空調家電部門

2022年4月頃に中国の上海を中心として起こった、新型コロナウイルス感染にともなうロックダウン（封鎖）は、さまざまな製品の製造に深刻な影響を与えた。彼の地の工場はそのほとんどが操業できない状態となり、家電製品の製造にも大きな影響があったが、なかでも状況が深刻だったのがエアコンだ。この影響で、日本国内においては、エアコン需要が上がってくる4〜7月の時期に製品供給が大幅にとどこおり、メーカーによってはほとんど出荷できないところまで現れた。エアコン自体の販売価格も例年以上に高騰し、新モデルはほとんど値が下がらないという状況で、例年以上にエアコンのコストパフォーマンスに注目が集まったのではないだろうか。本モデルは、対応畳数6畳用のベーシックモデルで、例年なら4万円前後で購入できる製品だが、上記のような状況もあり、6月中旬までは5万円前後のプライスで販売されていた。その後、供給状態が戻るにつれ販売価格が4万円前後に落ち着いてくると、その人気も一気に上昇。もともと、本製品はこのクラスでは珍しく、「ナノイーX」による内部クリーン運転を備えており、昨今のエアコンのトレンドのひとつである清潔性に配慮された作りになっていたが、販売価格が4万円前後まで下がってきたことで、機能対比でのコストパフォーマンスのよさが際立ってきた形だ。