2016年12月に購入してから4年が経過しました。長期間経って、色々とわかってきたのでレビューします。
【走行性能】
まず、特徴はなんと言っても、走りが熱いことです。
1.0Lのエコブーストエンジン、馬力は100PS、トルクは17.3kgmを1400回転から発生させます。これが、なんとも力強い。車重が1130kgと軽いので、グイグイと前に進みます。体感的には自然吸気の2.0Lくらいの加速はあります。
ゲトラグ製の6速DCTとの組み合わせにより、変速レバーの横についた親指シフトボタンで瞬時に、シフトダウンし、加速に移ります。
街中でも加速は良いのですが、山中のワインディングロードで
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は、小さな車体と正確なハンドリングで小気味よく、カーブをクリアしていきます。自動車評論家の清水和夫さんが、ダイナミックテストで「なんだこれ?完璧じゃん!ミズスマシのようだ」と言っていましが、その通りです。
また、高速が驚くほど、安定しています。さすが、フォードのケルン工場で作られているだけあって、中身は全くのドイツ車です。前後に立派なスポイラーがついているせいか、時速120キロくらいでは、びくともしません。親指で5速や4速にシフトダウンすれば、BMWやベンツを追いかけることも可能です。
エンジンのフィーリングですが、3気筒なので、回すと、軽自動車に似た3気筒らしい音が出てくるので、そこはあまり官能的はありません。最高出力の100馬力は6000回転で発生し、実際、レッドゾーンの6500回転まで回すことはできますが、上まで回しても、ホンダのVTECのような切れ味はない。しかし、トルクがあるので、速度計を確認すると、驚くほどのスピードが出ていることがあります。
【乗り心地】
195/45R16の扁平率の高いタイヤを履いているため、固めです。低速の凸凹道では体が揺すられます。高速では段差を乗り越えるときに、コツコツ感はありますが、安定性は2.0Lクラスの車を運転しているようで、疲れ知らずです。タイヤは最初はハンコックを履いていましたが、ブリヂストンのPOTENZA Adrenalin RE003に履き替えてから、乗り心地、静粛性ともはっきりと向上したので、お勧めです。値段も安い。
【燃費】
通算でリッター12キロくらいです。高速でも16キロくらいで、そんなに伸びません。
燃費よりも、低速からのトルクや高速での伸びを楽しむ車ですね。
【内装】結構、Aピラーが寝ているので、最新の軽自動車から乗り換えた人には室内は狭く感じるでしょう。フロントガラスが迫った感じがすると思います。しかし、慣れてしまえば気になりません。不満は、アシストグリップがついていないこと。同乗者は走行中は、手を預けるところがありません。代わりに、小さなハンガー掛けが、運転席側以外の3箇所についています。また、ソニー製のオーディオもデザインがごちゃごちゃしています。ナビも2DIN型を取り付けることができません。しかし、ソニーの8スピーカーオーディオは音がすごく良い。フォードの音声認識機能がありますが、ネイティブな英語かドイツ語で話しかけないと、コマンドが通じません。
【外装】
フロントグリルがアストンマーチンみたいに口が広がっていて格好良いです。
前後のスポイラーも迫力があります。小さいながらも存在感があります。
【後席の居住性】
ホイールベースが2490ミリなので、広くはないですが、後席の足元はしっかりと前席の下に足を入れることはできるので、普通に使えます。身長172センチの運転者である私の後ろに、身長175センチの友人が後席に載って、東京から修善寺経由、沼津間の往復をしましたが、特に大きな不満はありませんでした。とはいえ、基本的には前席が優先のパーソナルカーですね。
【安全性】
ドアが異例なほど分厚く、また、エアバックもニーエアバックも装備された7点式なので、搭乗者の安全性は高いと思います。自動ブレーキは、時速30キロ以下でしか作動しませんので、気休め程度です。
【価格】
新車時に228万円でしたが、今は、低走行の中古車が100万円以下でゴロゴロしています。フォードは日本を撤退しましたが、きちんと、整備できる体制は維持しているので、整備できるディーラーさえ確保できれば安心して乗れます。整備費用も日本車よりちょっと高いくらいです。
ただ、売却時の買取価格は全く期待できないので、乗り潰すつもりで買った方が良いです。
【故障】
買って3年目の昨年の夏に、エンジンのオーバーヒートの警告灯が。原因はウォーターポンプの故障。
修理費用は6万円強でした。それ以外は問題ありません。
【総合評価】
ドイツ車を極めてお手軽な価格で乗りたいなら、お勧めです。
しかも、アウディのA1やVWのポロなんかに比べたら、めちゃめちゃ走りが熱い!
フォードには、本当に走り好きがいると思います。しかし、日本から撤退したのはバツ。
私のような熱心なファンはいるので、戻ってきてもらいたいです。