過去に1.4ターボのスイフトZC33Sと1.5HVのエスクードYEH1Sに乗っていました。今回は1.4ターボのYEA1Sに乗り換えたので比較レビューです(H1Sは同車種扱いされ別で投稿できなかったので修正前欄にレビューがあります)。
【エクステリア】
無骨ながらも実際のサイズより大きく見えるようなデザイン。
ハイブリッドとターボの違いというとヘッドライト部がH1Sは近代化改修したかのような鋭いデザイン、A1Sは昔ながらのヘッドライトという感じ。どちらも青の差し色が珍しくて良い。
ただしH1SはフルLEDにしたくせにハイビームが非常に狭い範囲のみスポットに照らすので実用性皆無。 A1
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SはスモールとハイビームがLEDでは無いが、照射範囲が広く実用的。
【インテリア】
質感が高い感じは無いがハンドルの革は実用重視の高強度、シートの作りも良い、ドアポケットに大きな水筒が入る、三眼メーターのようなエアコンの吹き出し口と丸時計のデザインが個性的といったように所々気にいる部分があって良い。
【パワートレイン】
スイフトZC33Sと比べてしまうと低回転巡航からの加速は若干ラグが大きく、車重が250kg重い事とウエストゲートの開閉制御、ギア比の違いが出てきているのかなといった感じがする。
それでも低速から効くターボは一般車としては十二分で、ワイドなギア比にもかかわらずシートに軽く押し付けられるくらいの加速感。
Mレンジのパドルシフトによる操作ではH1Sはミッション保護の為か2速1800回転以下(1速3000回転以下になるように) でないと1速に落とせず、その回転数だとパワーバンドを使えないという実用性のないパワートレインだった。A1Sは2速3000回転以下(1速5000回転以下程度になるように)であれば1速に落とすことができ、エンジン特性も広いパワーバンドを持つダウンサイジングターボなのでパワーバンド内から外れることなく走行できる。
Dレンジ、6ATの変速制御に関しては一般的なレベルだとは思うが、自分としては好きになれない。1速が2000回転回さないうちに2速へシフトアップしてしまう。逆に1速を引っ張ろうとアクセルを多く踏むと回転数が高い為か2速に入った瞬間に3速に変速しようとする。
キックダウンもAMTやCVTより不快。どのように操作しても唐突にトルクが生じてしまうのでMT車やAMT車のように気持ちよく変速はできない。
また、ギアを下げたとしてもすぐに1300-1800回転の燃費の良いギアに戻ろうとするので低ギアを保持できない。
MT車もであれば事前にギアを下げておくということができるがこのトルコンATは変速が必要になってから変速するので全てが後手にまわり、コーナー中に変速するといった不快な動きをしてしまう。自分の乗ってきたAMT車やCVT車はアクセルの動きでギアの保持が可能だったりしたので、トルコンATの制御が不自由に感じてしまう。
特にAMT(6AGS)であるH1Sはアクセル操作のみで変速を完全に支配下に置けたので自由自在に操作できたが、このトルコンATは癖がなく万人向けの「自動変速」なので自分の思い通りにとはいかない。
燃費の良い回転数を使おうとする制御とダウンサイジングターボの宿命としてエンジンブレーキが弱い。ギア比も高いので坂道でどんどん加速する。H1SのAGSであればアクセルの空ぶかしでシフトダウンし、次にアクセルを踏むまでは低ギアを保持する制御になっていたのでDレンジのまま走れたが、ちょっとした坂道を前車に追従するだけでもわざわざパドルを操作しなければならない場面もある。
信号停止でも回転数が1000回転近くならないとシフトダウンしてくれないのでほとんどブレーキのみで減速することになり、スピードの微調整が難しい。
【走行性能】
SUVとは思えないくらい峠道が得意。車高があるのでコーナリングスピードは決して速くはないが、ロールはするものの縮みにくく良く伸びるサスで荷重を掛けていったときの動きは並のコンパクトカーの比ではないぐらいサスの追従が良い。国産のコンパクトSUVよりも上のスピード域を想定して作られている感じ。
ただし高速は意外にも苦手。ハンドリングが山道向きなので低速の峠だと惚れ惚れするようなしっとりと決まるハンドリングだが、高速道路などの直線道路で巡航時などは常にふらつき微修正を強いられる。
四駆制御に関しては主流の電子制御カップリングでオフでもオンでも効果が高い。文字数の関係で長々と書けないがモードごとに色々考えられている制御で楽しい。悪路ではブレーキLSDもかかるので地上高なりの悪路走破性はあると思う。悪路を走るとすぐにクラッチが加熱して警告灯が点くH1Sの6AGSよりは確実に走破性が高い。
【乗り心地】
飛ばせる車なので負荷を掛けない低速走行だと突き上げ感がある。同クラス車比べると硬いとか乗り心地が悪いと言われてしまう部類。使用速度域が高い人向きの車。
といっても一般的な範囲の硬さで、峠で腰砕けにならない丁度良い塩梅。
【燃費】
実燃費だと8-13くらい(H1Sは13-18、ZC33Sも13-18)。街乗りだと悪く、郊外で良いタイプ。
シフトダウンをできるだけさせないように薄くターボを効かせるようにすると燃費が伸びるのでそういった走りをするように心がければ一般道でも15くらいはなるとは思う。
ただし、パワーバンドを多用に使って楽しんで走行すると8以下にガタ落ちしてしまうので車の性格的には燃費は期待せずに走った方が幸せ。
【価格】
中古で購入したが玉数も多くなく、あまり値下がりしていない。オンオフ両方に振ったトルクフルなコンパクトSUVは他に無いので仕方ないことかと。
【総評】
趣味上林道や雪道を走らざるをえないので、地上高が高い車が必須だったので購入しましたが、トルクフルでオンロードでもオフロードでも楽しい車です。
不満点は今のところ6ATの変則制御のみで、AGSと比べると耐久性とのトレードオフなのかなとも思いますが、MTがあってくれれば…とも思ってしまいます。自分の場合は別のMT車との2台持ちなので趣味性はそちらに任せて実用性重視の車として乗る分には満足度は高いです。