2024.4追記
基本性能は、とても良いクルマでしたが、セールス的には微妙だったみたいです。
2つグレードがあって、上級グレードでないとかなり残念なインパネ周りのクオリティが気になりました。
中古が安ければ、アリなクルマだと考えましたが、ですね。100万越え普通なので止めた方がよさそうです。
【エクステリア】
リヤビューが不細工だとかいろいろ言われていますが、実物は悪くはない印象です。
しかし、このクルマが欲しいというインパクトは薄く、ポロやルーテシア、プジョー208などと比べるとエクステリアの魅力では欧州勢には負けそうです。
SUVのような感じというレビューを見かけ
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ましたが、実物からの印象は車高も1,470mmとごく普通のハッチバックです。
【インテリア】
ハンドルはチルトしてテレスコもするスイフトとも同等の仕様、インパネもスピードとタコの二眼メータで質感もまずまず。
そのほかの部分もアクセントの銀をあしらった部分など内装の質感はスイフトと同等くらいでしょうか。
室内もトランクも広く、室内も広いです。
スペース的に気になるのは、このクラスのほとんどのクルマに言えることですが、175cm程度以上の男性は後席の頭上空間はギリギリです。まあBセグメントのコンパクトカーでは珍しいことではないです。
XG仕様で残念だったダッシュボード中央のマニュアルエアコンのスイッチ類が明らかにインドクオリティであったのに対し、XT仕様は想像通り現在の国産車でクラス並みレベルの作りになりました。
これで、XG仕様のときのエアコンパネルがインドクオリテイというバレーノの問題点は払拭されました。
内装もハッチバック車そのものでSUVらしいといったレビューがありましたが、後席の頭上空間もミニマムですし、SUVという印象は受けません。
【エンジン性能】
1Lの3気筒ターボは16.3kg/mというトルクを1500〜4000回転で発生するため、ゆとりのパワー感を得ています。
6ATが1500回転以下での走行を許しませんが、1500回転4〜5速でも十分なトルクがあり、国産だと1.3Lデミオあたりとは動力性能では比較対象外のレベルでバレーノXTの圧勝ですね。
静粛性も欧州車同クラス並みで、最高出力111PSの発生する5500回転まで回しても煩いと感じることはありません。
この騒音レベルは体感的には不出来なプレミアムカーのAUDIQ3を少し凌ぐレベルです。このクラスとしては最高レベルです。
【走行性能】
イグニスと同じく、ロールはしますが安定感ある柔らかめの足回りは乗り心地の良さと、カーブでの安定感を両立させており、欧州車に近い感覚で秀逸です。
スイフトのように車との一体感がはっきりと感じられる車に仕上がっています。
【乗り心地】
低速からよく動くスイフトに似た足回りです。
乗り心地も良いです。
【燃費】
試乗なので燃費はわかりませんが、低回転で走れるので燃費はよさそうです。
燃費不正問題が出ていますが、なるべく正しい数値を出そうとしたためであり、三菱の不正とは全く違うものです。
正直者がバカをみるようなことはあってはなりません。
スズキを応援したくなりました。
【価格】
フル装備で、非常ブレーキ、本革シートまで装備して175万円です。
気になる点はエアバッグがなぜか2つのみで、オプション設定すらないことと、オーディオが2スピーカーとカタログ上は記載され、最近のこのクラスの標準4〜6スピーカーと比較するとかなり見劣りすること。
オプション設定を確認したほうが良いです。
【総評】
スイフトの後継なのかも含めてこのインド製のコンパクトカーは注目を集めることでしょう。インド製であれば、一番求められるのがコストメリットです。
ところがオプション装置車で175万とほぼデミオと並ぶ価格となりました。この価格設定にはインド製ならではの安さは感じません。
しかも6エアバッグなど欧州車では常識の基本部分が欠落しており、オーディオもなぜかかなり落とされた仕様です。このあたりは、デミオではごく普通に標準装備となります。
走りや静粛性などの面では、このクラスとして申し分ないところまで来ているのに、エアバッグなど安全装備などのツメが少々甘いのではと感じます。 そのあたりは国産車並みレベルでよいというのでは、この175万という、それほど割安な価格設定でもないので、手放しにおすすめ出来る車とは言えません。
もしも、175万円で6エアバッグと4〜6スピーカーのオーディオがUSB対応を含めて装備された時、本当に欧州のライバルに近いクルマとなるでしょう。
そうなれば、文句無しにオススメのクルマとなりますね。