住宅ローン手続きの流れ〜審査から契約までの流れ〜

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2017年8月22日

基礎知識

住宅ローン手続きの流れ〜審査から契約までの流れ〜

住宅ローンの借り入れは、いつ、どんな手順で進めればいいのでしょうか?購入する物件が決まってからでは、住宅ローンの検討に充分な時間が取れないこともあります。住宅を探すのと並行して、住宅ローンについても情報を集め、検討を始めましょう。

売買契約書のローン条項をチェック

売買契約書のローン条項をチェック

借り入れができるかどうか、とても気になるところですが、銀行が住宅ローンの審査をしてくれるのは、購入物件が具体的に決まってから。正式な申し込みには、物件の売買契約が必要になります。ただし、多くの金融機関では正式な売買契約の前でも、物件に関する資料を提出することにより仮審査をしてもらえます。

ローンの審査はいつまでにしておけば良いのでしょうか?
一般的には売買契約に「ローン条項」というものがあります。これは一定の期限までに住宅ローン審査に通らなかった場合には契約を白紙撤回できるというもの。売買契約を結んだら、「ローン条項」に記載されている日までに金融機関の審査に通っておいた方が良いでしょう。期日まであまり時間がない場合には、不動産会社の提携ローンなどで審査してもらいましょう。なお、審査を受けた金融機関で必ず借り入れする必要はなく、この時点では、借り入れる金融機関を最終決定しなくても大丈夫です。

新築マンション・中古住宅などを購入する場合の住宅ローン手続き

新築マンション・中古住宅などを購入する場合の住宅ローン手続き

住宅の種類によって、住宅ローンの借り入れ手続きの流れは少し異なります。新築マンション、新築建売住宅、中古住宅を購入する場合の手続きは、次のような流れになります。

<新築マンションを購入する場合の住宅ローン手続き>

  • 購入物件の決定
  • 金融機関に住宅ローンの仮審査申込み
  • 審査が通ったら住宅ローンの本申込み
  • (引渡し2か月ほど前までにローン再検討)
  • (借入先を変えるならローン申込み)
  • 金融機関と金銭消費貸借契約(ローン契約)を締結

住宅ローンの金利は、融資が実行された時点の金利が適用されます(財形住宅融資など一部例外もあります)。物件の引き渡しまでの間も、住宅ローンの金利は動き続けます。期間が長ければ状況が変化したり、他の金融機関で新しい内容の住宅ローンが出るかもしれません。引き渡しの2ヶ月ほど前までに再度検討し、最終的にどの金融機関で住宅ローンを借り入れるか決定するとよいでしょう。

一方、中古住宅の場合には契約から引き渡しの期間が短く再度検討する時間が取れないこともよくあります。引き渡しまでが短期間の場合は最初から借り入れる金融機関を絞り込んで審査を受けるようにしましょう。

住宅ローン融資実行の1週間ほど前に、住宅ローンの契約である金銭消費貸借契約を結びます。融資実行は物件の決済・引き渡し時となります。

審査ステップの詳しい解説は「住宅ローン審査」を参照

注文住宅を建てる場合の住宅ローン手続き

注文住宅を建てる場合の住宅ローン手続き

土地を購入し注文住宅を建築する場合は、通常、土地分と建物分は同じ金融機関から借り入れしなくてはなりません。そのため、土地購入のときに住宅ローンを決定する必要があります。住宅ローン手続きは、次のような流れになります。

<注文住宅を建てる場合の住宅ローン手続き>

  • 購入する土地の決定
  • 土地と建物の住宅ローン申込み
  • 金融機関と土地分の金銭消費貸借契約を締結
  • 土地分の融資実行、土地の決済・引渡し
  • ハウスメーカー・工務店と建築請負契約を締結
  • (着手金・中間金はつなぎ融資として出されることも)
  • 金融機関と建物分の金銭消費貸借契約を締結
  • 建物分の融資実行、建物の決済・引渡し

土地の購入が決まったら、土地の購入費と住宅の建築費の分もあわせて金融機関に審査を申し込みます。そして、土地決済・引き渡しのときに土地分が、住宅が竣工したときに住宅分の住宅ローンが実行されます。

また、住宅建築では着手金や中間金の支払いが必要なことが多く、自己資金で支払えない場合にはローンを利用することになります。着手金や中間金には住宅ローンを利用できない金融機関もあり、利用できる場合でも本来の住宅ローンとは別の「つなぎ融資」となる場合もあります。

土地購入から注文住宅建築の場合には、流れが複雑になります。土地購入の時点で、その後の住宅建築時の流れも併せて、金融機関としっかり打ち合わせておきましょう。

インターネットでできる借り入れ手続き

インターネットでできる借り入れ手続き

一部の金融機関ではインターネットから住宅ローン借り入れ手続きの一部または全部を行うことができます。

事前審査の申し込み

インターネットから事前審査の申し込みができる金融機関もあります。金融機関のサイトにある「申込みボタン」をクリックし、フォーマットに従い、借り入れ希望額や期間、自分の住所や名前、年収など必要な項目を入力し、送信したら完了です。

書類に記入・押印する手間がないので、手軽に事前審査の申込みができます。事前審査の結果は、3日〜1週間程度で届きます。連絡方法は電子メール、電話、郵送など、金融機関によってさまざまです。

インターネットから事前審査をしておくことによって、わざわざ店舗に出向かずとも、その金融機関で借り入れが可能かどうかを知ることができ、その後の手続きがスムーズに運ぶというメリットがあります。

<借り入れまでの手続きの流れ>(来店不要な金融機関の一例、借り換えの場合)

  • 事前審査の申し込み
  • 結果の通知 電子メールや郵送、電話など
  • 本審査申し込み 郵送で書類提出
  • 結果の通知 電子メールや郵送、電話など
  • 契約書類 郵送で提出
  • 銀行指定の司法書士と面談
  • 融資実行

期間は約1ヶ月程度※金融機関や時期によって異なるので事前に確認しましょう。

借り入れ手続き完了まで来店不要な金融機関もある

事前審査後は、近くの店舗に出向き前述のような手続きを行います。ただし、一部の金融機関では借り入れの手続きを電話や郵送で行い、来店せずに手続きを完了させることも可能になっています。

代表的なのはネット専業銀行です。ネット専業銀行は原則、店舗を持たずインターネットで手続きを行う銀行です。ソニー銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行などがあります。店舗や人のコストを減らすことができる分、住宅ローンの金利も低い傾向にあり、全国どの地域に住んでいても利用することができるのが特徴です。

そして、手続きの利便性の高さは、ネット専業銀行ならではと言えます。手続きしやすいよう、サイト内の説明も操作もわかりやすくなっています。また、住宅ローンのように相談が必要なものについては専門のスタッフによるコールセンターが充実しているので、上手に活用しましょう。

ネット専業銀行だけでなく、メガバンクや信託銀行でもネットからの事前審査の申し込みや、中には店舗に出向かずに手続き完了まで行うことができる金融機関もあります。

<ネットから申し込みできる住宅ローンの例>

  • みずほ銀行 ネット住宅ローン・・・新規、借り換えの両方が対象、来店不要
  • 三菱東京UFJ銀行 かんたん事前審査・・・新規、借り換えの両方が対象、来店不要も可能
  • 三井住友銀行 ネットdeホーム・・・新規、借り換えの両方が対象
  • りそな銀行 住宅ローン事前審査申し込みサービス・・・事前審査のみ 新規、借り換えの両方が対象
  • 三井住友信託銀行 ネット仮審査申し込みサービス・・・新規、借り換えの両方が対象
  • 三井住友信託銀行 おうちで借り換えサービス・・・借り換えが対象、来店不要

インターネット手続きの注意点

忙しくて銀行に行く時間がない、好きな時間に自分のペースで手続きしたい、という人にはインターネットで手続きできる住宅ローンはとても便利です。ただし、書類の記入や必要書類の準備など、全て自分で行わなくてはなりません。書類に不備があれば再提出になり、思った以上に時間がかかることも考えられます。

時間には余裕を持って、コールセンターを上手に活用しわからないことがあれば、確認しながら手続きを行うようにしましょう。

住宅ローン 人気ランキング

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  • SBI新生銀行
    1

    SBI新生銀行パワースマート住宅ローン 変動(半年型)

    変動金利
    0.590% (2025/12/01 時点)
    • 表示金利は「<SBIハイパー預金開設者限定>住宅ローン金利優遇プログラム」(年-0.090%)が適用されています。適用前は年0.680%です。新規借り入れかつ変動金利で借入期間が35年を超える場合、当初借入金利に年0.100%の金利上乗せとなります。
    SBI新生銀行の住宅ローンをおすすめしている評判・借り入れレポート
    5 変動金利であり金利が低めであることが決め手
    変動金利であり金利が低めに設定されていることが決め手です。事務手数料などは普通にかかりますが銀行のシステムとして安定している印象であり、申し込みなどもウェブ上から行えて簡単でした。また金利について問い合わせを行った際のスタッフの方の対応・説明が丁寧だったことも好印象ですね。

    【金利】いくつかある銀行の住宅ローンと比べても低めの設定です。
    【借り入れ費用】手数料は普通にかかります。
    【返済】元利均等返済の他に繰上げ返済も可能です。
    【保険オプション】それほど多くはないですが、ガン団信などがあります。
    【借り入れ手続き】ウェブ上から申し込みが行えて簡単です。契約などについては電話で聞けますし、電子契約で行います。
    【サポート】金利の説明や契約の際の対応はとても丁寧でした。
  • 三菱UFJ銀行
    2

    三菱UFJ銀行住宅ローン 変動

    変動金利
    0.670% 〜0.750% (2025/12/01 時点)
    • 適用金利や引下幅は、申込内容や審査結果等により決定されます。
  • イオン銀行
    3

    イオン銀行全期間優遇金利プラン 変動

    変動金利
    0.780% 〜0.830% (2025/12/01 時点)
    • 借入金利は物件価格の借入比率(80%以内・80%超)により異なります。表示の金利は手数料定率型で借り入れをした場合の最大差引幅適用の参考金利となります。
    イオン銀行の住宅ローンをおすすめしている評判・借り入れレポート
    4 特典が良いし金利は低かった
    現在は若干高めになっていますが、借り入れを決めた際には変動金利がかなり低く、ネットバンクの中でも低かったのが決め手です。またキャンペーンとしてイオングループでの買い物が5%オフになるという特典もかなり魅力的です。

    【金利】現在の変動金利は上昇しましたが、当時は低かったです。
    【返済】借りる前にシミュレーションを行い無理のない返済額を設定可能です。
    【保険オプション】金利の上乗せにより「がん保障付団信」と「8疾病保障付団信」を付帯することができます。「全疾病団信」の金利上乗せはありません。
    【借り入れ手続き】ネットでシミュレーションして、ネットで対応できます。
    【サポート】基本的に電話やメールでの対応となりますが、特に問題はないです。
  • りそな銀行の住宅ローンをおすすめしている評判・借り入れレポート
    5 金利自体も低めでお得感がある
    変動金利自体は他の銀行のプランに比べて低めに設定されているのでお得感はありますね。保障のオプションも幅広く用意されていますし、電話などの他に店舗でも無料の相談を行なっているなどサポートが丁寧な印象です。

    【金利】他の銀行と比べて低いと思います。いくつか条件がありますが、それほど難しくは無いですね。
    【借り入れ費用】事務手数料はしっかりとかかります。
    【返済】元利均等返済であり口座からの自動引き落としとなります。
    【保険オプション】「3大疾病保障特約」や「特定状態保障特約(団信革命)」があり個性的です。
    【借り入れ手続き】申込はネットから可能です。借入の契約に関しては店舗で相談しました。
    【サポート】店舗で相談しましたが、説明はとても丁寧でした。
  • PayPay銀行
    5

    PayPay銀行住宅ローン 変動

    変動金利
    0.500% (2025/12/01 時点)
    • 表示金利は「年0.1%金利引き下げキャンペーン」と「スマホ/ネット/でんき優遇割」が適用されています。借入期間が35年を超える契約の場合、年0.100%の金利上乗せが発生します。
    PayPay銀行の住宅ローンをおすすめしている評判・借り入れレポート
    5 金利が低い点はやはり魅力
    全体的に金利が低い。特にがん50%保障団信を金利上乗せなしで利用できる点は非常に魅力。一般団信はもちろんあるし、保障のオプションとしてがん100%保障団信を選べるなど、金利が低い割に色々と選べるのが良い。またサイトで行えるシミュレーションなども分かりやすいし、問い合わせした際の対応も丁寧だった。

    【金利】多くの銀行の中でも低い。
    【借り入れ費用】特に他と変わりはない。
    【返済】他の金融機関の口座と連携できる。
    【保険オプション】がん保障団信を選択できる。
    【借り入れ手続き】非常にスムーズ。まずはネットで気軽にテストができる。
    【サポート】かなり丁寧で金利の説明も分かりやすかった。

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