先日結婚した娘にAudi Q3をプレゼントしたが(娘は運転初心者)、私には全然物足りない車だったので、すぐにAudi Sport店を探してRS 3を試乗した。RS Q3の2025モデルは廃止されたらしい。ともあれ試乗して気に入ったら買う覚悟で試乗に臨んだ。
【エクステリア】
小ぶりなボディに強力な5気筒エンジンを積んだ稀代のハッチバック。Q3に比べるとずいぶん小さなボディに見えるが細部にRSパーツを組み込んだ姿はやはりただものではない。A3との見た目の差は大きくないが嫌味がなく非常に上品。まさに羊の皮を被った狼。さすがこれぞAudi。
【インテリア】
ほぼA3と共通らしいが、シ
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ンプルながら先日購入したQ3に比べるとめちゃくちゃ高級感がある。レイアウトは同じだが高級感がさすが。プラスチックの安物さは皆無でシンプルでエレガント。重要な操作系は基本すべてアナログスイッチでの操作になるが、このスイッチ類をクリックする質感がまた素晴らしい。後部座席の広さも身長170cm以下であれば十分に広い。コンパクトカーのクワトロ4WDのくせにトランクもやたら広い。4人乗車で荷物を積んで泊り旅行に余裕でいける内装に感動した。レザーとダイナミカ生地の前席バケットシートは秀逸。
【エンジン性能】
A3の小さなボディに400馬力だから動力性能は驚異的。不自然に特性を盛られてない5気筒エンジンの咆哮を放ちながら0-100km/h加速を3.8秒でこなす。なんとスーパーカー並みの加速。ただし今時にしてはターボラグが存在し中間加速は若干マイルド。しかしターボブーストが高まれば激しいダッシュが始まる。僅かなタメがあるおかげで実際以上に速く感じられる。ちなみにステアリングの一番押しやすい場所にRSボタンがあるのは個人的に好き。普段は【Auto】で走行していて、高速の合流時にRSボタンを押すと【RS INDIVIDUAL】もしくは【RS PERFORMANCE】にいきなり走行モードが変わってまるで大型バイクのような凄まじい加速が得られる。これは個人的に好きな機能。
ちなみに用意された走行モードは7種【Efficiency】【Comfort】【Auto】【Dynamic】【RSINDIVIDUAL】【RS PERFORMANCE】【RS TORQUE REAR】の 7 種類のモード。最後のモードでドリフト走行もできるはず。さすがに試乗車で試してはないです。
【走行性能】
有料オプションで速度リミッターを解除すれば最高速度289km/hと、とんでもないコンパクトハッチ。ニュルブリンクリンクのコンパクトクラス最速の称号は伊達ではない。日本で思いっきり走れる場所はサーキットしかない。足回りは高度なトルクベクタリング機能を備えた、四輪駆動のホットハッチらしいマナーでもある。従来以上に身のこなしはシャープで、フロントのグリップが目覚ましいことは間違いない。なお、家族を乗せるときは【Efficiency】【Comfort】【Auto】のいずれのモードでとても平和な走り。
【乗り心地】
オプションのアダプティブ・スポーツサスは市街地で快適な乗り心地。穏やかなドライブモード時はステアリングホイールも軽く切り始めからリニアに反応し扱いやすい。激しい性格を宿しつつアウディらしい上品さも忘れていない。一般道でのダイナミックさ。長く続く高速コーナーでのバランスは向上し、スポーティなドライブモード時は、手のひらへ明瞭なフィーリングが伝わる。路面状況がすごくよくわかるステアリングはとてもお気に入り。
【燃費】
カタログ値で11.1km/L。今回の平均は、10.0km/L以下の8km/Lくらい。高速道路を淡々と走ればもう少し伸びるか?
【価格】
RS専用オプション類を付けて一千万円をわずかに超える。価格としてはBMWのM2とほぼ同じである。性格が全く違う2台なのでどちらがいいかは決められないが好みでしょう。ただしRS3は生産台数が少ないらしく希少価値が高い。買うなら早くオーダーして次の生産ロットに押し込まないと2025年モデルの新車は買えないかも。う〜ん悩む。
【総評】
◯:個性豊かな5気筒エンジン、日常的な乗りやすさ、比較的控えめなルックス
△:ホットハッチとしては高額、数字ほど速くは感じられないかも、通常のA3と大きく違わないインテリア