総評・受賞製品一覧

2年目のコロナ禍、おうち時間の過ごし方にも変化
正統進化した「定番」シリーズの新モデルにおける安心感が買われる傾向に

2020年から引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大にともなうさまざまな制限下での生活を余儀なくされた2021年。外出自粛が求められ、家の中で過ごす時間が長くなったことは昨年から変わりないが、新たな状況に対処するだけでせいいっぱいだった昨年とは異なり、今年はおうち時間の過ごし方にも慣れてきて、若干余裕すら感じられるようになったように思う。

価格.comでの購買行動にもそうした変化は見られた。昨年は、急激なコロナ禍に対処するため、一部製品の需要が一気に高まり、店頭から姿を消すといったことがあったが、今年は一転、ある程度落ち着いた供給状態の中で買い物ができるようになった。さらに、おうち時間が長くなったことで製品をじっくり選ぶことができるようになったうえ、外出機会が減ったことで使えるお金の額が増えたということもあるのだろう、「多少高くてもよいものを」という意識が、ユーザーの皆さんの中にも高まってきたように思える。「価格.comプロダクトアワード」は、ユーザーの皆さんの製品評価をベースにしているので、選出される製品も、ほかのアワードよりコストパフォーマンスに対する意識が強く表れる傾向にあるが、今年のアワードで選出された製品の顔ぶれを見ていると、コスパの高さよりも、長く安心して使える製品が高く評価される傾向が強い。その結果、新規性の高い尖った製品はややなりをひそめ、「定番」と言われるシリーズの新モデルが例年よりも比較的多く顔をそろえた。

象徴的なのは、パソコン部門で「MacBook Air Retinaディスプレイ 13.3」、タブレット部門で「iPad Air 10.9インチ 第4世代 Wi-Fi 64GB 2020年秋モデル」、そしてスマートフォン部門で「iPhone 12」と、アップル製品が3つも大賞に選出されていることだ。アップル製品はこれまでも複数の製品が大賞に選出されてきたが、上記のラインアップを見ればわかるように、今回大賞に選出された3製品は、いずれもパソコンやスマートフォンなど同社の主力製品であり、「ザ・定番」と言っていい製品ばかりだ。このほか、映像部門で大賞に選出された東芝の「REGZA 50Z740X」も、価格.comではおなじみの人気シリーズ「REGZA Z」シリーズの新モデルであるし、オーディオ部門大賞のソニー「WF-1000XM4」も、ノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤホンでは、まさに市場をリードしてきた人気定番モデルだ。パソコン周辺機器部門大賞のロジクール「ERGO M575 Wireless Trackball Mouse」も10年ぶりにモデルチェンジした定番製品である。こうした例は、定番シリーズならではの変わらないよさを持ちながらも、新機軸の技術を入れることで、長く愛用しているユーザーにも納得のいく「正統進化」として 高く評価された例である。

とは言いつつ、やはり長引くコロナ禍の影響を感じる製品も多く選出されている。生活家電部門で大賞となった三菱電機「MF-U12F」は、これまであまり表舞台に登場しなかった冷凍庫専用機であるが、おうち時間が長くなった影響で、冷凍食品や食材の冷凍保存の需要が高まったことを受けて購入者が増え、高い評価を受けた。空調家電部門で大賞となったコロナ「CD-H1821」も、洗濯物の部屋干し需要の高まりによって、ニーズが増加した洗濯乾燥除湿器の製品であり、デザインのよさと機能性の高さが高く支持された。自動車部門で大賞に選出された三菱自動車の「エクリプス クロス PHEV」についても、走りのよさもさることながら、ここ2年の間に盛り上がったアウトドアブームの影響は無視できないだろう。

このように、コロナ禍2年目の今年の「価格.comプロダクトアワード」では、コロナ禍で長くなったおうち時間を有意義に過ごすために、定番シリーズを中心として、買って間違いのない製品が多く買われ、そして高く評価されたのが印象的だ。コロナ禍という特殊状況の中で、冒険や変化よりもむしろ安定を求めるという消費者心理も働いたのかもしれないが、その結果として、誰もが見て納得するようなアワードの選出結果になったとも言える。

株式会社カカクコム
執行役員
ショッピング事業本部 副本部長
鎌田 剛

パソコン部門

タブレット部門

ゲーミング部門

パソコン周辺機器部門

パソコンパーツ部門

映像部門

オーディオ部門

調理家電部門

空調家電部門

生活家電部門

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カメラ部門

カメラ周辺機器部門

スマートフォン部門

自動車部門

カー用品部門

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