うまく飼えるようになって水質も安定したら、水槽に新しい種類を買い足したり、もう1本水槽を追加したり……と、熱帯魚のディープな魅力に取りつかれていくことでしょう。国内に流通している熱帯魚は優に2,000種類を超えるといわれています。さまざまな種類の飼育を経験し、あなただけの「アクアリウム」を作り上げましょう。
熱帯魚とは、主に亜熱帯・熱帯地域に生息する魚たちのことです。水族館で見られるようなサンゴ礁の海で暮らす魚も「熱帯魚」と呼ばれることがありますが、ここで紹介しているアクアリウムの趣味では、熱帯魚=川や湖沼など淡水で生活する魚、海水魚=塩分濃度を含んだ海で生活する魚、というふうにはっきり分けて扱われます。日本は「熱帯魚大国」の1つとして数えられており、南米アマゾンやアフリカ、インド・東南アジアなど世界各国からさまざまな種類の熱帯魚が輸入され、愛好家の水槽で楽しまれています。
南米、アマゾン河に生息する小型シクリッド
アピストグラマ(カワスズメ科)
熱帯魚は主に、以下のようなルートを経由して私たちの元にやって来ます。
生息地
採集業者・
個人による採集
一時ストック場
簡易的な
トリートメント
輸出業者
(シッパー)
種類ごとの
仕分けなど
日本の輸入業者
(問屋)
トリートメント、
リスト化・値付け
各地の
熱帯魚ショップ
最終仕上げ、
販売
飼育者の元へ
水槽に導入される
@全体のシルエット
各種類の特徴を表したシルエットになっているかどうか、しっかりとチェックしましょう。
極端に大きい、小さい、厚い、薄い、などいびつな形になっていないか、観察します。
A泳ぎ方
不自然な泳ぎ方をしていないか、上下にせわしく泳いでいないか、水面でパクパクしていないか、群れから外れていないかなど、魚たちの泳ぎ方をよく見てみましょう。
B体表やヒレ、眼、エラなどの体の各部位
魚の体表に白い点やカビのようなものがついていないか、ウロコが逆立っていないか、眼が飛び出ていないか、エラがめくれていないかなど、魚の各部位を見ておかしい点がないかを観察しましょう。
はじめてでも飼いやすい
熱帯魚図鑑
初心者でも飼育しやすい熱帯魚「55種類」をピックアップしました。
お気に入りの魚を見つけて自分だけのアクアリウムを作り上げましょう。
※魚には個体差があり、それぞれの飼育環境にも左右されるため、ここで示した指標に当てはまらない例もあります。普段からよく観察して、自分なりの“ベストな飼育法”を見つけることが大切です。
流通名
ショップで販売されている最も一般的な呼び方(名称)を示します。
学名
全世界に共通する学術上の名称で、ラテン語で表記され、習慣的にイタリック体で表します。この図鑑では、できる限り最新の学名を採用しています。
全長
飼育下における最大全長を示します。
原産地
自然分布の生息域を示します。
飼育しやすさの目安
飼いやすく一般的な熱帯魚飼育セットで飼育できる。
おおむね容易に飼育できるが、気が荒い、神経質などの一面を持つ。
水質の変化に敏感など、管理にはちょっとしたコツが必要。
混泳しやすさの目安
温和な性格で多くの種類と一緒に飼育できる。
まれに他魚のヒレをかじるなど、攻撃性を持つ種類。
同種(グループ)のみ、もしくは1匹で飼うのが基本となる種類。
解説
色彩や模様、生態、繁殖形態、飼育のコツなど、それぞれの種類にまつわる解説を記しています。
カラシンの仲間
主に南米大陸・アフリカ大陸に生息する、全長数センチから1メートルに達する大型種まで含む大きなグループ。多くの種類は背ビレの後方に小さなヒレ(脂(あぶら)ビレと呼ぶ)を有し、アゴには歯が発達しています。
エンペラーテトラ
Nematobrycon palmeri
淡いパープルの体色に濃く太い縦縞が入った上品な雰囲気の人気種。オスは各ヒレが伸長し、尾ビレは3つに分かれて「フォークテール」となる。繁殖はメスが粘着性がない卵をばらまく(ばらまきタイプと呼ぶ)。
カージナルテトラ
Paracheirodon axelrodi
鮮やかな青と赤いラインが走る、熱帯魚を代表する種類の1つ。よく似たネオンテトラとは、本種が赤く染まる部分が頭部まで達することで見分けられる。水草水槽に泳がせて群れをつくる定番種としても人気がある。
グローライトテトラ
Hemigrammus erythrozonus
眼から尾ビレの手前まで入るビビッドな蛍光オレンジのラインが美しいポピュラー種。よく群れて泳ぐので、水草水槽にも映える。産卵はばらまきタイプで、小型カラシンの中でも比較的挑戦しやすい。
コンゴテトラ
Phenacogrammus interruptus
繊細な色彩をまとった中部アフリカのコンゴ川に生息する、アフリカンカラシンの代表種。やわらかい葉を持つ水草はかじられることがあるので、アヌビアスなど硬い葉のものを使用する。ばらまきタイプの産卵を行う。
シルバーハチェット
Gasteropelecus sternicla
独特な体型が「手斧(hatchet)」に見えることからその名がついた。上層を好んで泳ぎ、水槽から飛び出すことがあるのでフタは必須。水面に浮くタイプのエサを与えるとよい。繁殖は難しく報告例は少ない。
スリーラインペンシルフィッシュ
Nannostomus trifasciatus
3本のラインと各ヒレのつけ根に入る赤いスポットが印象的なポピュラー種。体に入る模様の個体差が大きく、さまざまなタイプを探す楽しみがある。性格がやや荒く、同種間で少し争うことがある。
ダイヤモンドテトラ
Moenkhausia pittieri
ダイヤモンドの名が示す通り、キラキラと光沢感のあるウロコが配されたゴージャスなテトラ。特に複数の個体がヒレを広げ合って「フィンスプレッディング」する姿は見応え抜群。産卵はばらまきタイプ。
ネオンテトラ
Paracheirodon innesi
きらびやかな青と赤をまとったポピュラー種。熱帯魚入門種の1つとして、絶大な人気を誇る。東南アジアで盛んに養殖されているが、現地採集個体が流通することもある。ばらまきタイプだが、水槽内の繁殖は難しい。
ハセマニア
Hasemania nana
飴色のボディに各ヒレの先端が白く色付く。よく群れて泳ぎ、水草水槽の主役としても活躍する。カラシンの仲間だが、このグループは脂ビレを持たない。産卵はばらまきタイプ。別名シルバーチップ(テトラ)。
プリステラ
Pristella maxillaris
古くから親しまれている入門種の1つで温和で飼いやすい。背ビレ・しりビレが白・黒・黄に彩られ、成長に伴い尾ビレが赤く色付く。ばらまきタイプで、ウィローモス(水生コケ)などを入れておくと簡単に産卵する。
ペンギンテトラ
Thayeria boehlkei
モノクロのカラーリングと頭を少し上にして泳ぐ姿から「ペンギン」の名で呼ばれる。やや気が荒くやわらかい葉の水草を食べることがあるので、本種より小さい魚との混泳は避け、硬い葉の水草が適している。
ラミーノーズテトラ
Hemigrammus bleheri
名前の由来は「酔っぱらいの鼻」。弱酸性の軟水が適し、鼻の赤色は調子がよいほど鮮やかになる。東南アジアで養殖されるほか、アマゾン河で採集されたワイルド個体も流通する。産卵はばらまきタイプ。
レッドファントムテトラ
Hyphessobrycon sweglesi
やや体高のあるボディに黒いスポット模様が入るこの仲間(ハイフェソブリコン属)の代表種。オスは背ビレとしりビレが大きく伸長する。写真は体色が濃い赤に染まる“ルブラ”と呼ばれる。産卵はばらまきタイプ。
コイの仲間
アジアの温帯〜熱帯地域やアフリカ、北アメリカ大陸に分布するグループ。カラシンの仲間と異なり、歯や脂ビレを持っていません。 温和な種類が多く、混泳もさせやすいので、初めての飼育にもおすすめです。
アカヒレ
Tanichthys albonubes
その名が示す通り赤いヒレが美しく青いラインが入る。低水温や水質の変化などに強く、コップなどの小さい容器でも飼えることから、“コッピー”の名でも親しまれている。繁殖も容易で、ばらまきタイプの産卵を行う。
オレンジグリッターダニオ
Danio choprai
ミャンマーに生息し、オレンジの体色に淡い斑紋が並んだダニオ界きっての美種。温和で飼いやすく、水草水槽の住人としても人気がある。産卵はばらまきタイプ。仔魚のサイズが小さいのでエサに工夫が必要。
ガラ・ルファ
Garra rufa
温和で飼いやすく、コケ取りとしても活躍することから人気がある。通称“ドクターフィッシュ”として(発祥はトルコ)、皮膚の角質を舐め取ることでもよく知られている。植物質が豊富なエサを与えるとよい。
クーリーローチの仲間
Pangio semicincta
黄と黒の縞模様がかわいらしい“ニョロニョロ系熱帯魚”の代表種。この模様には変異が多く、イレギュラーな個体を探す楽しみもある。底に沈んだエサを食べてくれるので、お役立ちフィッシュとしても活躍する。
クラウンローチ
Chromobotia macracanthus
オレンジとブラックの派手なカラーリングで、時折りイレギュラーな模様の個体も見られる。「道化師」の名の通り、横になって眠るなどユニークな一面もある。通常は10cm前後だが野生個体は30cmに達することも。
サイアミーズ・フライングフォックス
Crossocheilus oblongus
ヒゲ状ゴケなど、水草に付着したコケを食べてくれる“お役立ちフィッシュ”の1つ。成長するにつれて気が荒くなりテリトリーを主張するので、おとなしい小型魚の混泳は避け、60cm以上の水草水槽が適している。
ゼブラダニオ
Danio rerio
写真はアルビノ個体で、色素が抜けて白っぽくなっている(本来は紫と黄のストライプ模様)。上層をメインに俊敏に泳ぐので、広い遊泳スペースを用意したい。各ヒレが伸長するロングフィン(改良品種)も知られる。
チェリーバルブ
Puntius titteya
スリランカに生息するバルブと呼ばれるコイの代表種。温和で飼いやすく、赤の発色が美しいので水草水槽にもよく似合う。メスはオスほど鮮やかに発色しないので、容易に見分けられる。産卵はばらまきタイプ。
ドレープフィンバルブ
Oreichthys crenuchoides
細かい黒斑が散りばめられたゴージャスな背ビレを持つインド原産の魅力種。温和ながら、オス同士がヒレを広げて自身を誇示する姿は圧巻。繁殖例も知られ、メスは粘着質の卵を水草に産み付ける。
ブラックルビー
Pethia nigrofasciata
オスは成長とともに頭部周辺は赤く、ボディの大部分は漆黒に染まり、妖艶な姿となる。やや気が荒い性質を持つので、本種よりおとなしい小型魚やヒレの長い種類とは別に飼育したほうがよい。
ミクロラスボラ “花火”
Danio margaritatus
ミャンマーからもたらされ、その美しさからまたたく間に小型美魚を代表する1種となった。「花火」の名の通り、ボディに黄金の斑点が散りばめられる。繁殖例も知られており、水草に卵を産み付ける。
ラスボラ・アクセルロディ
“ブルー”
Sundadanio axelrodi
超小型ボディに青や緑などのメタリックな色彩が詰め込まれた美種。現在はスンダダニオの仲間に属する。体が小さく決して丈夫とはいえないので、常に清浄な水質を維持することを心がけたい。
ラスボラ・エスペイ
Trigonostigma espei
オレンジの体色が美しく、水草水槽にもよく似合うラスボラの仲間。よく似ている「ヘテロモルファ」とは、本種のほうが細身であること、独特の黒いバチ模様が細いことで見分けられる。水槽内の繁殖は難しい。
レッドフィンレッドノーズ
Sawbwa resplendens
ミャンマーはインレー湖に生息する固有種。顔と尾ビレの先がきれいな朱色で彩られる姿がユニーク。中性から弱アルカリ性の水質を好み、調子を上げると金属光沢のような独特の青い発色が濃くなる。
メダカの仲間
カラフルな尾ビレが特徴のグッピーで知られるグループです。主に中米に分布する「卵胎生(らんたいせい)」と呼ばれるタイプは、メスの体内で卵が受精し、ふ化した仔魚が産み落とされます。一方、「真胎生(しんたいせい)」と呼ばれるタイプは、メス親とへその緒でつながり、仔魚の形で産まれます。「卵生(らんせい)」タイプは日本をはじめ、全世界に分布しています。
アフィオセミオン・ストレータム
Aphyosemion striatum
西アフリカの熱帯雨林に潜む、卵生メダカの仲間。ビビッドな赤と黄の発色が美しい。この仲間は低水温を好む種類が多いが、本種は比較的高水温(27℃前後)にも強く、入門種の1つとされている。
アフリカンランプアイ
Poropanchax normani
名前の通り眼の上が青く光り、ヒレは黄色く発色して水草水槽などで群泳させると見応えが増す。高水温や水質の悪化に弱いため、常に清浄な水を維持する。繁殖例もあり、粘着性のある卵を水草に産む。
オリジアス・ウォウォラエ
Oryzias woworae
2010年にもたらされ、これまでのメダカにはあまり見られない「メタリックブルー+レッド」という発色と温和で飼いやすいことから、現在は人気種として定着している。繁殖は容易で粘着性のある卵を産み付ける。
グッピー
Poecilia reticulata
優雅な尾ビレ持つ熱帯魚の代名詞として有名。容易に繁殖でき、かけ合わせによりさまざまな模様、色彩のものが作出されている。写真は純白の尾ビレが魅力的な「ドイツイエロータキシード」と呼ばれる人気品種。
クラウンキリー
Epiplatys annulatus
青い眼と明瞭な縞模様、カラフルなスピア型(中央が伸長する)の尾ビレが印象的な卵生メダカ。高水温と水質の悪化を避け、上層を好んで泳ぐので、フタをしっかりして飛び出し事故に注意する。
ノソブランキウス・ラコビー
Nothobranchius rachovii
世界一美しい魚とも称されるラコビーのアルビノ(メラニンの欠乏により白い体色となる)個体。水質変化に弱く、慎重な水作りが必要。繁殖形態がユニークで、一定期間の乾燥状態が必要な休眠卵を産む。
プラティ
Xiphophorus maculatus
丈夫、よく殖える、カラー・体型のバリエーションが多い、といった多くの魅力を兼ね備えた卵胎生メダカ。写真は頭を下にすると尾ビレ周辺に“ミッキーマウス”のシルエットが浮かび上がる人気のタイプ。
メダカ
Oryzias latipes
日本人にとって最も身近で親しみのある魚の1つ。国内に生息するメダカは2種類(北日本と南日本)に分けられるほか、近年は楊貴妃や幹之など、さまざまな改良品種(変わりメダカ)が登場している。
シクリッドの仲間
主に南米大陸・アフリカ大陸に分布しています。多くの種類は両親が卵や生まれたばかりの仔魚を守り育てる、愛らしい生態を持っています。 一連の繁殖過程は水槽でも楽しめます。手をかざすと寄ってくるなど、人に馴れることも多く、飼って楽しいグループといえるでしょう。
アピストグラマ・トリファスキアータ
Apistogramma trifasciata
アピストグラマはドワーフ(小さい)シクリッドを代表するグループで、この仲間ばかりコレクションする熱狂的な愛好家も多い。本種は大きな背ビレと体に走る黒いライン模様が魅力。流木などの下に産卵する。
ラミレジィ
Mikrogeophagus ramirezi
温和で繁殖も楽しめることから古くから人気がある。ヒレが伸長するものやバルーン体型のものなど、さまざまな改良品種も作出されている。写真は流木の表面に産み付けた卵をペアで守っている愛らしいシーン。
ペルヴィカクロミス・タエニアータス
Pelvicachromis taeniatus
南米のアピストに対し、アフリカはペルヴィカクロミスのグループが知られる。生息地により色彩や尾ビレに入る模様の違いがあり、コレクションも楽しめる。写真は“ナイジェリアレッド”と呼ばれ、赤の発色が美しい。
エンゼルフィッシュ
Pterophyllum scalare
熱帯魚を代表する種類の1つ。ヒレや色彩を改良したさまざまなタイプが作出されている。やや気が荒いので、小型魚との混泳は避ける。写真は“レッドデビル”と呼ばれる、ドイツで改良された品種。
アナバスの仲間
主に東南アジア・アフリカ大陸に分布するグループ。最大の特徴は副呼吸器官(ラビリンス器官と呼ぶ)により、水面から酸素を取り入れて呼吸すること。繁殖時には水面に泡の巣を作ったり、口の中で卵を育てたりするなど、ユニークな種類が知られています。
ナマズの仲間
全世界に分布し、3,000種類以上知られている大きなグループです。多くの種類はヒゲを持った愛きょうのある姿をしています。コリドラスなどの小型種から、ゼブラキャットやメコンオオナマズなどの大型種まで、魅力ある魚たちが揃っています。
インペリアルゼブラプレコ
Hypancistrus zebra
ブラジルはシングー川が作り出した、白と黒の芸術品。生息地では大規模ダム建設の影響が心配されている。難易度は高いが繁殖も可能で、“ミニチュア・インペ”のかわいらしさに浸れるのは飼育者の特権。
オトシンクルス
Otocinclus vittatus
吸盤状の口を器用に使い流木やガラス面などに付着した茶ゴケ・緑ゴケなどをせっせと舐め取る“お役立ちフィッシュ”。繁殖はやや難しいが、ネグロと呼ばれる種類はガラス面などに産卵する例が知られる。
クイーンインペリアルタイガー
Peckoltia compta
クリーム色の体に黒い斑紋が入る、小型プレコの人気種。体の模様には多くのバリエーションが知られており、変わった個体を探す楽しみもある。繁殖は筒状のシェルターに雌雄が一緒に入り、産卵が行われる。
コリドラス・ステルバイ
Corydoras sterbai
南米に広く分布する小さなナマズの仲間。模様や色、体型のバリエーションが豊富で、コレクション性が高く、学術的に認められたものだけでも160種類以上知られる。本種は無数のスポットが入る人気種。
コリドラス・パンダ
Corydoras panda
白と黒のパンダ柄をまとったペルー原産の愛らしいコリドラス。水槽内での繁殖例も知られ、粘着性のある卵をフィルターのパイプやガラス面などに産み付ける。やや繊細な面があるので、水質の悪化に注意する。
サカサナマズ
Synodontis nigriventris
“びっくり生物”などの図鑑でもおなじみ、逆さになって泳ぐ、コンゴ川原産のユニークなナマズ。主に水面に落ちた昆虫などを食べるため、進化の過程で逆さになった。水面に浮くエサを与えるとその姿が確認できる。
トランスルーセントグラスキャット
Kryptopterus bicirrhis
全身がシースルー化した不思議なナマズ。内臓や骨の構造などがはっきりわかる。彼らだけをゆらゆら漂わせるとユニークな水槽を楽しめる。おとなしい性質だが、肉食性が強いので、小型魚との混泳は避ける。
そのほかの仲間
これまで紹介した6グループに属さない魚たちです。フグやレインボーフィッシュの仲間、サヨリのような魚など、 個性的な面々が揃っています。
アベニーパファー
Carinotetraodon travancoricus
純淡水で楽しめるフグの最小種で、その愛くるしさから、絶大な人気を誇る。水槽内に殖えた小型の巻き貝類を食べてくれるので、水草愛好家にも重宝されている。他魚のヒレをかじることがあるので注意する。
スカーレットジェム
Dario dario
インドが生み出した“深紅の宝石”。状態よく飼うには、ブラインシュリンプ(小さな甲殻類)や冷凍アカムシなどを与えるのがポイント。地味な体色のため、メスの入手が難しいものの、水槽内の繁殖例が知られる。
デルモゲニー
Dermogenys pusilla
下あごが長く突き出た姿から想像できる通り、海に暮らすサヨリの仲間。全身に光沢感がある「ゴールデンデルモゲニー」も知られている。水面に浮かぶエサを与えるとよい。繁殖は卵胎生で、直接仔を産み落とす。
ネオンドワーフレインボー
Melanotaenia praecox
青〜紫がかった繊細な輝きが美しい、この仲間の代表種。水草水槽に群れさせるとキラキラ輝いて見応えがある。おとなしい性格のため、さまざまな混泳が楽しめる。繁殖は粘着性のある卵を水草などに産み付ける。
バタフライレインボー
Pseudomugil gertrudae
黄色の体に青く輝く目が映える美種。小さな体ながら、それぞれのヒレをめいっぱい広げる姿は勇ましくもある。小型水槽から水草水槽まで、幅広く適応する。繁殖は粘着性のある卵を水草などに産み付ける。
シュリンプの仲間
紅白模様のレッドビーシュリンプを筆頭に、さまざまな観賞用シュリンプが誕生し、今やアクアリウムの1分野として確立され、世界中で楽しまれています。自分好みの配色パターンなどを作り出す魅力もあり、底砂やエサ、水質調整剤など、シュリンプ専用の製品も多数ラインアップしています。
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