかは多くの人が悩むところです。返済額の多少や損得は、完済するまで結論が出ません。金利や返済額だけでなく、リスクの受け入れ方や価値観、生活設計も金利タイプ選びの際には重要なポイントになります。

金利タイプ こんな人に向いている
全期間固定金利型
  • 毎月の住居費を完済まで確定させたい人
  • 返済期間が長く、家計状況の変化が大きいと予想する人
  • 新聞などあまり読まず、社会情勢に目を向けるのが苦手な人
  • 心配性な性格で、金利の動きに不安やストレスを感じやすい人
固定金利期間選択型
  • 当面、子どもの教育費などが重なり返済額を抑えたいが、その間の金利変動リスクは避けたい人
  • 一定期間が過ぎたら、妻が働くなどで収入がアップする予定のある人
  • 今は車などのローンがあるが、終われば家計に余裕ができる人
変動金利型
  • 金利上昇にも対応できるような家計に余裕のある人
  • 早い時期から、繰上返済しようと計画している人
  • 妻が働くなど、家計収入の増える予定のある人
  • 教育費など、今後大きな支出がない人
  • 経済雑誌やニュースなどを見るのが好きな人

住宅ローンの金利はどうやって決まるの?

「変動金利型」の金利は金融機関が市場の動きや、政策を見ながら決めています

金利は、各金融機関がそれぞれ独自に決めています。市場動向と販売の方針(キャンペーンなど)を基準に、毎月見直しがされています。その月の金利は、月初に各金融機関のホームページなどで確認できます。固定金利型と変動金利型はそれぞれ異なる指標を基準にしているため、金利の動きにも違いがあります。

「固定金利型」10年国債の動きに連動

固定期間が10年以上など長いものは、長期金利に影響されるところが大きくなります。長期金利が動く代表的な指標は新発10年ものの国債の利回りです。例えば株高になると、国債は売られ利回りは上昇します。また、世の中の景気がよくなると上昇傾向になります。新聞などに載る長期金利や日経平均株価の動きから予測ができます。

「変動金利型」日本銀行の経済政策に注目!

変動金利が動く代表的な指標は「無担保コールレート(オーバーナイトもの)」です。これは、日本銀行が民間の金融機関にお金を貸し出すときの金利で、現在は政策金利の役割もあります。日本銀行はこの政策金利を上げ下げして、景気をコントロールしています。日本銀行が金融緩和をはかれば低く、金融引き締めに動けば高くなるのが基本的な考え方です。新聞やテレビのニュースなどで、日本銀行の方針発表を確認することで、変動金利の動きをある程度予測できます。

最新の住宅ローン 金利を確認

借りた月の金利が適用される

住宅ローンの金利は毎月発表されていますが、実際に自分が借りる住宅ローンの金利はいつのものになるのでしょうか?ほとんどの金融機関は、ローンが実行される月の金利を適用します。そのため、契約後、引き渡しまでの期間が長い場合は、金利が大きく変わる場合もあるので、引き渡しの2ヶ月程度前に再度確認するようにしましょう。なお、財形住宅融資などのように申込時の金利というローンもあります。いつの金利が適用されるかを確認しておきましょう。

適用金利は住宅の引き渡しから

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住宅ローン金利

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住宅ローン 人気ランキング

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  • SBI新生銀行
    1

    SBI新生銀行パワースマート住宅ローン 変動(半年型)

    変動金利
    0.590% (2025/12/01 時点)
    • 表示金利は「<SBIハイパー預金開設者限定>住宅ローン金利優遇プログラム」(年-0.090%)が適用されています。適用前は年0.680%です。新規借り入れかつ変動金利で借入期間が35年を超える場合、当初借入金利に年0.100%の金利上乗せとなります。
    SBI新生銀行の住宅ローンをおすすめしている評判・借り入れレポート
    5 変動金利であり金利が低めであることが決め手
    変動金利であり金利が低めに設定されていることが決め手です。事務手数料などは普通にかかりますが銀行のシステムとして安定している印象であり、申し込みなどもウェブ上から行えて簡単でした。また金利について問い合わせを行った際のスタッフの方の対応・説明が丁寧だったことも好印象ですね。

    【金利】いくつかある銀行の住宅ローンと比べても低めの設定です。
    【借り入れ費用】手数料は普通にかかります。
    【返済】元利均等返済の他に繰上げ返済も可能です。
    【保険オプション】それほど多くはないですが、ガン団信などがあります。
    【借り入れ手続き】ウェブ上から申し込みが行えて簡単です。契約などについては電話で聞けますし、電子契約で行います。
    【サポート】金利の説明や契約の際の対応はとても丁寧でした。
  • 三菱UFJ銀行
    2

    三菱UFJ銀行住宅ローン 変動

    変動金利
    0.670% 〜0.750% (2025/12/01 時点)
    • 適用金利や引下幅は、申込内容や審査結果等により決定されます。
  • イオン銀行
    3

    イオン銀行全期間優遇金利プラン 変動

    変動金利
    0.780% 〜0.830% (2025/12/01 時点)
    • 借入金利は物件価格の借入比率(80%以内・80%超)により異なります。表示の金利は手数料定率型で借り入れをした場合の最大差引幅適用の参考金利となります。
    イオン銀行の住宅ローンをおすすめしている評判・借り入れレポート
    4 特典が良いし金利は低かった
    現在は若干高めになっていますが、借り入れを決めた際には変動金利がかなり低く、ネットバンクの中でも低かったのが決め手です。またキャンペーンとしてイオングループでの買い物が5%オフになるという特典もかなり魅力的です。

    【金利】現在の変動金利は上昇しましたが、当時は低かったです。
    【返済】借りる前にシミュレーションを行い無理のない返済額を設定可能です。
    【保険オプション】金利の上乗せにより「がん保障付団信」と「8疾病保障付団信」を付帯することができます。「全疾病団信」の金利上乗せはありません。
    【借り入れ手続き】ネットでシミュレーションして、ネットで対応できます。
    【サポート】基本的に電話やメールでの対応となりますが、特に問題はないです。
  • りそな銀行の住宅ローンをおすすめしている評判・借り入れレポート
    5 金利自体も低めでお得感がある
    変動金利自体は他の銀行のプランに比べて低めに設定されているのでお得感はありますね。保障のオプションも幅広く用意されていますし、電話などの他に店舗でも無料の相談を行なっているなどサポートが丁寧な印象です。

    【金利】他の銀行と比べて低いと思います。いくつか条件がありますが、それほど難しくは無いですね。
    【借り入れ費用】事務手数料はしっかりとかかります。
    【返済】元利均等返済であり口座からの自動引き落としとなります。
    【保険オプション】「3大疾病保障特約」や「特定状態保障特約(団信革命)」があり個性的です。
    【借り入れ手続き】申込はネットから可能です。借入の契約に関しては店舗で相談しました。
    【サポート】店舗で相談しましたが、説明はとても丁寧でした。
  • PayPay銀行
    5

    PayPay銀行住宅ローン 変動

    変動金利
    0.500% (2025/12/01 時点)
    • 表示金利は「年0.1%金利引き下げキャンペーン」と「スマホ/ネット/でんき優遇割」が適用されています。借入期間が35年を超える契約の場合、年0.100%の金利上乗せが発生します。
    PayPay銀行の住宅ローンをおすすめしている評判・借り入れレポート
    5 金利が低い点はやはり魅力
    全体的に金利が低い。特にがん50%保障団信を金利上乗せなしで利用できる点は非常に魅力。一般団信はもちろんあるし、保障のオプションとしてがん100%保障団信を選べるなど、金利が低い割に色々と選べるのが良い。またサイトで行えるシミュレーションなども分かりやすいし、問い合わせした際の対応も丁寧だった。

    【金利】多くの銀行の中でも低い。
    【借り入れ費用】特に他と変わりはない。
    【返済】他の金融機関の口座と連携できる。
    【保険オプション】がん保障団信を選択できる。
    【借り入れ手続き】非常にスムーズ。まずはネットで気軽にテストができる。
    【サポート】かなり丁寧で金利の説明も分かりやすかった。

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