年末の旅行中に高速道路で飛来物を踏み、E53のホイールとブレーキキャリパーを交換することになりましたので、その間代車としてお借りしたA180で数日間、長距離の家族旅行をしました。
大人4人乗車で関西から房総半島迄を往復しましたが、A180でのドライブは思ったよりも快適でした。
A180という名前ですが、エンジンは1300ccで、同じ180でもCクラスの180とは大分違います。発進からしばらくや、市街地の上り坂、そして高速での追い越しではエンジン音がかなりうるさく、小さなエンジンが頑張って回っているなと感じます。また、トランスミッションも7速DCTで、以前乗っていたW205前期型C20
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0の7速ATと較べても、市街地発進加速時のシフトショックがかなり大きいです。しかし、高速道路でスピードに乗ってしまえば、エンジン音はさほど気になりません。
房総半島では、娘夫婦も合流したので、トヨタのノアをレンタカーで借り、観光をしましたが、サスペンションの出来がメルセデスとはまるで違い、車体の揺れがなかなか収まりません。ハイブリッドシステムの回生ブレーキの効きが急激過ぎて、減速の度に頭がガクンと前に振られるのも手伝って、この車で長距離を走ったら疲れるだるうなと思いました。ISGの効果もあって、変速ショックが全く無く、回生ブレーキ効き方が驚くべき滑らかさである点は、E53が全く段違いというか、別世界と言って良いでしょう。
A180は、市街地でも車体の揺れがすぐに収束しますし、高速での安定性も悪くありません。流石に、新東名の120km/h区間でそこまでの速度を出すと、Cクラスの路面に吸い付くような安定性や、Eクラスの殆ど止まっているような速度感の無さとは差が出ますが、メルセデスらしい安心感は保たれます。
但し、一番気になったのは安全装備である筈のレーンキープが効き過ぎることで、思わぬところでアンチロックを伴うようなガガガッという効き方をされて、後続車に追突されるのではないかと思うことが何度かありました。Cクラスのレーンキープ機能もかなり強く効くことはありましたが、危険を感じる程ではありませんでした。Eクラスは、殆どそうと意識させない程滑らかに効きます。この辺が、クラスの違いが大きく出るところなのでしょう。ナビ画面の精細度も全く違います(交差点などの拡大画面は、却って見難く、無いほうがマシと思いました)。
数日間長距離を走った率直な感想は、Aクラスも間違い無くメルセデスの血を引いているが、高速道路よりも何気ない市街地走行で、CクラスやEクラスとの差が大きく出るということでした。