2013年モデルのR-designに2020年8月まで乗っていました。
マイナーチェンジ前のヘッドライトがトールハンマーのデザインでは無いタイプです。
7年乗った感想です。
【エクステリア】
スポーツハッチバックとしてはLaw&Wideで格好いいと思います。
2本出しのマフラーも存在感があります。
【インテリア】
北欧家具を思わせるデザインは秀逸です。
本革やソフトパッドを上手く使って、上質な感じを醸し出しています。
同価格帯の日本車では太刀打ち出来ません。
運転席、助手席電動パワーシート。
【エンジン性能】
5気筒の2Lターボのエンジンは中々良いです。
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シートに背中が押し付けられる程の加速はしませんが、周りの車を置き去りにする加速は気持ちが良いです。
巡航時はエンジンも静かで快適ですよ。
【走行性能】
デフォルトでミシュランのパイロットスポーツ3が履かれていました。
走る、曲がる、止まる、全てが高次元でバランスされていて、運転が上手くなった気になり、楽しくなります。
唯一の弱点は、最小回転半径5.7mですね。
最小回転半径5.2mの車に乗り換えたのですが、快適過ぎます。
もう2度と5.7m以上の車には乗らないでしょうね。
【乗り心地】
前席は広くて快適です。
R-designと言うスポーティーなグレードですが、足回りは硬めではある物の、ジェントルな乗り味でコンフォート性も高いと思います。
医者も監修に加わったと言う、人間工学に基づいて作られたシートが素晴らしく、腰痛の方は是非一度Volvoを試乗して欲しいです。
本革シートの質感も素晴らしい。
本革シートは夏に暑くてダメだと聞いていましたが、全くそんな事はありませんでした。
本革にも色々種類がありますからね。
【燃費】
毎日の通勤(往復20km)メイン、たまに高速で遠出する感じで9km/lくらいでしたね。
2Lターボで1540kgの重量を考慮すると、良い方だとは思いますが、近年の燃費ブームの中では物足りなさを感じます。
【価格】
2013年当時、車両本体価格が399万円でした。
現行モデル(生産終了)は463万円ですね。
ファイナルエディションは477万円ですか。
現行モデルは、ミッションが6速→8速になっていたり、30馬力くらい上がったり、燃費効率が上がったり、車両重量が30kg軽くなったり、ヘッドライトがトールハンマーになっていたり、ホイールが格好良くなっていたりしていますが、399万円は破格だったと思います。
オプションで付ける必要な物はほとんど無かったし。
【総評】
当時は最高水準の安全装備が付いていて、Cセグメントで走り、広さ、価格、最低限の燃費、インテリアの上質感、エクステリアの格好良さ、トータルで考えるとライバルは存在しませんでした。
多少悩んだのはゴルフ7ハイラインでした。
当時はゴルフ7GTIも発売前だったので。
改善点を望むのなら、燃費、後席シートの広さ、不具合の多さ、ナビの使い辛さ、モード切替の意味の無さ(視覚的に変わるだけ)、右ハンドル向けの調整(ナビの向き、ボンネットレバーが左ハンドル仕様のまま)、くらいですかね。
ナビはタッチパネルではなく、地点名も平仮名でしか登録できなかったり、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応していないので使い辛いです。
後席シートの広さを求めるならV60にすればって話ですね。
不具合は兎に角多かったです。
スピードメーター付近はフル液晶なのですが、それが走行中に消えたり(翌日には自然に直ってた)、一番酷かったのは、キーを持っているとドアに触れるだけでドアの開け閉めが出来るのですが、そのセンサーが壊れる不具合。
運転席だけだったり、全てのドアだったり。
これが新車購入後2ヶ月後くらいから頻繁に起こり、10回以上無料で直してもらいました。
5年目くらいからは、諦めて運転席以外が壊れても直さなくなりました。
後は、3年目くらいから、ダッシュボードの辺りから軋み音が聞こえるようになり、直してもらってもまた出てくる始末。
余談ですが、ディーラーによってはかなり代車がショボいので、お気を付け下さい。
私が購入した所はスバルも取り扱っていたので、10数年前のインプレッサやフォレスター、VolvoのS40辺りを出してきました。
いずれも廃車寸前って感じの物です。
今回ディーラー巡りをして判ったのですが、Volvo下取りや買い取り価格も驚くほど安いので、期待しない方が良いです。
7年乗って下取り価格は65万円でした。(ちなみにマツダの場合、下取り価格は45万円。)
2年前に出してもらった下取り価格は100万〜110万円でした。
色々不満点はありながらも、快適な乗り心地、爽快感のある加速やハンドリングが楽しめる素晴らしい車でした。