海外発表と同時に予約を入れて購入しました。現在までフェラーリ、ランボルギーニ、ロータス、ポルシェなどに乗って来ましたが、どのメーカーのクルマとも違ったアプローチで作られている事を実感しました。他のクルマがスポーツカーをレーシングカーのようにしているとしたら、マクラーレンはレーシングカーを公道用にデチューンしたようなアプローチが取られています。特にブレーキのタッチは独特で慣れが必続きを読む要です。
【スタイリング】
デザイナーのロバート・メルヴィル氏とは来日した時にお話しさせて頂きました。スポーツシリーズのデザインはとてもエキサイティングでチャレンジングだったと言っています。陰影が出るようなシーンでは、違ったラインが見えてハッとする事があります。日本橋麒麟の前で撮影した写真では陰影が強調されて、540Cの違った顔を表現する事が出来ました。
【エンジン】
リカルド製エンジンはまさにレーシングカーです。回転フィールも素晴らしく、スポーツエグゾーストのサウンドも音の粒だちがハッキリしていて、フェラーリやランボルギーニとは違った魅力があります。特にスポーツモードやトラックモードでは胸のすくような加速とレスポンスが味わえます。一方でノーマルモードではシフトプログラムの問題もあり、常に燃費走行をしようとして、どんどんシフトアップしていきます。この時に急に加速をしようとアクセルを踏み込んでも、ギアセレクトを迷ってなかなかキックダウンしない事がありフラストレーションが溜まりました。ディーラーに確認したところ、これは現在のところこういう仕様になっているので、マクラーレン本来のレスポンスを楽しみたければスポーツモードかトラックモードで乗る事を勧められました。
【シャーシ&サスペンション】
カーボン製のバスタブフレームにアルミのサブフレームがリジットマウントされていて、サスペンションの取り付け部の剛性が高いので、とても滑らかで正確な動きをします。車体のロールは少ないですが、乗り心地は良かったです。
サスペンションだけでなくシートの取り付け部の剛性まで高いので、路面からの情報がドライバーに伝わるスピードが速く正確なので、それに対するレスポンスも速くする事が出来ます。
シートは決して柔らかくはありませんが吸い付くような乗り心地で、背中の面圧をバランスよく分散しているので、あまり疲れません。
【総評】
とても素晴らしいクルマです。価格もF1コンストラクターという暖簾代(のれんだい)が入っていないのではと思えるくらいコストパフォーマンスが高く、とても価値のあるクルマだと思います。
素晴らしいクルマである一方でソフト面でまだまだのところもありました。オプションで入れたパーキングセンサーの感度が良すぎて、警告音が鳴りっぱなしになったり、ナビゲーションの目的地設定に異常に時間が掛かったりとマイナートラブルが多かったです。
またマクラーレンは今までリセールが悪く、それが理由で購入に踏み切れない方が多かったのですが、最近では残価を高く設定して買取保証を入れたプランなども追加されたみたいなので、今後はもっと買いやすくなると思われます。
ディヘドラルドアが上に開いて、どこに行っても注目の的になるので、マクラーレンに乗るときはファッションも気にする様に心掛けていました。