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パソコンパーツ部門 大賞
受賞メーカー訪問インタビュー

crucial 訪問インタビュー
2年連続で大賞を受賞!crucialブランドその人気の秘密とは!?

crucialご担当者  マイクロン ジャパン株式会社
 コンシューマープロダクツ グループ
 ディレクター ジャパンセールス
 大木 和彦さん
 コンシューマープロダクツ グループ
 チャネルセールスマネージャー
 棚橋 雅人さん

価格.com - このたびはプロダクト大賞選出おめでとうございます。前年の「価格.comプロダクトアワード 2014」でも、パソコン関連部門のプロダクト大賞を「CT256MX100SSD1」で受賞していますので、CrucialのSSDは2年連続での受賞ということになります。

大木さん - 本当にうれしいですね。2014年の年末は「MX100」のヒットがありましたので、2015年も前半まではその勢いで好調でした。ただシェアという部分だけ見ると、2015年後半はややCrucialは厳しい部分があったのですが、引き続きユーザーの皆さんにこれだけの支持をいただいているというのは、非常にありがたいことです。

棚橋さん - マイクロンという半導体メーカーとしてのブランドと、Crucialという製品ブランドが「MX100」のときにかなり確立しました。その後継モデルとして登場した「MX200」は、発売開始時からかなり好調に推移しました。また、「MX200」は、通常の2.5インチモデルのほかに「M.2」や「mSATA」のラインアップもあります。こうしたラインアップの幅の広さも、間接的には「MX200」が支持された理由のひとつではないかと思っています。

プロダクトアワード2015 パソコンパーツ部門 大賞を受賞した「CT250MX200SSD1」

プロダクトアワード2015 パソコンパーツ部門 大賞を受賞した「CT250MX200SSD1

価格.com - 今お話があったように、2014年に「MX100」で「Crucial=マイクロン」というブランド認知がかなり進んで、ブランドに対する安心感のようなものがかなり浸透してきたかと思いますが、そのような手応えのようなものはありますか?

大木さん - CrucialのSSDで言うと、「MX100」以前に「C300」とか「m4」などのシリーズもあったのですが、この頃から徐々に評価が上がっていったと思っています。SSDのような製品は、実際に使ってみないと評価できませんし、それも何製品か使ってみないと、なかなか正しい評価というのはできないと思います。そういう意味では、過去の蓄積があって、今回も評価されたというのは、ポッと出の製品が評価されたというわけではなくて、「Crucial Experience」とでも言うべき経験が積み上がってきた結果かなと思っています。

もうひとつあるとすれば、「MX200」の場合、容量モデルごとに耐久時間を表記しているのですが、日本のユーザーはスペックに対して非常に敏感ですから、ユーザーさんからしてみれば「正直に出してきたね」というところで、逆に信頼をいただけたのかなと思います。

過去の蓄積があったからこそ今回の大賞受賞に繋がったと語る大木さん

過去の蓄積があったからこそ今回の大賞受賞に繋がったと語る大木さん

棚橋さん - 今話にありました「TBW」(Total Byte Written)ですが、容量ごとにカタログに表記しています。私たちは各モデルとも72TBくらいあれば、実使用においては問題ないだろうと思っているのですが、それまですべての容量一律で72TBとしてきたのを、「MX200」では、大容量モデルではより多く書き込めるということを明記するようにしました。

あと、SSDの黎明期にはコントローラーチップの出来不出来によって性能などが大きく変わることが大きかったのが、2014年には、そのあたりの性能がほぼ統一されてきて、本当の意味でのスペック勝負となりました。そこで、前モデル「MX100」は市場において高い評価を得ることができました。2015年はというと、各メーカーの製品ともそれほどのスペック差がなくなってきて、ほぼ横並びという状況となったわけですが、そんな中でも「MX200」が高く支持されて、2年連続でこの賞を受賞できたということは、純粋にCrucialというブランドが強くなったのだと思えてうれしいです。スペック的にはさほどほかより秀でていなくても、安定して動作するという意味で選んでいただいたということでは、今回の「MX200」の受賞のほうがうれしいかもしれません。

Crucialブランドが評価されての2年連続受賞はうれしいと語る棚橋さん

Crucialブランドが評価されての2年連続受賞はうれしいと語る棚橋さん

価格.com - ユーザーレビューの評価でも、「以前もCrucialのSSDを使っていて、気に入ったのでまた買い換えた」とか、「以前は他メーカーのSSDを使っていたが、評判がいいので買い換えた」といったような声が多かったように思います。信頼性と価格のバランスがいい、というのが、現在のCrucialのSSDに対するイメージかと思いますが、コストパフォーマンスの点などで意識されているところはありますか?

大木さん - コストパフォーマンスの考えですが、「パフォーマンス÷価格」ということで、言い換えれば「投資価値」と言っていいと思います。

HDDをリプレースしていくSSDという製品ジャンルの場合、もっともっと容量を上げていかないと、本当の意味でのコストパフォーマンスがいいということにはなってこないと思います。容量あたりの価格で言ったら、現在でも、SSDはHDDの20倍くらいの金額を払っているわけで、逆に言えば、それくらいの金額に見合う価値として、SSDのスピードに皆さんは投資していることになります。ですので、私たちとしても単純に価格を下げるということではなく、本当の意味でのコストパフォーマンスを上げられるように、容量アップやスピードアップなどで価値の向上に努めていきたいと思っています。

ユーザーレビューでもコストパフォーマンスの高さと安定性を評価する声が多く見られた

ユーザーレビューでもコストパフォーマンスの高さと安定性を評価する声が多く見られた

価格.com - ちなみに、2015年夏には「Windows 10」がリリースされましたが、これによる影響などはありましたか?

大木さん - 「Windows 10」よりもむしろ「Skylake」(インテルの新CPUアーキテクチャのこと。「第6世代Intel Coreプロセッサー」がこれに対応)のほうが影響ありましたね。

「Skylake」が新メモリー規格の「DDR4」に標準対応したことで、以前から「DDR4」を推進してきたCrucial製のDRAMに注目が集まったんです。こうしたことによっても、Crucialの信頼感が一段増したように思います。パソコンのパフォーマンスを決める重要パーツのうち、CPUを除く2つ、DRAMとSSDの両方をCrucialが持っているというのは、ユーザーからの信頼性を得るという意味では大きかったと思います。

棚橋さん - あるマザーボードメーカーのDDR4増設メモリー対応一覧表では、8GB2枚組は○印、8GB4枚組は×印となっていたメモリーメーカーがあったのに対し、Crucialはどちらも○印ということもありました。
SSDに直接は関係ないかもしれませんが、こうした話なども、Crucialブランドに対するユーザーからの信頼性アップにつながっているのではないかと思います。

価格.com - 2015年は、本製品に代表されるように、容量250GBクラスで、書き込み速度が500MB/s、最安価格で1万円前後というようなところがSSDの売れ筋となった年でした。ようやく容量的にも、価格的にも、一般ユーザーが手を出しやすい状況になったようにも思いますが、今年のSSD市場はどうなっていくと思われますか?

大木さん - 容量で言えば、もう250GBで満足という時代は終わると思います。やはり容量あたりの単価で言えば大きいほうがお得ですので、500GBへの移行は進むと思います。その次は1TBにぜひ行きたいと思いますが、ここまで来れば、本当の意味でSSDはもっと普及すると思います。もうひとつはインターフェイスです。今年はPCI Express接続がもっと一般化してくると思いますので、そうしたらもう元には戻れないと思います。圧倒的に速いですから。

日本のPCユーザーさんは、世界的に見たらボリューム自体は小さいにしても、最新のものに飛びつく早さとか、それを使いこなす活用力とか、質の部分では本当に尖っています。なので、マイクロン ジャパンとしては、このCrucialブランドで、常にそういう尖ったユーザーさんと一緒になって日本ならではの面白い市場をつくっていきたいと思っています。グローバルブランドでこんなことできるのも、もしかするとCrucialだけかもしれませんね。

質の高い日本のPCユーザーと一緒に面白い市場をつくっていきたいと語るご担当者

質の高い日本のPCユーザーと一緒に面白い市場をつくっていきたいと語るご担当者

価格.com - マイクロンというメーカー内におけるCrucialブランドの立ち位置というのも、そうした部分にあるのでしょうか。

大木さん - メモリーメーカーにおけるコンシューマー向けのブランドであるCrucialの立ち位置としては、自社が持っている最新テクノロジーをコンシューマーに展開して、ユーザーさんに使っていただく。そして、その反応を見ながら、もっとコンサーバティブなビジネス市場にその製品を展開していく。そのための先鋭部隊と言ってもいいかもしれません。

その中でも最先端なのが日本の市場なんです。そのために、SSDにしても、DDR4メモリーにしてもかなり尖った製品をいち早く投入して、新しい活用方法を提案しながら仕掛けていくというのが、私たちの役目だと思っています。これまで通りで満足してたら面白くないじゃないですか。

価格.com - 最後に、価格.comのユーザーにメッセージをお願いします。

大木さん - 先ほども申し上げましたように、日本のマーケットの面白さを、全世界を同一視して見るようなグローバルカンパニーの中でいかに尖らせていけるか、というのが私のやりたいことです。もちろんそれは、日本の市場に、そういう最先端技術に敏感で面白いことをしたいと思っているユーザーさんがたくさんいるのでできること。私たちの製品で、パソコンの世界で面白いことをしてもらうためのお膳立てをしたい。そう思っていますので、ぜひ皆さんも一緒に楽しみながら日本のパソコン市場を盛り上げていきましょう。

棚橋さん - SSDもDRAMもコアなPCパーツですが、Crucialではさまざまな製品を展開することで、ユーザーの皆さんにこれらのコアパーツを選んでいただく機会をより多く提供したいと思っています。

プロダクトアワード2015 パソコンパーツ部門 大賞 記念楯の贈呈

プロダクトアワード2015 パソコンパーツ部門 大賞 記念楯の贈呈

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