2017年3月21日掲載
選び方
クレジットカードの選び方!初めて、利用シーン別の選び方をご紹介

クレジットカードは、どういった観点で選べばよいのでしょうか。初めてクレジットカードを作るなら、ポイント還元の大きさや年会費の安さといった、わかりやすい基準で選ぶことがおすすめです。クレジットカードを使う場所によってはポイント還元だけでなく、購入代金を値引きしてもらったり、マイルを受け取れたりと特典が変わってきます。
よく利用するシーンを想定し、そのときもらえる特典をチェックするなど、自分の目的に合ったクレジットカードを選ぶことが大切です。
ここでは、初めてクレジットカードを持つときのポイントや、利用するシーンごとの選び方について解説します。
初めて作るクレジットカードの選び方
ポイント還元率の大きさで選ぶ
初めてクレジットカードを作るなら、ポイント還元率が大きいカードを選ぶのがよいでしょう。ポイント還元とは、カードの利用金額に応じてポイントが受け取れる仕組みのことです。たまったポイントを使い商品券やマイル、景品などに交換できるほか、キャッシュバックされる場合もあります。1,000円の利用につき1〜10ポイント受け取れるのが一般的です。
このポイント還元の大きさを率で表したものがポイント還元率です。1ポイント1円の価値があるポイントを、100円の利用につき1ポイント受け取れるのであれば、ポイント還元率は1%になります。ポイント還元率が高いほど、たくさんのポイントを早くためることができ、お得な特典を受け取りやすくなります。
たとえば、「REX CARD(レックスカード)」 は1.5%のポイント還元率で、10万円利用すれば1500ポイントたまります。たまったポイント分だけ、カード会社からの請求金額が値引きされる仕組みです。もし同じサービスでポイント還元率が0.5%であれば500円しか値引きされないため、ポイント還元率が高いほどお得になります。
「高還元率のクレジットカード」では、ポイント還元率が1.00%以上のカードをピックアップして紹介しています。ぜひ参考にしてください。
年会費の安さで選ぶ
年会費もクレジットカードを選ぶうえで重要なポイントです。年会費とは、クレジットカードを持っていることで毎年かかる会費のことです。年会費はカードの種類やカード会社によって違い、0円(無料)から数十万円までさまざまです。無料の中でも永年無料もあれば、初年度だけ無料としているカードもあるため、注意が必要です。
年会費が無料とはいえ、クレジットカードを使って商品を買えるのはもちろん、ポイント還元もしっかりあるので、安心して利用できます。もし年会費無料のクレジットカードだけでは物足りず、別のサービスが欲しくなった場合は、年会費のかかるカードに切り替えるとよいでしょう。
初めてクレジットカードを作るなら、持っていてもコストがかからない年会費無料のクレジットカードから選ぶことをおすすめします。「年会費無料のクレジットカード」では、いろいろなカードを紹介しています。
国際ブランドで選ぶ
クレジットカードを作るときは、VISA(ビザ)やJCB(ジェーシービー)といった、カードでの決済機能を提供している国際ブランドを選ぶ必要があります。たとえば、カードを作る際にVISAを選択していれば、世界中のVISA加盟店でカードを使うことができます。
国際ブランドにはVISAやJCBのほか、Master Card(マスターカード)、American Express(アメリカン・エキスプレス)、Diners Club Card(ダイナースクラブカード)、銀聯(ぎんれん、ユニオンペイ)、Discover Card(ディスカバーカード)の計7ブランドがあります。国際ブランドについては「クレジットカードの国際ブランドとは?」で詳しく解説しています。
初めてクレジットカードを作る場合は、VISAやMaster Cardを選ぶとよいでしょう。この2つの国際ブランドは加盟店が世界中にあり、国内はもちろん、海外旅行などでもいろいろなシーンで活躍します。
「VISA」や「MasterCard」など、国際ブランド別にさまざまなクレジットカードを掲載しています。年会費やポイント還元率などを参考しながら選んでみましょう。
利用シーン別のクレジットカードの選び方
よく利用する場面を考えてカードを選ぶ
普段から利用している特定のお店があれば、そのお店が発行しているクレジットカードを選ぶことでたくさんのポイントが還元されたり、たまったポイントを買い物に使ったりできます。カードによっては特定のお店だけでなく、提携しているほかの店舗でも使えるなど、お得な仕組みになっているカードも多いです。
いままでなんとなくクレジットカードを使っていた人は、自分がどんな場所や場面でカードをよく利用するのか、思い出してみましょう。
飛行機に乗る機会が多い方のクレジットカードの選び方
海外旅行や出張などで飛行機に乗る回数が多い人は、航空会社系のカードを選ぶとよいでしょう。
たとえば「ANAアメリカン・エキスプレスカード」は、ゴールドカードならではのサービスである空港ラウンジを無料で利用できます。本人だけでなく、同行者1人も追加料金なしで使えます。100円につきANAマイルが1マイルたまる特徴もあります。また、年6,480円必要なポイント移行コースに登録していれば、ポイントの有効期限がなくじっくりとマイルをためられます。
航空会社系のカードであれば、「ANAマイルがたまるクレジットカード」や「JALマイルがたまるクレジットカード」で、さまざまなカードを紹介しています。マイレージ還元率や海外旅行保険、年会費などを参考にしながら選んでみましょう。
新幹線の利用が多い方のクレジットカードの選び方
新幹線などを使って国内を旅行したり、出張したりする機会が多い方なら、JR東日本やJR東海といった鉄道系のクレジットカードがおすすめです。たとえば、JR東海のカードの場合、エクスプレス予約をすることで、割引料金で新幹線に乗れます。
JR各社のクレジットカードを作らずにエクスプレス予約をしたいなら、JCBや三井住友VISAカード、三菱UFJニコス、トヨタファイナンス、アメリカン・エキスプレス、イオン銀行、セディナ、三井住友トラストクラブが発行する「プラスEX対象のクレジットカード」で利用できます。ただし年会費(540円)が必要です。
携帯電話など通信費が多い方のクレジットカードの選び方
固定電話や携帯電話の通信費を安くしたり、使った金額に応じてもらえるポイントをもっと多くしたりしたい、という人は電話会社系のカードを選ぶとよいでしょう。
たとえば「NTTグループカード」の場合は2つのポイントサービスを用意しています。1つがおまとめキャッシュバックコースです。毎月のカード利用代金に応じてキャッシュバック率が決まり、NTTグループ各社の通信料金などにキャッシュバック率をかけた金額分がカード利用代金から値引きされるサービスになります。
もう1つは、ポイントを自分が好きな景品などに交換できるポイント・プレゼントコースです。ショッピング利用金額1,000円につき10ポイント、NTTグループでの通話料金やプロバイダ料金など200円につき2ポイントそれぞれたまるほか、利用金額によってはボーナスポイントも受け取れます。
もし、おまとめキャッシュバックコースで以下の例のように月10万円使った場合、カードの実質的な還元率は1.2%ほどになります。
例:NTTグループカード(おまとめキャッシュバックコース)の場合
- 携帯電話料金(NTTドコモ) :15,000円
- プロバイダ料金(OCN) : 5,000円
- そのほかでのカード利用 :80,000円
月間利用金額=100,000円 →キャッシュバック率8.0%
通信料金=20,000円 →上限15,000円
キャッシュバック金額=15,000円×8.0%=1,200円
∴カード利用還元率=1.2%
車をよく利用してガソリン代を払っている方のクレジットカードの選び方
自動車で通勤したり、趣味でよくドライブしたりする人なら、ガソリン系のクレジットカードを選ぶとよいでしょう。ガソリンカードなら、ガソリン代が安くなったり、キャッシュバックが受けられたりといった特典があります。中にはレッカー移動やガス欠時の給油など、ロードサービスが無料で受けられる付帯サービスもあります。
たとえば「出光カードまいどプラス」を見てみましょう。このクレジットカードを使うと、給油代金が値引きされる「値引きサービス」と、ポイントがたまる「プラスポイントサービス」という2つのお得なサービスがあります。
「値引きサービス」は、ガソリンと軽油がいつでも1リットルにつき2円(入会後1か月間は5円)値引きされます。灯油は1リットルにつき1円(入会後1か月間は3円)の割引です。「プラスポイントサービス」は、ショッピングなど利用金額1,000円ごとに5ポイントたまり、たまったポイントを商品やサービスなどと交換できます。
「ガソリンカード」では、出光やコスモ石油など、ガソリンスタンド別にクレジットカードを紹介しています。ガソリン代をお得にしたいとお考えの人はぜひ参考にしてください。
スーパー、コンビニの利用が多い方のクレジットカードの選び方
食料品はどんなところで買っていますか。たとえば、自宅から最寄りのスーパーマーケットで食材や日用品などをまとめ買いしている場合、そのお店が独自のクレジットカードを発行していないかどうか、確認してみましょう。
お店独自のクレジットカードがあるにもかかわらず現金で支払っていた人は、かなり損している可能性があります。できれば、お店独自のカードを作りましょう。
こうしたカードを1枚持っていれば、毎日の生活で必要なものを購入するだけで、無理なくポイントをためられます。店舗によってはカード保有者向けに特定の日に値引きしてもらえることもあるので、この点も忘れずにチェックしましょう。
たとえば、イオンやマックスバリュといった全国にあるイオングループ系のお店を頻繁に利用する場合、「お客様感謝デー」にあたる毎月20日と30日に買い物し、「イオンカード」で支払えば、支払代金が5%オフになります。また、グループの対象店舗で買い物すれば、支払いに使えたり、商品と交換できたりする「ときめきポイント」が通常の2倍もらえます。イオンカードは主婦に人気のカードのひとつです。
スーパーマーケットでなく、コンビニで買い物を済ませる方も多いでしょう。コンビニをよく利用するなら、コンビニ独自のクレジットカードはいかがでしょうか。レジの近くに申込書類が置いてあるほか、ホームページからでも申し込めます。
たとえば、ファミリーマートの「ファミマTカード」の場合、買い物代金をクレジットカードで支払うと、Tポイントがたまります。Tポイントはファミリーマートで使えるだけでなく、書店やレンタルショップなどを展開している「TSUTAYA」やファミリーレストランの「ガスト」などでも、1ポイント=1円で使うことができます。
百貨店でよく買い物をする方のクレジットカードの選び方
百貨店には、洋服やお土産、食料品など、たくさんの品物がそろっています。百貨店に足を運んでショッピングを楽しむ、という人は、百貨店のクレジットカードを作ってみましょう。
大きな百貨店になると、独自でカードを発行しています。買い物の際にカードで支払えば、銀行口座からのカード利用代金引き落としの際に割引になったり、商品券などに交換できるポイントがもらえたりと、お得に買い物ができます。
「タカシマヤセゾンカード」の場合は、タカシマヤでの支払代金の2%(食料品などは1%)をポイントとして受け取れます。年間の利用金額に応じて追加でもらえるボーナスポイントもあり、たとえば1年間の総購入代金が50万円以上であれば、総購入代金の3%分のポイントをもらえます。
たまったポイントは、タカシマヤの実店舗で使える商品券や、オンラインストアで使えるオンラインポイントと交換できます。
家電量販店での利用が多い方のクレジットカードの選び方
家電が大好きで家電量販店でよく買い物をするという人は、家電量販店のクレジットカードを選ぶとよいでしょう。
ビックカメラの「ビックカメラSuicaカード」は、ビックカメラでの買い物で利用金額の10%、ビックカメラ以外でのカード決済では0.5%分のビックポイントがそれぞれもらえます。たまったビックポイントは、1ポイント=1円換算でビックカメラの買い物に使えます。
ネット通販が多い方のクレジットカードの選び方
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでネットショッピングする人は、「Amazon MasterCardクラシック」「楽天カード」、「Yahoo! JAPANカード」を検討してみましょう。どちらも利用するなら、いろいろなお店でポイントがたまりやすいクレジットカードを作ることも選択肢の1つです。
「Orico Card THE POINT」は、発行元のオリコが運営するショッピングモールを経由して楽天市場やYahoo!ショッピングなどで買い物することで、ポイント還元率がアップする特典があります。
学生のクレジットカードの選び方
クレジットカードは一般的に、満18歳以上で定期的な収入がある人向けですが、大学生や専門学校生でも申し込めるカードはたくさんあります。
学生限定の「三井住友VISAデビュープラスカード」は年会費が無料で、Tポイントやマイルなどに移行できるポイントが通常の2倍たまります。「学生専用ライフカード」は、海外旅行先でのカード利用総額の5%がキャッシュバックされたり、海外旅行保険が無料で付いたりしています。
社会人になっても継続して利用でき、更新したときに一般カードにステップアップできるカードもあるので、大学や専門学校などに在学しているうちにカードを作りたいなら、学生カードも検討してみましょう。
「学生カード」では、学生でも作れるカードを紹介していますので、参考にしてください。
まとめ
クレジットカードを初めて作る場合はポイント還元率が高く、年会費無料のカードを選びましょう。国際ブランドは世界中に加盟店がたくさんあるVISA(ビザ)やMasterCard(マスターカード)を選ぶのがおすすめです。
クレジットカードは特定のお店と対象のクレジットカードをうまく組み合わせることで、ポイント還元に加えて値引きやマイル還元など、お得さがグンとアップするたくさんの特典が受けられる場合もあります。
たとえば、飛行機に乗る機会が多い人なら航空会社系のカードを使えば、マイルがどんどんたまります。自動車のガソリン代を安くしたいのであれば、ガソリン系カードがよいでしょう。お気に入りの百貨店があれば、百貨店系のカードも選択肢に入ります。
このように、普段の生活に身近な場所や場面でクレジットカードを利用するとどんな特典を受けられるのか、あらかじめチェックしておくことで、迷うことなく自分に合ったクレジットカードを選ぶことができるでしょう。
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