パナソニック株式会社 アプライアンス社
コンシューマーマーケティング ジャパン本部
スモールアプライアンス商品部
リビング商品課
宮本 侑弥さん
宮本さん - お客様からご評価をいただけたということは率直にうれしいです。本製品は「除湿機」ではありますが、「衣類乾燥」という面で、女性の家事の効率を上げていけるという点が、高くご評価いただけたのかなと思っています。
プロダクトアワード2015 空調家電部門 大賞を受賞した「F-YHLX120」
宮本さん - 世の中の流れとして「女性の社会進出」ということがフォーカスされてきていますが、その流れの中では当然、共働き世帯というものも多くなってきていると考えられます。
共働き世帯では、限られた時間の中で家事をするということが求められており、家事の時間短縮がひとつの大きなテーマになっています。洗濯物にしても、夫婦とも日中家にいないので、洗濯物を外に干すということがなかなかできず、どうしても部屋干しになってしまう。
その背景から除湿機の使用用途も湿気の不快感解消から衣類乾燥へとシフトしています。パナソニックでは、この2015年モデルからは、製品名称も「衣類乾燥除湿機」に変えて、単なる除湿から衣類乾燥を中心にした製品へと舵を切っています。
衣類乾燥除湿機が注目される背景には「共働き世帯の増加」があると語る宮本さん
宮本さん - おっしゃっていただいたように、ハイブリッド方式はパナソニック独自のものです。デシカント方式にしても、コンプレッサー方式にしても、苦手な季節というものがありますが、その点、ハイブリッド方式は1年中使えるのがメリットです。部屋干しという側面から見ると、その点が特に、お客様の心に響いたのかなと思います。
また、本製品は、幅広く干した洗濯物でもスピーディーに乾燥できる「ワイド送風」という機能を搭載しています。これも「一般的に洗濯物を干す際には横一列に干すよね」というお客様のニーズを察知してできたものです。
宮本さん - 実は冬季も含め、衣類乾燥スピードは、10年連続No.1を誇っております。ただ、2015年モデルから「衣類乾燥除湿機」というように名称を変えたために、注目が集まり、これまで除湿機をあまり使ってこられなかったようなお客様が増えて、そのパワーをご評価いただいたような形かと思います。
宮本さん - 部屋干しの臭いの原因は、洗濯物の濡れた部分から雑菌などが繁殖してしまうことによるものですので、その前に素早く乾かしてしまうということが一番大きなファクターにはなりますね。この乾燥スピード+ナノイーの抑制効果によって、イヤな臭いを抑えることができたと考えます。
除湿が強力で部屋干しのイヤな臭いが出ない点を評価する声も多く見られた
宮本さん - 運転音に関しては、39dB(衣類乾燥運転「音ひかえめ」モード時)ということで、この音が静かかどうかは、ユーザーさんによって意見が分かれるところかもしれませんが、やはり部屋干しということで、夜間に利用される方も多いと思い、その点はなるべく気を遣っています。
ちなみに、パナソニックでは現在、快眠という点に注目した「睡眠家電」というコンセプトでさまざまな製品を展開しているのですが、静音性については本製品でも気を遣っている部分ではあります。
宮本さん - 苦労ではないですが、この「衣類乾燥除湿機」というジャンルはまだまだ認知度が低いので、もっと世の中に広めていきたいと思っています。やはり、使ってみないとその価値がなかなかわかりづらい製品ではあるので、この便利さをご理解いただけるようプロモーションなどの方法にも工夫しつつ、開発のほうも進めていきたいですね。
実は、2015年モデルからは、若い女性などにも注目してもらえるよう、カタログや店頭POPなどもカラフルな色を使うようにして、除湿機が持っている地味なイメージを払拭しようとしているんですが、少しずつ効果が出てきているような気がします。
宮本さん - お客様自身の家事の負担を減らし生活スタイルを変える「ラク家事」というジャンルに属するような製品だと思いますので、子育てに忙しい主婦の方や、共働きのご夫婦の方にぜひお使いいただいて、そのメリットを実感していただければと思います。
プロダクトアワード2015 空調家電部門 大賞 記念楯の贈呈
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