2000年12月モデル、「RR Limited 5MT(3型)」についてレビュー。
【エクステリア】
全体的に角っぽく、ワルいデザイン。
ウインカーレンズがクリアでなくオレンジ色なのは、時代の産物か。純正の手裏剣ホイールが、スポーティさを演出する。
【インテリア】
概ね良好。アルトと比較して、やはり一般乗用向けにこだわって作られている。ドリンクホルダーの位置は、90年代の軽四らしくチープ。内張りの質感や遮音性もそれなりによく、上質。
ステアリングはHA22型アルトワークスシリーズと共用。ここにはスポーティさは見られない。
メーター類(3/4型に限る)は、アルトワークスと比
続きを読む
べシャープで斜字体のフォントの数字が採用され、グリーンのメーターランプと相まってクールな印象。
後部ラゲッジルームは昔の軽四らしく、広めにとってある。後部座席のスライドは5型以降のみ採用。
【エンジン性能】
流石にK6Aターボ、最大0.9kのブーストも相まって到底"お買い物カー"とは言えない猛加速を見せてくれる。
ただし2500rpmまではやや非力か。
1/2型ではHA22型アルトワークスと同じく、2個の触媒が全て中間パイプに集約しているため、これを社外ストレートなどに交換すれば更なる高回転性能アップが見込める。
3/4型ではHA23型アルトと共用の「タービンアウトレット出口に1つ、中間パイプに1つ」の触媒形式が採用され、ストレートパイプに変更してもそれほど大幅な変化は見込めない。
【走行性能】
ミッションはノンターボモデルと比較し、ややクロス寄り。ゆえに街乗り5速でも若干回転数は高めで走らざるを得ない。しかし、スポーティ走行ではこのクロスに振ったミッションが小気味良い加速感を演出。
ただこの5速マニュアル搭載車については、3型後期にて最後のモデルとなっている。4型以降のRRは全車フロアATとなっており、以降ターボ・スポーツ系全てのモデルのワゴンRに5速MTが搭載されることはない。
ゆえに貴重な「RR・5MT」を選べる最後のモデルが、本モデルだ。
【乗り心地】
車高調を導入しているため、無評価。
ただ、純正ショックは相応にマイルドかつシャキッとバランスの取れた良い乗り心地であると聞く。
【燃費】
90~00年代のターボ軽四らしく、渋め。普通に街乗りをしていても15km/Lに届くかどうかと言ったところ。スポーティ走行などをすれば更に落ち込む。
ただ、この時代のターボ軽四はいずれも大体似たような燃費であるし、燃費を気にするような車でも無いはずだ。
【価格】
中古にて購入のため、無評価。
本RRモデルは、アルトシリーズの高騰化以前から若干高い相場を維持していた。特に5MTモデルではそれが顕著であると感じる。
【総評】
もうデビューから25年以上も経過し、各部にヤレや疲労、故障が多く見られてくる、くたびれた個体も多い。ただこのデザイン・ルックスと卓越した走行性能、そしてある程度の利便性・積載性を兼ね備えたワゴンRは、本モデルのみであると考える。
これからも長く乗り続ける価値の十分にある車であると言えるだろう。