「1996年式 RB(4型前期)」を2003年に中古で購入し、現在も所有。
購入時、走行距離70,000kmで¥135万。
【エクステリア】
一見してわかる唯一無二の個性がありながら、発売後約30年が経過した今でも古臭く感じない。
スポーティさと色気がうまく表現されたすばらしいデザインだと思う。
やはり車は外観が大事だと思う。
【インテリア】
ダッシュボード周りの囲まれたデザインが好き。
インテリアをパッと見ただけで車種が特定できる個性もたまらない。
スポーツ感をアピールしながらも、上品さも感じられる。
【エンジン性能】
パワーの点では文句なし。
続きを読む
というか、扱いきれなかった(笑)。
加速時は、4駆の地を這うようなロケットダッシュとは違って、浮遊感が漂うような印象。
フィーリングの点では、想像していたよりも官能的ではない。
レシプロに比べるとエンブレの効きが弱いほど滑らかに回るのはロータリーならではのフィーリングとはいえ、その滑らかさがエキサイティングかと言われると違う気がする。
ホンダのタイプRとかアルファロメオの方が、エンジン単体の高揚感は上だと思う。
ただ、ロータリーに乗っているという個性の点では文句なし。
故障は、ガスケット抜け、ソレノイド不調、クラッチホースパンクで、どれもこの年式の典型故障個所。
11万kmを超えてから、エンジン内部のシール抜けが発生したが、この頃、サーキット走行での高負荷走行が影響しているものと思われる。
「ロータリーはよく壊れる」と言われるが、「ロータリーはよく壊される」の間違いだと思う(笑)。
その後はターボを外して、エンジンを作り直してもらいノンターボ仕様に。
パワーはなくなったが、その分どこでも楽しめる仕様になって満足している。
【走行性能】
最初は、パンクしているのかと思うほどタイヤがわだちに取られた。
タイヤが太いとはいえ、少しハンドルへの影響が大きすぎると思う。
旋回性能はすばらしい。
普通の車ならブレーキを当ててコーナリングするところを、そのまま普通に曲がっていける。
運転すると誰もが驚くところ。
【乗り心地】
純正状態に乗ったことはないが、乗り心地はお世辞にも良いとは言えない。
ただ、そこをどうこう言う車ではないのはわかっていること。
★は少ないが、不満ということではない。
【燃費】
一般道では5〜9km/L。
サーキットでは2〜3km/Lぐらい。
悪いと言えば悪いが、普通に乗っている分には同年代のライバル車やミニバンなどと比べても突出して悪いわけではない。
ノンターボにしてからは、6〜9km/L。
ファイナルギヤを大きく変更したこともあり、あまり良くなっていない(笑)。
燃費は良いに越したことはないが、よくするつもりはない。
【価格】
新車価格でおおよそ¥300万〜500万。
購入時は、すでにFDが生産中止になっていたので、少し相場が上昇していた。
当時はタマ数は多くあったので、費用と内容である程度選ぶことができた。
今は、状態に対して高すぎる印象。
【総評】
とにかく自分にとっては、現状ではこの車を超える車がない。
デザイン(内外装)、車体サイズ(重量含む)に加えて、個性が強いところがたまらない。
ただ、車体の劣化は感じられるし、入手が難しくなっている部品も少しずつ増えてきている。
純正にこだわらなければ、維持するのにはまだそんなに苦労しないと思うが、この先はどこまで維持していけるかの不安は常に付きまとう。
近年の各メーカーからの部品復刻の動きを受けて、NAロードスター同様、メーカーからの重要部品の復刻を切に願う。
まだ、全国的に見ればいくつかの専門店的な店も存在している。
欲しい人は少しでも早く入手し、重要部品は早めに交換しておくべき。
特別なチューニングをせず、頻繁にサーキット走行などをしなければ、エンジンの耐久性は巷で言われるほど低くないと思う。
チューニングして高負荷走行をしていれば、レシプロでも壊れることは少なくない。
特にロータリーは、たぶん乗ったことすらないだろうと思うような人からの不正確な情報が多く蔓延している。
自分は、この車を買って本当に満足している。
誰にでもオススメすることはできないが、試乗でも構わないので是非みなさんに乗っていただきたい。