【エクステリア】
個人の評価にはなりますが、先進性とデザイン性を兼ね備えており、非常に満足度が高いです。
少なくともこの価格帯で購入できる車のエクステリアとしては、突出していると感じます。
ハイランド推しの方も多いですが、個人的には旧型の、いわゆるカエルっぽいポルシェ調のフロントフェイスの方が好みです。
初期モデルは、チリが合っていない、走行中に異音がするなど、お世辞にも車としての完成度は高くありませんでした。
しかし、2021年式以降に生産工場が変わってからの年式の車両は、ドイツ車と比較しても遜色がない出来栄えにはなっていると思います。
【インテリア】
よく
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言えば高機能かつコンパクトにまとまったスタイリッシュなインテリア。
悪く言えば、退屈で不便さが否めない構成です。
車好き、いわゆる車オタクな層ほど、物足りなさや退屈さを感じるでしょう。
一方で、家族や車に興味のない人からは概ね好評です。
一見すると不便に見えるモニターによる一元管理ですが、音声操作の精度が非常に高く、
AIに話しかけているかのようなレスポンスと理解力で車両設定を変更してくれます。
音声操作に抵抗がなければ、むしろ一般的な車よりも素早く目的の操作が可能です。
よく指摘されるエアコンの温度調整についても、
音声操作に加え、設定次第でステアリングボタンに割り当てられるため、
実用上そこまで不便さは感じません。
この性能と価格を両立させるため、極限までコストカットしていると考えれば納得できる部分です。
高級感という観点では、見る人によって、180度意見が変わる内装だと思います。
自分は、全く高級感を感じません。値段相応かと。
【エンジン性能(動力性能)】
文句なしどころか、正直驚愕の性能です。
0-100km3秒前半という数値から始まる、
EV特有の始動直後からの圧倒的なトルク感と、法定速度域での加速性能は、
日本車で同等以上の体験ができるのはGT-R NISMOか、
競技レベルのチューニングを施したスポーツカー程度でしょう。
いずれにしても、市販車の中では断トツの性能だと感じます。
これまでゴリゴリのMT車も含め様々な車を乗り継ぎましたが、
EVジャンルの中でも別格のポテンシャルを持っています。
160km以上のスピードを出す環境においては、エンジン特性上、流石に内燃車に劣ります。
それでも速いので、その辺の内燃車よりは良く走ります。
圧倒的に速い→普通に速いになるイメージですね。
後述のコーナリング性能も含めると、サーキットでも普通にスーパーカーレベルのタイムは叩き出します。
ただし、純正ブレーキが走行性能に対して非常に脆弱なので、サーキット走行をする方はブレーキ周りは絶対にいじった方がいいですね。
【走行性能】
エンジン性能と同様、こちらも非常に高い完成度です。
直線加速性能は言うまでもなく、
コーナリング性能やステアリングフィールにおいても異常とも言える完成度を誇ります。
ステアリングフィールや機構はポルシェを参考にしたと言われていますが、
体感としてはポルシェすら超えているのではないかと感じる場面もあります。
床下に敷き詰められた重量級バッテリーと前後の重量配分により、
気持ち悪いほどよく曲がります。
ロールがほぼなく、地面に張り付くようにコーナーを駆け抜ける感覚は、
感覚的にはポルシェに近く、人によっては違和感を覚えるかもしれません。
【燃費(電費)】
内燃機関車と比較するのも野暮ですが、文字通り天地の差です。
同クラスのスポーツ系内燃車と比較すると、
燃料費だけでも4分の1程度に収まるでしょう。
総合的な維持費で比較すれば、
年間で100万円以上の差額が発生すると考えられます
(同水準の走行性能を持つ内燃車との比較前提)。
今後、法改正によりEVへの追加課税が行われたとしても、
この差が逆転することはまずないでしょう。
【価格】
上記の性能を踏まえると、異常と言っていいほど安いです。
SUV形状のモデルYは人気も相まってやや割高ですが、
セダンであるモデル3は、
・セダン形状の不人気
・EVに対する世間の不信感や否定的意見
が価格に反映されているように感じます。
良く調べず、乗りもせずEVというだけで頭ごなしに否定する方も多いですしね。
EV特有のデメリットを問題としない購入層にとっては、
非常に魅力的な状況だと思います。
【総評】
様々な車を乗り継いできましたが、
結果的にモデル3が最も満足度の高い車だと感じています。
ただし、EVであること自体が最大のデメリットであり、課題でもあります。
自宅充電環境がなく、エンジン音や振動に強い興奮を覚えるタイプの人は、
購入すると確実に後悔するでしょう。
よく、充電にかかる時間損失を懸念する方が見受けられますが、
これは現技術下においてはEVを選択する時点で避けられない宿命です。
この点を受け入れられる余地がないのであれば、そもそも購入検討をやめましょう。
また、エコ目的の方にも正直おすすめしません。
EV=エコという認識はほぼ幻想であり、
その点ではプリウスなどの日本製ハイブリッドの方が遥かに優秀です。
日本のハイブリッド技術は世界一だと思います。
ハイパフォーマンス車が好きでありながら、
イニシャルコスト・ランニングコストの両面で経済合理性を重視する人にとって、
最もおすすめできる車両です。
内燃機関のエンジン音や機構に体感満足度を求める層であっても、
一考する価値があるほどの性能は備えていると感じます。
十分な資産があり余っている方、
もしくは既に資産形成が完了している方であれば、
内燃車のロマンを追うのも良い選択だと思います。
ただし、同クラス帯を求めればイニシャルだけで1,000万円超えはまず避けられませんが。
なお個人的には、充電インフラを考慮すると、
日本においてテスラ以外のEVは現時点では推奨しません。
充電のストレスが、満足感を上回ると思います。