古い車ですみません。ホンダ最期の超高回転型エンジン搭載車です。興味のある方のご参考になれば幸いです。
車歴はセリカ、RX7(FC,FD),32GTR,ビート、レガシィ、NAロードスター、98インテR、エリシオン、ハリアー、ゴルフ6GTI,BMW3シリ、そして今のユーロR,です。嫁からは家が1軒建っていたと今でも言われますが、返す言葉もありまでん。
「エクステリア」
ホンダのRシリーズと言えばチャンピオンホワイトですが私のは黒です。エクステリアは個人的な好みもあるのでそれぞれですが、私は見惚れるようなスタイルには感じません。フロントとリアのバランスが悪いような。しかもノーマルの足だとフ
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ェンダーとタイヤの隙間が広すぎて、サイドから見たらラリーカーかと思わせます。 フロントはHマークデカすぎ、でも顔は好き。リアは嫁曰くブタの鼻みたいと。純正ホイールはカイザーシルバーでデザインもカッコいいです。
「インテリア」
可もなく不可もなく。トヨタ車比較では質感は低いです。プラスチッキーですかね。ドリンク置場の位置も悪いし、小物置きは少ないです。個人的にレカロは好きですが、嫁は嫌がります。また後部席はレカロのせいで圧迫感があり、ドアポケットすらついてません。一方でモモステ、レカロ、アルミペダル、シフトノブなど走りを支えるアイテムは充実。乗るたびにワクワクします。酷評のナビは最低限のレベル。最新更新も2015年版ぐらいで終了しており、地図画面も色合いの少なさや情報量の少なさが際立つ。独自設計のせいで市販品交換が相当厄介。まあ、おまけと考えてください。あと残念だったのはメーターパネル。超高回転型エンジンなのにタコメーター小さすぎる。カム切り替わりを楽しもうとタコメーター見ながら運転すると事故りそうになります。
「エンジン性能」
これは語るまでもありません。
伝説のエンジンRB26DETTやロータリーターボ、水平対向エンジン、BMW6気筒と色々乗りましたが、超高回転型NAのVTECは五感を刺激します。ただ以前乗っていた98インテRには及ばず。あちらはカムが切り替わった時の音や加速感のレベルが違います。まさにレーシングエンジン的。でもユーロRのキャラにはK20Aはマッチしてますね。止まってる時はエンジンが掛かってるのかわからないぐらい静かだし、超高回転型にしては下のトルクもそこそこ。その気になれば雄叫びをあげて8400rpmまで快感を味わえます。ただカムの切り替えはわかりにくくなったかな。 いずれにせよ二度とこんなエンジン出ないでしょうね。
「走行性能」
さすがユーロRです。純正脚は乗り心地とスポーツ性を上手くバランスしてます。適度なロールで接地感もあります。さすがにこれでサーキットは厳しいでしょうが、こちらもキャラに合ってます。純正脚は気に入ってましたが、あまりのクリアランスの広さに(拳が縦に2個入りそうなぐらいです。)評判の良い無限脚に交換。(ただし廃番なので程度の良い中古)これでもまだ高くこれが純正であってもおかしくないです。ちなみに5段階調整の前後とも2で使用。ノーマルより乗り心地はいいです。FFながら回頭性もいいですが、1390キロは頑張ったにせよ重い。まあベースのアコードは普通のセダンなんで仕方ないですが1300キロぐらいでも随分印象が変わったかな。
あと、シフトフィールはスコスコ入って最高ですが助手席側に寄っており、少しストロークが大きいです。。今は無限のクイックシフターに変えてますが、こちらはカチカチと入りショートストロークでおススメです。またある程度ギアがクロスしているのはいいが、6速はオーバードライブでも良かったかも。
100キロ巡行時で3000回転ぐらい回ってます。
「乗り心地」
純正脚は乗り心地とスポーツ性を上手く両立。ただスポーツ系にあまり縁のない方には明らかに硬いと思います。某社の脚を入れた後輩の同車に乗ったことありますが気分が悪くなりました。歳のせいもあるでしょうが、サーキットならそれもあり。純正はスポーツセダンとしてはベストです。ちなみにBMW3シリーズのMスポーツはこれより遥かに硬いです。
「燃費」
カタログ値11、8ですが下回る事は少ないです。乗り方によるのであくまで参考ですが、街乗り10以上 空いた国道など13 高速15 高速90キロ巡行で17が最高です。ハイオクなのは痛いですが、このエンジンでこの燃費は10年以上前の車と考えると素晴らしい。
「価格」
今は新車では買えませんがこの性能で当時250万ほど。しかも当時は値引もすごく30とか当たり前でした。それを考えるとバーゲンプライスという言葉以外見つかりません。ホンダ車は好きなのですが、シビックすら300万。確かに装備含めて性能は上がっているのは理解しますが、買い替えの理由が見つかりません。ターボも何台も乗り嫌いではありませんが、今のダウンサイジングターボに試乗してもなぜかワクワクしません。確かに出来は素晴らしいですが、脳みそを刺激するようなレーシーさは無くなってしまいました。時代が違うと言われればそれまでですが、今90年代から00年代の車にもそれなりの需要があるのを見ると私のような一定以上の年齢の方からは求められているのかもですね。
「総評」
まさにもう二度と出ないであろうエンジンを搭載したMTのスポーツセダン。たった220馬力ですが、これでも公道ではオーバースペック。若気の至りで500馬力にも乗ってましたがサーキット以外発揮不可。
私の息子などこの手の車に興味すら示しませんが、 MTがネックでなければ楽しんでもらいたいです。不安点があるとすれば純正補修部品が廃番になって来ている事です。この辺はオークションなどで上手く収集ですね。後は信頼できる工場さんとのおつきあい。マイナーゆえに無限のパーツなどほぼ廃番ですが、これも少し割高ですがオークションで手に入ります。ノーマルで渋く乗るのもよし、チョットチューンで自己満足に浸るのもよし。私のは後期で距離もあまり出ていないので、キチンとメンテして自動車税増税にも負けずまだまだ乗ります!ありがとう!最後の超高回転型VTEC 。